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毎日“ナッツ”を食べ続けた50代女性→ある日、奥歯にピリッとした痛みが…歯医者で診てもらうと判明した“意外な原因”に驚き

  • 2026.8.17
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。歯科医師の鷹巣多紀です。

虫歯のように持続的な痛みを感じなくても、放置に注意が必要なお口のトラブルの一つが「歯のひび(亀裂)」です。

体に良いとされる習慣であっても、知らず知らずのうちに歯へ負担をかけていることがあります。特に硬い食材を毎日噛む癖は、特定の歯に強い力を集中させてしまう原因になります。

今回は、健康のために食べたナッツを噛んだ瞬間、奥歯に走った鋭い痛みに悩まされた50代女性・Dさんの体験談をご紹介します。歯のひびが引き起こす痛みの特徴や、受診時に伝えるべき重要なポイントについて解説します。

 Dさんに起きたこと

Dさんは「健康のために…」と間食を見直し、甘いお菓子の代わりにナッツを食べるようになりました。仕事の合間にアーモンドを数粒食べるのが日課です。

ある日、右上の奥歯で硬い粒を噛んだ瞬間、ピリッと短い痛みが走りました。すぐにおさまったため、「虫歯ならもっと続けて痛むはず」と考え、そのまま過ごしました。

ところが数日後、同じ場所でせんべいを噛んだときにも痛みが出ます。冷たい水が強くしみるわけではなく、食事をしていないときは気になりません。

歯医者では、見た目で大きな虫歯は分からず、レントゲンでもはっきりした異常は見えませんでした。そこで、何を噛んだときに痛むのか、噛んだ瞬間なのか、力を抜くときなのかを詳しく確認しました。

Dさんは、硬いものを右側だけで噛む癖があり、過去にその奥歯へ大きな詰め物をしていたことが分かりました。検査の結果、歯に細いひびが疑われ、食べ方を見直し、経過をみることとなったのです。

歯のひびは痛みが出たり消えたりする

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

歯に亀裂や破折があると、噛んだ瞬間や噛む力を抜いた瞬間に鋭い痛みが出ることがあります。痛みが一瞬で消えることもあるため、虫歯より軽い問題だと考えてしまう方も多いです。

けれども、歯のひびは見た目だけで分かりにくいものです。レントゲンでも写りにくい場合があり、どの動きで痛むか、どの食品で起きるかが判断の手がかりになります。

硬い食品を噛む習慣、歯ぎしりや食いしばり、過去に治療した大きな詰め物や被せ物は、歯に力が集中する原因の一つになることがあります。ナッツそのものが悪いという話ではありません。硬いものを同じ歯で繰り返し噛む、痛みが出ても続ける、という積み重ねに注意したいのです。

痛みがある歯を避けて反対側ばかりで噛むと、今度は別の歯に負担が寄ることもあります。自己判断で長く様子を見るより、痛む瞬間を説明できるようにして歯医者で相談しましょう。

 歯医者で伝えたい「痛い瞬間」

噛むときだけ痛い場合は、痛みの出る瞬間をできるだけ具体的に伝えてください。

「ナッツを噛んだ瞬間」「硬いせんべいでだけ痛む」「噛んだ後に力を抜くとズキッとする」「冷たいものは平気」など、短い言葉でかまいません。痛む歯が分かりにくいときは、左右、上下、奥歯か前歯かだけでも伝えましょう。

過去に大きな詰め物や根の治療をした歯、夜間の歯ぎしり、日中の噛みしめを指摘されたことがある場合も大切な情報です。硬い食品をよく食べる習慣も、遠慮せず話してください。

一時的な痛みも記録して早めに歯科医院へご相談を

噛んだ一瞬だけ走る鋭い痛みは、虫歯ではなく歯の亀裂や破折が隠れているケースがあります。症状が短時間で収まるからといって同じ歯で硬いものを噛み続けると、状態の悪化や発見の遅れにつながりかねません。

ひびはレントゲンや目視で判別しにくいため、どのような食材を食べたときか、噛んだ瞬間なのか力を抜いた際かなど、痛む状況を細かく記録しておくことが的確な診断の助けとなります。

「たまに痛むだけだから」と自己判断で放置せず、違和感を覚えたタイミングで歯科医師に相談し、歯にかかる力や負担のバランスを根本から見直していきましょう。


執筆・監修:鷹巣多紀
大学病院口腔外科にて研修後、一般歯科にて勤務。現在は1児の母として子育てと仕事に奮闘しています。

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