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iDeCoで“月5万円”積み立て始めた50代女性→「60歳になれば受け取れる」はずが…5年後、金融機関から告げられた“想定外の事実”

  • 2026.8.19
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

みなさま、こんにちは。元銀行員の金融ライター・池田です。

iDeCoについて、「60歳からしか受け取れない」という知識を持っている人は多いでしょう。しかし、「反対に言えば60歳になれば受け取れる」と考えている場合は要注意です。

今回は、iDeCoで積み立てた300万円を60歳から受け取ろうと思っていたものの、受給開始が遅れてしまった女性の事例を紹介します。

「iDeCoは節税になる」月5万円を積み立てることにしたフリーランスの女性

50代の女性・Aさん(仮名)は、勤めていた会社を退職してフリーランスとして働いていました。

収入が増えるにつれて税負担も重くなり悩んでいた頃、iDeCoの存在を知ったそうです。

「もともと60歳で仕事を辞めるつもりで、年金受給開始までの5年間に備えて貯蓄しているところでした。iDeCoは60歳までお金を受け取れませんが、仕事を辞めるまでの貯蓄代わりなので特に問題はないかなと。将来に備えながら節税にもなって、今の自分にぴったりだと思ったんです」

当時55歳のAさんは、iDeCoで毎月5万円の積み立てを始めました。

5年後、受給開始年齢の「60歳」を迎えたものの…

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

その後、Aさんは60歳の誕生日を迎え、業務量を徐々に減らしながら仕事を辞める準備をしていました。

55歳から5年間積み立てたiDeCoの残高は、約300万円に。

しかし、受給開始年齢に到達すると自宅に「受給権資格取得通知書」が送付されるはずが、手元に書類が届いていないことに気付きます。

「60歳になったのに、なんで届かないんだろう?」

疑問に思ったAさんがiDeCoの口座を開設した金融機関に問い合わせると、以下の回答が。

「Aさまの場合、現時点でiDeCoの通算加入者等期間が5年になります。その場合、受給可能年齢は63歳です」

まさかの事実に驚くAさん。

「そんな…60歳になれば受け取れると思っていたのに…」

結局、iDeCo受け取りまでの3年間は貯蓄を切り崩して生活することにしたと話されていました。

通算加入期間が10年に満たない場合は要注意

iDeCoの受け取りが60歳から可能となるのは、通算加入期間が10年以上の場合です。

つまり、Aさんのように50歳を超えてから初めてiDeCoに加入した場合には、60歳からの受給開始ができなくなります。

通算加入期間が10年に満たない場合の受給可能年齢は、以下のとおりです。

  • 8年以上10年未満:61歳
  • 6年以上8年未満:62歳
  • 4年以上6年未満:63歳
  • 2年以上4年未満:64歳
  • 1月以上2年未満:65歳

なお、ここでいう通算加入期間とは、「掛金を積み立てている期間」に加え、「新たな掛金の積み立てを行わずに運用のみしている期間」も含まれます。

また、60歳以上で初めてiDeCoに加入した場合は、通算加入期間にかかわらず、加入から5年を経過した日から受給を開始できます。

50歳を超えてから初めてiDeCoに加入する場合は、事前に「いつから受け取れるか」を正しく把握しておきましょう。


監修・執筆:元銀行員・ikebu

元銀行員の金融・法律ライター。一種外務員資格(証券外務員一種)、行政書士資格を保有。大学では法学部・法律学科に在籍し、卒業後は地方銀行に入行。個人リテール業務において、投資信託・生命保険商品の販売を中心とする資産運用のサポートのほか、住宅ローンや相続などの幅広い業務に携わる。法人営業では、事業性融資や法人向けの運用商品販売を担当。現在は金融・法律ジャンルを中心にライターとして活動。銀行員時代の経験や保有資格を活かし、専門的な内容を分かりやすく丁寧に解説することを得意とする。

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