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「1万円分くらいかな?食材をまとめ買いしてた」レシートを取らない彼。価値観が合わない彼と喧嘩にならなかったワケ

  • 2026.7.29

分けて管理したい私

恋人と暮らし始めて、二か月が過ぎた頃でした。

私は生活費を項目ごとに分けて、きっちり管理したいほうです。

ノートに食費と日用品を書き分けて、月末に見返すのが安心でした。

彼は、まるで逆の人でした。

買い物のレシートは、レジを離れる前にほとんど捨ててしまいます。

「レシート、取っておかないの?」

「細かいことは、気にしなくていいよ」

お金にルーズというより、そもそも記録するという発想がないだけの人でした。

悪気はまったくありません。困っているのは、たぶん私だけだったのです。

増えた1万円の理由

ある月、食費がいつもより大きくふくらんでいました。何度計算し直しても、やっぱり合いません。

「今月、食費が1万円くらい増えてるんだけど」

「あー、それ、たぶん僕だ」

彼はすこし考えてから、あっさり白状しました。

「1万円分くらいかな?食材をまとめ買いしてた」

週末に、少し高いお肉や旬の魚をまとめて買っていたのだそうです。

しかも、私に相談なしで。理由を聞くと、彼はきょとんとした顔で答えました。

「二人で、美味しいもの食べたかったから」

責めるつもりで聞いたのに、その一言で肩の力が抜けました。

思わず苦笑いが出てしまいます。冷蔵庫を開けると、確かにいい食材が詰まっていて、先週おいしかった食卓が急に思い出されました。

「たしかに、この前のブリの照り焼き、すごく美味しかったけどね」

「でしょ?あれ、奮発したかいがあったよ」

決めた小さな約束

どちらが正しい、という話ではないと思いました。

私はきっちり管理したいだけ。

彼は、二人の食卓を良くしたかっただけ。向いている方向は、そんなに違わないのです。

「その気持ちは嬉しいよ。ただ、まとめ買いのときだけ、先に一言ちょうだい」

「わかった。じゃあ、それのレシートは取っておくね」

決めたのは、たったそれだけでした。

高い買い物をするときは、事前に相談する。

まとめ買いのレシートだけは残す。

ほかは今まで通り、彼のやり方に任せます。

次の週末、彼は魚売り場からメッセージをくれました。今日は奮発してもいい、と。

もちろん、と返します。

その一言だけで、胸のもやもやは消えました。

その日、彼はレシートを一枚だけ握って帰ってきました。差し出す紙切れを見て、私はまた笑います。

けんかにならずに済んだ食卓は、前より少し賑やかになりました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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