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「舌がヒリヒリする…」“市販の口内炎薬”を塗って放置→3ヶ月後、歯医者を受診すると…50代男性に告げられた“恐ろしい診断”

  • 2026.8.6
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。歯科医師の鷹巣多紀です。

舌の側面がヒリヒリしていたら、「昨日、噛んだのだろう」と考えませんか。噛み傷はよくあるものですが、同じ場所が治らないときは、痛みの強さだけで判断しない視点も必要です。

今回は、市販薬を使いながら3ヶ月様子を見ていた50代男性が、歯医者で舌のしこりを指摘され、専門外来で検査を受けた事例を紹介します。

Aさんに起きたこと

Aさんは50代の会社員です。

焼肉を食べた翌日、舌の左側に白っぽいただれができていることに気づきました。
「食事中に噛んだだけだろう」と思い、市販の口内炎薬を使います。数日すると痛みが弱くなったため、Aさんは治りかけていると考えました。

ところが、ただれは同じ場所に残ったままです。忙しい時期でもあり、薬を塗ると少し楽になることを理由に受診を延ばしました。
3ヶ月ほどたつと、食事中に舌を動かしにくく感じ、言葉も少し出しづらくなります。そこでAさんはようやく歯医者を受診しました。

歯科医師は、いつから続いているか、市販薬を何日使ったか、出血やしびれはないかを確認します。舌を見て触れると、ただれの下に周囲とは違う硬さがありました。

さらに、近くの歯や被せ物に尖った部分がないか、同じ場所へ刺激が加わっていないかも調べます。噛み傷だけでは説明しにくい硬さと長い経過があったため、Aさんは歯科口腔外科の専門外来へ紹介されました。

見た目だけでは決められなかった診断

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

専門外来では、舌の動き、ただれの範囲、しこりの硬さ、首の腫れなどを確認しました。その後、病変の一部を採って顕微鏡で調べる病理検査を受けます。

検査の結果、舌の扁平上皮がんと診断されました。続いて画像検査で病変の大きさや周囲への広がりを調べ、その結果をもとに治療方針が検討されます。

Aさんは、「痛みが弱い日もあったので、悪い病気は考えていませんでした」と振り返りました。市販薬で痛みが和らいでも、傷そのものが治ったとは限らなかったのです。

「2週間たっても同じ場所」が相談の目安

舌の傷は、誤って噛んだり、尖った歯や合わない被せ物が当たったりしても起こります。一方、口腔がんでも、治りにくいただれ、硬いしこり、赤や白の変化などがみられます。

初期には痛みや出血が目立たない場合もあるため、2週間たっても同じ場所が治らない、硬さやしびれがある、舌を動かしにくい、話しにくいといった変化があれば、歯医者や歯科口腔外科へ相談してください。

歯医者では、傷の形や色だけでなく、硬さ、範囲、経過を確認し、歯や被せ物からの刺激も調べます。必要な場合は専門外来につなぎ、病理検査や画像検査で診断を進めます。

痛みの弱さより「治らない期間」を見る

舌を噛んだ覚えがあっても、すべてのただれが噛み傷とは限りません。同じ場所が2週間たっても治らないときは、市販薬だけで様子を見続けず、いつから続いているかを歯医者へ伝えましょう。

硬いしこり、出血、しびれ、舌の動かしにくさも大切な情報です。スマートフォンで同じ角度から写真を撮っておくと、変化の説明に役立つでしょう。


執筆・監修:鷹巣 多紀
大学病院口腔外科にて研修後、一般歯科にて勤務。現在は1児の母として子育てと仕事に奮闘しています。
歯科医師ママkiki|note: https://share.google/uUYsDiSMnkNKZCrOw X: https://x.com/kikimama0405 

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