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歩ける巨大な螺旋屋根を描いた、スノヘッタ最新作「上海グランドオペラハウス」が今秋開館

  • 2026.7.23
Photo : Tian Fangfang

上海市内を流れる川、黄浦江沿いに建設中の「上海グランドオペラハウス(Shanghai Grand Opera House)」が、2026年10月に開館を迎える。2017年に行われた国際コンペを経て、ノルウェー発の建築事務所、スノヘッタが設計を手掛け、華東建築設計研究総院(ECADI)らと協働。中国の伝統芸能にオペラ、クラシックコンサート、実験的なパフォーマンスなどの公演を行い、若年層を含めた幅広い世代をターゲットにした文化拠点となることを目指す。

Photo : STUDIO FANG

周囲に広がる放射状の土地と調和する「上海グランドオペラハウス」。建物の全体像を描く際、スノヘッタがインスピレーション源としたのは、踊る人間のしなやかな身体の動きと、舞台という空間そのものだ。ゆるやかに開閉する扇子の動きを螺旋状のフォルムに落とし込んだ巨大な屋根が、これを象徴する。

Photo : Tian Fangfang

この屋上空間は1年を通して24時間一般に開放されており、ステージとして使うこともできる。

Photo : Tian Fangfang

流れるようなフォルムは、館内に入っても途切れることがない。ガラス張りの壁面から大屋根を望むホールでは、深紅のボリュームが白く明るい空間にリズムを刻み、劇場へ入る前の気持ちを高める。

Photo : StudioSZ | Justin Szeremeta

メインとなるのは、最新設備と音響技術を結集した2000席の大劇場。これに、それぞれ1000席、1200席の中・小劇場を加えた3つが、多彩なパフォーマンスの舞台となる。館内には、このほか、レストランやギャラリー、ミュージアム、教育センターも入る予定だ。

Photo : Tian Fangfang

スノヘッタの創業者、シェティル・トレーダル・トールセンは、同事務所が「ノルウェー国立オペラ」や「釜山オペラハウス」といった文化施設を設計してきたなかで得た知見が、ここに生かされていると語る。「『上海グランドオペラハウス』は、スノヘッタの価値観、そしてこの土地の風土や文化への理解から生まれた施設です。上海市民のみならず多くの人々に開かれた空間として設計しました」

歴史的な街並みと現代的な建物群が共存する国際都市、上海。その魅力をさらに深める文化施設が、まもなく誕生する。

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