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「今、家の前に見慣れない人が…」ママ友からのLINEで発覚→3泊4日の帰省中、留守がバレてしまった“思わぬワケ”

  • 2026.8.10
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

お盆休みや夏休みに、家族で帰省や旅行を予定している方も多いのではないでしょうか。長期間家を空ける際、「留守だと気付かれないようにしたい」と考え、防犯対策としてタイマー付き照明を利用するご家庭は少なくありません。

タイマー照明は、夜になると自動で室内の明かりを点灯できるため、長期不在時の防犯対策として有効な設備の一つです。

しかし、設定方法によっては、“人がいるように見せる”つもりが、かえって留守を推測される要因になってしまうこともあります。

今日は、お盆の帰省中にタイマー照明を活用したものの、その設定方法が思わぬ不安につながった戸建て住宅での出来事をご紹介します。

お盆の帰省前、「これで防犯対策は大丈夫」と安心して出発

数年前、いとこのAさん一家から相談を受けたときのことです。

Aさん一家は、戸建て住宅で暮らす40代のご夫婦と小学生のお子さん2人の4人家族。お盆休みを利用し、3泊4日で実家へ帰省する予定でした。

出発当日の朝は、旅行バッグやお土産を車へ積み込み、子どもたちは「早く出発しよう!」とはしゃいでいたそうです。一方でAさんは、家の中を何度も見回りながら、戸締まりやエアコン、ガスの元栓などを一つひとつ確認していました。

最後にリビングへ戻ると、照明のタイマーを「毎日19時に点灯、22時に消灯」に設定します。

「夜に電気がついていれば、誰かが家にいるように見えるだろう」

そう考えたAさんは、タイマーを確認して玄関の鍵を閉めました。さらに、防犯カメラも設置していたことから、ご夫婦は安心して帰省先へ出発したそうです。

そのときは、まさか"防犯対策"として行った設定が、後になって大きな不安を招くとは思ってもいませんでした。

「見慣れない人が何人もうろついている…」ママ友から届いた一本の連絡

帰省して2日目の夜でした。夕食を終え、実家で家族とくつろいでいたAさんのスマートフォンに、近所に住むママ友からLINEが届きました。

「今、自宅の前に見慣れない人が3~4人うろうろしているけど、大丈夫?さっきから家の様子を見ているみたいなんだけど…」

突然の連絡に胸騒ぎを覚えたAさんは、その場でスマートフォンから防犯カメラの映像を確認しました。すると、画面には夜の住宅街を歩いてきた数人の人物が、自宅前で足を止める様子が映っていました。

玄関へ近づくことはありませんでしたが、門の前から室内をのぞき込むように窓へ視線を向けたり、家の周囲をゆっくり見回したりする姿が確認できました。しばらくすると、その場を離れたものの、再び戻ってくる様子も映っていたそうです。

「まさか、うちを狙っているんじゃないか…」

帰省先にいながら何もできないAさんは、不安で何度も防犯カメラの映像を見返し、落ち着かない夜を過ごすことになったのでした。

「防犯のつもり」が留守を推測される要因に

帰省から戻ったAさんは、すぐに防犯カメラを設置した業者へ相談しました。防犯カメラの映像を見せながら事情を説明すると、担当者は映像を確認した後、こう話したそうです。

「タイマー照明自体は防犯対策として有効です。ただ、毎日まったく同じ時刻に点灯・消灯を繰り返すと、不自然な生活パターンに見えてしまうことがあります」

Aさんは驚きました。

「電気がついていれば安心というわけでもないんですね…」

すると担当者は、実際の暮らしを例に挙げながら説明を続けます。

「毎日19時ちょうどに帰宅して、22時ちょうどに寝るご家庭はほとんどありません。仕事で帰宅が遅くなる日もあれば、休日は夜更かしする日もありますよね。部屋の照明も、リビングだけでなく別の部屋へ移動したり消えたりと、日によって自然に変化するものなんです」

つまり、毎日寸分違わず同じ時間だけ照明が点灯・消灯する状態は、「人が暮らしている家」よりも、「タイマーだけが動いている家」と受け取られる可能性があるということでした。

帰宅後、Aさんは防犯カメラの映像を持って警察へ相談しました。映像には数人の人物が自宅前で立ち止まり、周囲を見回す様子は映っていたものの、敷地内へ侵入したり、器物を壊したりする行為までは確認されず、不審者と断定することはできませんでした。

その後は住宅周辺で同じ人物が目撃されることもなく、盗難などの被害も発生しなかったそうです。

この出来事をきっかけに、Aさんは毎日少しずつ点灯・消灯時間が変わる「ランダム点灯機能」付きのタイマーへ交換。さらに、防犯カメラに加えてセンサーライトも設置し、郵便受けに郵便物がたまらないよう近所の親族へ回収をお願いするなど、防犯対策を一つではなく複数組み合わせるようになりました。

タイマー照明は「設定方法」まで考えることが大切

タイマー照明は、帰省や旅行などで長期間家を空ける際、防犯対策として役立つ設備の一つです。

一方で、毎日まったく同じ時刻に点灯・消灯を繰り返す設定では、実際の生活とは異なる不自然なリズムに見えてしまい、留守を推測される要因になる可能性があります。

長期不在時は、タイマー照明だけに頼るのではなく、複数の防犯対策を組み合わせることが大切です。例えば、次のような方法が考えられます。

  • ランダム点灯機能付きのタイマーを活用する
  • 防犯カメラやセンサーライトを併用する
  • 郵便物や新聞がたまらないよう対策する
  • 信頼できる家族や近隣の方へ、ときどき様子を見てもらう

「照明をつけているから安心」と考えるのではなく、外から見ても普段どおり生活しているように見せる防犯対策を行うことが、空き巣被害の予防につながります。

帰省や旅行で家を空ける機会が増えるこの時期だからこそ、防犯設備の有無だけでなく、使い方や設定方法まで改めて確認しておきましょう。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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