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医師「なるべく避けるように」→実は『動脈硬化』を進行させる原因に…明日から注意すべき“3つの朝の習慣”とは?

  • 2026.8.12
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「毎朝、目が覚めたらすぐに起き上がって活動を始める」「朝食を抜く習慣がある」……そんな何気ない朝の習慣が、実はあなたの血管に深刻なダメージを与えているかもしれません。

実は、朝は1日の中で最も血圧が激しく変動する時間帯。この時に生じる「激しい血圧変動」こそが、しなやかな血管を硬化させ、動脈硬化を急速に進行させる最大の原因だと言います。

なぜ、朝の何気ない習慣がそこまで血管に大きな影響を与えるのでしょうか?そして、私たちはどのようにして大切な血管を守ればよいのでしょうか。医師の松岡雄治さんに、朝の血管リスクの正体と、明日からできる具体的な防衛策を詳しくお聞きしました。

朝の血管を襲う「激しい血圧変動」の正体とは

---朝は血圧がもっとも変動しやすい時間帯とお聞きしました。なぜ朝に「激しい血圧変動」が生じ、動脈硬化を悪化させてしまうのでしょうか?

松岡雄治さん:

「朝は自律神経が『休息』から『活動』へと急激に切り替わり、血圧がもっとも激しく変動する時間帯です。動脈硬化を急速に進める最大の要因は、この朝に生じる『激しい血圧変動』にあります。起床時の水分不足(脱水)のまま活動を始める習慣が、血管の落差を広げ、動脈硬化を悪化させます。

睡眠中、私たちはコップ1杯以上の汗をかき、脱水状態で目覚めます。血液量が減っているため、本来の血圧は低く不安定な状態です。しかし目覚めとともに体を活動モードにするため、血圧を上げるホルモンが一気に放出されます。弛んだホースに、突然強い勢いで水を流し込むようなものです。『脱水による低血圧』から『急上昇』という頂点へ血圧が跳ね上がり、血管の壁にダメージを与えます。

ここに、血圧の落差をさらに拡大させる『朝の習慣』が深く関わります。起床直後に水分を取らずに動き出すことや朝一番の喫煙、そして『朝食を抜く習慣』です。

【朝の血管リスクを広げる生活習慣】
・水分補給なしでの活動開始:脱水状態で動き、心臓と血管に無理な負荷をかけます。
・朝食抜き:体内時計のリセットを妨げ、一日の代謝リズムを狂わせます。
・目覚め直後の喫煙:血管をさらに収縮させ、急激な血圧上昇を招きます。

これらの習慣の蓄積が血圧の落差を制御不能にし、しなやかな血管を硬化させる根本原因となります。」

「水分不足の始動」や「朝食抜き」が血管を傷つけるメカニズム

---起床後に水分を取らずに動くことや、朝食を抜くことが、なぜ具体的に動脈硬化のリスクにつながるのでしょうか?体の中で起こっていることを教えてください。

松岡雄治さん:

「はい、血圧の変動を大きくするような習慣は血管の負担になり、動脈硬化リスクを高めます。

起床後すぐに水分を取らずに動くこと、急に熱いシャワーを浴びることなどが例に挙げられます。
そして意外かもしれませんが『朝食を抜く』習慣も『血糖値の変動』を介してリスクになるため、なるべく避けるようにしましょう。

脱水状態で目覚めた体は、循環する血液量が減っているため、本来は血圧が低く不安定な状態にあります。 しかし、 水分を補給しないまま動き出すと、体は『脳や筋肉への血流が足りない』と判断し、血圧を維持するために交感神経を強制的に活性化させます。心臓の拍動を速め、血管を細く絞ることで、なんとか血圧を保とうとする防衛反応が働くのです。
また、『熱いシャワー』を急に浴びると、交感神経が興奮し、血管が引き締まることで血圧が上昇します。このとき血管には強い圧力がかかり、血管の内膜に微小な傷がつきます。

さらに『朝食を抜く』と、一日で最も長い絶食状態が続き、昼食や夕食時に血糖値が急上昇しやすくなります。

こうしてできた傷にコレステロールが溜まることで、動脈硬化のコブ(プラーク)が急速に形成されるのです。毎朝の何気ない習慣の重ね合わせが、動脈硬化を静かに進行させている可能性があります。」

明日から始められる!血管を守る3つの習慣と正しい血圧測定法

---朝の血管リスクを避けるために、私たちが明日から家庭で取り組める対策や、血圧の確認方法について教えてください。

松岡雄治さん:

「朝の動脈硬化リスクを避けるために、明日からできる最も手軽な防衛策を3つご紹介しましょう。

【明日から実践できる朝の血管防衛策】
・目覚めてすぐの水分補給:起床後はすぐ立ち上がってアクティブに活動するのではなく、穏やかに始動しましょう。まずはコップ一杯の冷たすぎない水を飲み、脱水を補正しましょう。
・脱衣所と浴室の温度管理:朝入浴する場合には、脱衣所を温めておき、シャワーはぬるめに設定します。
・朝食をとる:食物繊維の多い全粒粉パンや野菜、タンパク質を少しでも食べましょう。食物繊維を多く含む朝食は、昼食後の血糖値の急上昇を抑える『セカンドミール効果』があると報告されています。肥満は血管イベントのリスクになるため、太りにくくなるのは血管を守る上でも意味のあることです。

また、血圧を測定する機器をお持ちの場合には、朝の高血圧がないかぜひ確認してみましょう。朝だけ極端に血圧が高く、日中はさほどでもないパターンの高血圧の方もいらっしゃいます(仮面高血圧)。
具体的には、起床後1時間以内にトイレを済ませた状態で椅子に座って測定を行いましょう。135/85mmHgを超えているようであれば、一度内科で相談してみましょう。」

毎朝の小さな見直しが、しなやかな血管を保つ鍵

朝の慌ただしい時間帯は、ついつい「すぐに動き出す」「朝食を抜く」といった行動をとってしまいがちです。しかし、脱水状態のまま体に無理な負荷をかけることが、血管を傷つける「激しい血圧変動」を生む引き金になっていました。

明日からできる「目覚めの一杯の水」や「穏やかな始動」、そして「少しでも朝食を口にすること」。これらの非常にシンプルな習慣こそが、私たちの心臓と血管を守る強力な防衛策となります。まずは明日の朝、コップ一杯の水を飲むことから、優しい1日を始めてみませんか。


監修者:松岡雄治
麻酔科専門医。総合病院、大学病院、小児専門医療機関での勤務を通じ、幅広い周術期管理に従事。現在は急性期病院で麻酔科医として勤務する。日々、美容領域を含む各診療科の手術に携わっている。医師としての知識と経験を活かして医療系ライターとしても活動し、医療・健康・美容分野の記事執筆、医学論文の解説、商品監修、AI技術開発関連プロジェクトへの参加などの実績を有する。睡眠コンサルタント、睡眠検定1級の資格も保有。"

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