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第83回ベネチア国際映画祭(2026年)ノミネーションリスト。日本勢2本がコンペ入り!

  • 2026.7.24
courtesy of venice film festival 2026,©藤本タツキ/集英社 ©2026 K2 Pictures・集英社,©Mr. Nelson, Did You Kill People? Film Partners

授賞式はいつ?

現地時間9月2日から12日までイタリア・ベネチアで開催される、第83回ベネチア国際映画祭。毎年、世界を代表する映画監督や豪華スターたちがリド島に集結し、アワードレースのゆくえを占う、世界三大映画祭の一角だ。昨年はジム・ジャームッシュ監督の『Father Mother Sister Brother』が最高賞の金獅子賞を受賞。今年は日本から是枝裕和監督と塚本晋也監督の新作2本が金獅子賞を狙うコンペティション部門にノミネートされた。同部門には、オープニング上映にも選ばれている、ダニー・ボイル監督による、ルパート・マードックがザ・サン紙を買収し、新聞業界を変革していく姿を描く『Ink』ほか、マーティン・マクドナー監督やイ・チャンドン監督ら名匠たちの新作が顔を揃えた。今年の金獅子賞を手にするのは、果たしてどの作品だろうか。

第83回ベネチア国際映画祭(2026年)コンペティション部門 ノミネート一覧

*金獅子賞候補 ノミネーションリスト 全20作品

『Ink』 ダニー・ボイル監督(英国)※オープニング作品
『Company』 ケイシー・アフレック監督
『Kami Nour (A Bit of Light)』 アリ・アスガリ監督
『Ritorno a Buenos Aires』 マルコ・ベキス監督
『Un Bon Petit Soldat』 ステファヌ・ブリゼ監督
『Il Fuoco Che Ti Porti Dentro』 エドアルド・デ・アンジェリス監督
『Kvinde Ukendt (Woman Unknown)』 メイ・エル・トーキー監督
『Bucking Fastard』 ヴェルナー・ヘルツォーク監督
『15/18 (A Place to Heal)』 セドリック・カーン監督
『DAU』 イリヤ・フルジャノフスキー監督
『ルックバック』 是枝裕和監督
『Possible Love』 イ・チャンドン監督
『ワイルド・ホース・ナイン』 マーティン・マクドナー監督
『Succederà Questa Notte』 ナンニ・モレッティ監督
『Primetime』 ランス・オッペンハイム監督
『The Echo Chamber』 アンドレア・パラオロ監督
『Un Peu Avant Minuit』 ニコラ・パリゼル監督
『L’estranea』 パオロ・ストリッポリ監督
『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』塚本晋也監督
『Bunker』 フローリアン・ゼレール監督

女性監督は『Kvinde Ukendt (Woman Unknown)』のメイ・エル・トーキー監督(デンマーク)のひとりとなった。

是枝裕和監督『ルックバック』のあらすじは?

2023年に濱口竜介監督『悪は存在しない』が銀獅子賞(審査員大賞)に輝いて以来、3年ぶりに日本映画がコンペティション部門に入った。まず、是枝裕和監督『ルックバック』は、藤本タツキ原作の人気漫画「ルックバック」初の実写映画化。漫画をこよなく愛するふたりの少女が出会い、創作を通じてかけがえのない絆を育んでいく青春ドラマで、出口夏希と蒔田彩珠がW主演。9 月11日(金)の公開が決まっている。是枝監督は『箱の中の羊』で今年5月のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に入ったばかりだが、ベネチアでは別作品でコンペティション部門に挑む。

塚本晋也監督『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』のあらすじは?

塚本晋也監督の『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』は、ベトナム戦争に従軍したアレン・ネルソンが、自らの戦争体験と帰還後の葛藤を綴ったノンフィクション映画。彼の証言をもとに塚本晋也監督が「戦争加害者の傷」というテーマに真正面から挑んだ。塚本監督は「世界がキナ臭くなっている今だからこそ、必ず作らなければならない映画」と語り、これまでの戦争映画の常識を覆す意欲作。

コンペ部門外での日本勢は?

アウト・オブ・コンペティション部門(主要賞の受賞対象外だが、映画祭が特別に紹介・上映する価値があると認めた話題作や注目作を扱う部門)に選出されたSABU監督『Arrested Memory(原題)』は、全編が台湾で撮影された台湾、日本の共同製作作品。ある事件で受けたショックにより健忘症を発症した敏腕刑事が、記憶障害に苦しみながらも誘拐事件を捜査するエンタメ作品。主人公の刑事を演じるのは台湾の誇るスター、イーサン・ルアン。日本から堤真一、霧島れいかも出演している。2027年日本公開予定。

SABU監督『Arrested Memory(原題)』場面写真 Venice Film Festival 2026

もう1本、日本から同部門に選出された三池崇史監督『襲名』は、三池監督にとって初のドキュメンタリー映画として、市川團十郎の襲名に迫る。3年以上におよぶ撮影期間の中で、市川團十郎の姿を通して「継承」と「個」の葛藤を描く。2026年9月公開予定。

このほか、 イマーシブ・ビデオ、VR、MR、AR、XR作品など、インスタレーションやバーチャル・ワールドを含むあらゆる作品が対象となるイマーシブ部門に、日本から19歳の大学生アーティスト、ナカダリオ監督『NOX』が選出された。監督自身の複雑性PTSD、解離性障害、不思議の国のアリス症候群といった経験に基づき、言葉だけでは伝えることが難しい心理状態や身体感覚を、空間的な物語とインタラクションへと変換し、自伝的なイマーシブ映画に昇華させた。

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