1. トップ
  2. エピソード
  3. 夏休みのフライトで突然「ドン!」飛行機に落雷が…緊張感のある機内でCAが取った行動は…?

夏休みのフライトで突然「ドン!」飛行機に落雷が…緊張感のある機内でCAが取った行動は…?

  • 2026.8.12
undefined
出典:photoAC ※画像はイメージです。

こんにちは。元CAのマンゴーアレルギーです。

夏になると、突然の雷雨やゲリラ豪雨に驚くことがありますよね。特に夕方は天候が急に変化し、飛行機の運航にも影響が出ることがあります。

今回は、私が客室乗務員時代に経験した、夏の夕方のフライトで起きた突然の落雷についてお話しします。

「飛行機に雷が落ちたら大丈夫なの?」と不安に思う方もいるかもしれません。しかし、航空機は安全に飛行できるよう設計されています。大切なのは、予想外の出来事が起きた時に、お客様へ安心を届けることです。

突然の雷、機内に走った緊張感

お盆の繁忙期が過ぎ、夏休みも終わりに近づいた頃の夕方の便でした。

出発前の情報では、上空の大気が不安定で、雨雲の中を通過する可能性があり、通常通りの機内サービスが難しくなるかもしれないという連絡が入っていました。

サービス内容を変更し、お客様へ案内したうえで出発しました。

離陸後から大きな揺れが続き、窓の外には雷が見えるほどでした。機内ではベルト着用サインが点灯し、お客様にも不安な表情が見られました。

その時、突然「ドン!」という大きな音と衝撃があり、機体が大きく揺れました。一瞬、機内の照明が消え、緊張した空気が広がりました。すぐに照明は復旧しました。

私も驚きましたが、客室乗務員として最初に考えたことは「お客様に安心していただくこと」でした。

その直後、操縦室から「雷が機体に当たりましたが、飛行や着陸に問題はありません」と連絡が入りました。

安全状況を確認したうえで、お客様へ状況を説明し、安心していただけるよう対応しました。

不安なお客様に、CAができること

揺れは続きましたが、無事に空港へ到着しました。

しかし、到着してもすぐに降機することはできませんでした。空港周辺では雷警報が出ており、地上スタッフの安全確保のため、駐機後の作業が一時停止となったのです。

お客様から見ると、「到着しているのになぜ降りられないの?」と感じる状況です。

さらに、雷の影響で空調の調整が難しくなり、機内温度が上昇する可能性があるとの連絡もありました。

私たちが考えたのは、「今できることは何か」ということでした。

チーフパーサーは、上空で十分なサービスができなかったことも考え、冷たいお茶を提供しました。また、化粧室を利用したいお客様には、安全を確認したうえで対応しました。

この時感じたのは、お客様が一番不安に感じるのは「何が起きているかわからない状態」だということです。

状況を説明し、乗務員が安全を確認しながら対応していることを伝えることで、少しずつ機内の空気も落ち着いていきました。

トラブル時こそ大切な「安心」の届け方

この経験から、私はトラブルが起きた時ほど、お客様の立場で考えることの大切さを学びました。

乗務員にとっては訓練で経験している出来事でも、お客様にとっては突然起きた不安な出来事です。

だからこそ、正しい情報を伝えること、小さな気遣いを忘れないことが大切です。

安全を守ることはもちろんですが、「安心してもらうこと」も客室乗務員の大切な仕事の一つだと、この経験を通して感じました。

夏は突然の雷雨など、予想できない天候変化が起こります。

もし飛行中に不安を感じることがあれば、遠慮せず乗務員へ声をかけてください。

私たちは、安全と安心を届けるために常に備えています。


ライター名: マンゴーアレルギー

グランドスタッフ3年、客室乗務員として7年勤務した経験を持つ元航空業界人。航空業界での経験や子育てで得た学びを生かし、思わず「なるほど」と感じてもらえるような体験談や、暮らしに役立つ情報をわかりやすくお届けします。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】

の記事をもっとみる

注目コンテンツ