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「早く増えるかなと思って」NISAで“ボーナス月は10万上乗せ”に設定した40代女性…しかし、3年前に犯していた“痛恨のミス”

  • 2026.8.5
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関勤務のおがわ163です。20年間、金融機関の窓口で資産運用や家計相談に携わってきた経験をもとに、お金にまつわるリアルなエピソードをお届けしています。

「毎月きちんと積み立てているから、資産形成は順調」そう思っていたのに、あるとき履歴を見て気づいた。今回は、積立の設定を見直していなかった40代女性Aさんのエピソードをご紹介します。

「引き落とされているから、続いていると思っていました」

40代のAさん。数年前からNISAで積立を続けています。

「毎月3万円ずつ、それに加えてボーナスの月には10万円を上乗せする設定にしていたんです。ボーナスは夏と冬の年2回。毎月の分と合わせると、1年で56万円ほど積み立てる計算でした。まとまった額を入れれば、その分早く増えるかなと思って」

ところが3年ほど前、家計が少し苦しくなった時期がありました。

「子どもの進学が重なって、その年だけ出費が多かったんです。それでボーナス月の増額だけ、いったん外しました。毎月の3万円は続けられるので、そのままに」

Aさんとしては、あくまで「その年だけ」のつもりでした。

「積立の状況が、思っていたのと違って」

先日、運用状況の確認で窓口を訪れたAさん。担当者と履歴を見ていたとき、あることに気づきました。

「あれ、ボーナスの月も、3万円しか入っていない…?」

3年前に外したボーナス月の増額設定が、そのままになっていたのです。毎月の3万円は続いていたため、引き落としがある安心感から、中身までは確認していませんでした。

「毎月引き落とされていたので、てっきり全部動いていると思っていました」とAさん。

「一度外した設定は、自動では元に戻りません。毎月の積立が続いていると、ボーナス月の増額だけが止まったままでも気づきにくいんです」と担当者。

Aさんの場合、ボーナス月に入れるはずだった10万円が、年2回で20万円。それが3年分ですから、合わせて60万円。毎月の3万円(3年で108万円)は積み立てられていましたが、本来なら168万円入っていたはずのところが、108万円にとどまっていたことになります。

「あの年だけのつもりが、3年も経っていたんですね」とAさんは驚いた様子でした。

「しかも、影響は積み立てられなかった60万円だけではないかもしれません」と担当者。
「この3年ほどは世界の株式市場が大きく上がった時期でした。あくまで結果論で今後も同じとは限りませんが、もし上乗せを続けていたら、その60万円がさらに増えていた可能性もあります。入れられなかった元本以上の差になっていたかもしれない、ということです」

「そこまでは考えていませんでした」とAさん。

「もちろん、家計が苦しいときに無理をする必要はありません。あのとき増額を外したこと自体は正しい判断です。ただ、余裕が戻ったときに設定を見直せていたら、また上乗せを再開できたかもしれませんね」

「設定は、年に一度は見直しを」

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「では、どうしておけばよかったのでしょうか」とAさん。

「積立は一度設定すると、あとは自動で続いてくれます。それがよいところですが、同時に、内容を確認しないまま何年も過ぎてしまいやすい面もあります」

「たしかに、設定したあとは、ほとんど見ていませんでした」

「年に一度でいいので、積立の内容を確認する日を決めておくのがおすすめです。金額はいくらか、ボーナス月の設定はどうなっているか。それを見直すだけで、今回のようなことは防げます」
「今回、毎月の3万円はきちんと続いていました。相場が動く中でもコツコツ続けてこられたのは強みです。そのうえで余裕があるときに上乗せを戻していければ、さらに積み上がっていきます」
Aさんは、こう話してくれました。

「続けていることに満足して、中身を見ていませんでした。これからは、年に一度、必ず確認しようと思います」

【積立を見直すときに知っておきたいこと】

  • 一度外したボーナス月の増額設定などは、自動では元に戻らない
  • 毎月の積立が続いていると、設定の中身の変化に気づきにくい
  • 家計が苦しいときに積立を減らすこと自体は、無理をしないための正しい判断
  • ただし、余裕が戻ったときに設定を見直さないと、減らしたままになりやすい
  • 年に一度、積立の内容(毎月の金額、ボーナス月の設定、商品)を確認する時期を決めておくと見落としを防げる
  • 積み立てられなかった分は、相場が上昇した時期なら運用益の面でも差になり得る(今後の値動きは誰にも分からない)
  • コツコツ続けることを土台に、余裕があるときに上乗せを戻していくと積み上がりやすい

「引き落とされているから大丈夫」ではなく、ときどき中身を確認することが、着実な資産形成につながります。積立や家計のことでお悩みの方は、ぜひ窓口へご相談ください。


参考:
NISAを知る(金融庁)

執筆・監修:おがわ163
金融機関勤務(勤続20年)。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。窓口業務・資産運用相談の現場経験をもとに、生活に役立つお金の知識をわかりやすくお届けしています。

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