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「ガタン!」「ピーピーピー…」突然の騒音で早朝に目覚めた40代夫婦→相場より数百万円安い戸建てを買った末路

  • 2026.8.25
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

住宅を探していると、「周辺相場より数百万円安い」という物件を見つけることがあります。「少し築年数が古いだけかな」「売主さんが早く売りたいのだろう」と考え、“お買い得物件”だと感じる方も少なくありません。

もちろん、本当に条件が良く価格だけが抑えられているケースもあります。しかし、不動産価格には建物の状態だけでなく、周辺環境や隣地の利用状況などが反映されていることもあります。

今日は、相場より安かった戸建て住宅を購入したものの、住み始めてから毎日の生活環境が想像以上に大きく変わってしまったご家族のエピソードをご紹介します。

掘り出し物件?相場より安い戸建て住宅との出会い

数年前、他社で戸建て住宅を購入したAさんご夫婦から「住み始めてからの悩み」についてご相談を受けました。小学生のお子さんがいる40代のご夫婦は家探しを続ける中で、周辺相場より大幅に価格が抑えられた戸建て住宅を見つけたそうです。

「この価格なら予算に余裕ができる」「子どもの教育費にも回せそう」

希望していたエリアで、この価格は滅多にありません。建物の状態も悪くなく、室内もきれいに管理されていました。

内見したのは土曜日の午後。住宅街は静かで、窓を開けても気になるにおいや騒音はありません。隣には資材を扱う事業所があり、不動産会社からもそれが価格の理由だと説明は受けていましたが、休日だったため人の出入りはなく、敷地内に資材が保管されている程度にしか見えませんでした。

「休日だから静かなだけかもしれない」

そんな考えが頭をよぎったものの、「この価格なら多少は仕方ないかな」と自分たちを納得させ、Aさんご夫婦は購入を決断しました。

しばらくすると事業所の稼働が一変

引越しを終え、新しい生活が始まりました。最初の数週間は、平日に多少車両の出入りがある程度で、ご夫婦も安心していたそうです。

ところが、住み始めてしばらく経ったある日の朝でした。

「ガタン!」「ピーピーピー…」

突然、フォークリフトの走行音で目が覚めました。窓の外を見ると、隣の事業所では朝早くから資材の積み込み作業が始まっており、大型車両も次々と出入りしています。

どうやら繁忙期を迎えたことで、作業量が増えていたようでした。

それ以降は、早朝からフォークリフトが行き交う日や、大型車両の出入りが続く日が増え、休日でも作業が行われることがあったそうです。

仕事で外出している日はそれほど気になりませんでしたが、在宅勤務の日や平日休みの日は作業音を耳にする時間が長くなり、窓を開けて静かに過ごすことが難しいと感じる日も増えていったそうです。

風向きによってはにおいや煙が気になる日も

作業音に慣れ始めた頃、Aさんご夫婦にはもう一つ気になることがありました。それは、風向きによって漂ってくる“におい”です。

隣の事業所では木材などの資材を取り扱っており、設備の稼働や日々の事業活動に伴って、木材由来と思われるにおいが風に乗って感じられる日がありました。

春や秋など、本来なら窓を開けて心地よく過ごしたい季節でも、「今日は窓を閉めておこうか」と話す日が少しずつ増えていったそうです。

さらに、敷地内には資材が高く積み上げられていました。事業所では安全対策が講じられていたものの、台風や強風の予報が出るたびに「もし強風で資材が動いたら大丈夫だろうか」と、不安を感じるようになったといいます。

また、大型車両の出入りが多い日は、お子さんと外へ出る際も周囲をこれまで以上に気に掛けるようになり、購入前には想像していなかった「周辺環境への気遣い」が日常の一部になっていったそうです。

相場より安い物件は周辺環境まで確認することが大切

相場より大幅に安い物件には、建物の築年数や設備の状態だけでなく、隣地の利用状況や周辺環境などが価格へ反映されている場合があります。

例えば、工場や資材置場、事業所などが近くにある場合は、平日と休日で周辺の様子が大きく異なることも少なくありません。休日の内見では静かでも、平日は作業音や大型車両の出入りが多く、実際に住み始めてから初めて気付くケースもあります。

住宅を購入する際は休日だけで判断するのではなく、平日の朝や夕方など時間帯を変えて現地を訪れることをおすすめします。あわせて周辺を歩き、交通量や周辺施設、隣地の利用状況まで確認しておくことで、暮らし始めてからのギャップを減らしやすくなるでしょう。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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