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「偶然を装って会ってると思うの」休日に偶然会った同僚。だが、加速する同僚の行動に転職を決意

  • 2026.7.27

休日に重なる「偶然」

転職した先で隣の席になった同僚とは、仕事の上ではうまくやれていました。困ったときに助け合える、ありがたい存在だと最初は思っていました。

その印象が揺らいだのは、休みの日のことでした。近所の店で買い物をしていると、通路の向こうから「奇遇だね」と声をかけられたのです。

一度なら、笑って済ませられました。同じ沿線に住んでいれば、そういう日もあるだろうと思えたからです。

ところが、それは一度では終わりませんでした。別の休日、別の店でも、また同じように顔を合わせました。

三度目に同じ通路で顔を合わせたとき、さすがに背中がひやりとしました。

私はその日の予定を、職場では誰にも話していなかったからです。

後日、私は親しい友人に、そのことを打ち明けました。

「偶然を装って会ってると思うの」

言葉にしてみると、その不自然さが自分の中ではっきりしました。

偶然と呼ぶには、あまりにも重なりすぎていたのです。

言い当てられる行き先

気になり出すと、ほかのことも次々に引っかかってきました。返信をせずにいると、翌日には「昨日はどこにいたの」と当たり前のように尋ねられるのです。

「今朝は、いつもの道を通らなかったね」

ある朝そう言われて、私は言葉に詰まりました。通勤ルートまで知られているのだと、そのとき初めて気づいたのです。

話した覚えのない道順を、相手はなぜか知っていました。

危害を加えられたわけではありません。ただ、自分の行き先が筒抜けになっているようで、気の休まらない毎日が続いていったのです。

転職して引いた線

このままでは、休日でさえ気が抜けない。私は思いきって、環境を変えることにしました。

ちょうど別の会社から声がかかっていたので、私は迷わずそちらへ移る道を選びました。連絡先を整理し、住まいの方角も、新しい職場では一切話しませんでした。

通勤の道も、以前とはまるで別のものになりました。

誰にも行き先を気にされない朝は、驚くほど静かで穏やかです。

「もう、偶然を装う人はいないんだ」

そう思えた瞬間、長く続いた緊張がゆっくりとほどけていきました。

距離を置くというのは、逃げることではなく、自分を守ることなのだと今は思えます。

環境をひとつ変えるだけで、こんなにも呼吸が楽になる。線を引く勇気を持てた自分を、少しだけ誇らしく感じています。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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