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「外反母趾」は改善できる! 原因と対処法を整形外科医が解説

  • 2026.7.23

外反母趾

働く女性が気になる症状や疾患について解説。今回は、普段履いているパンプスなどが原因になることも多い外反母趾をひも解きます。

出典:シティリビングWeb

教えてくれたのは…前田俊恒先生

まえだ整形外科リウマチクリニック 院長。肩こり・腰痛・関節痛などの慢性疼痛(とうつう)から、関節リウマチ、骨粗しょう症まで幅広く診療。日常生活に根ざした運動指導・セルフケアの啓発にも力を入れている

Q.外反母趾とは?

足の親指(母趾)が小指側へ「く」の字に曲がり、親指の付け根の関節が内側へ飛び出してしまう病気です。初期の段階では痛みがほとんどないことも少なくありませんが、進行するとさまざまな症状が現れます。代表的なのが親指の付け根の痛みです。外反母趾は単に「足の形が変わる病気」ではなく、歩き方や姿勢にも影響することがあるため、早めに気づいて対策することが大切です。

Q.外反母趾の原因は?

働く女性の外反母趾は、靴と生活習慣が大きく関係しています。パンプスやヒールの高い靴を履く機会が多い方は要注意。長時間の立ち仕事だけでなく、デスクワーク中心の方も油断できません。運動不足によって足の筋力が低下すると、足のアーチ(土踏まず)が崩れやすくなり、親指に余計な負担がかかるようになります。さらに女性は男性に比べて関節、じん帯が柔らかい方が多く、妊娠・出産や加齢、ホルモンバランスの変化なども影響すると考えられています。家族に外反母趾の方がいる場合や、偏平足(へんぺいそく)の方も外反母趾になりやすい傾向があります。また、関節リウマチや痛風などの疾患でも外反母趾になるリスクが高いといわれています。

Q.進行するとどうなる?

靴を履いていないときでも痛みが続いたり、長時間歩くことがつらくなったりします。また、親指がうまく使えなくなるため、体重のかかり方が変わり、足裏にタコや魚の目ができたり、足が疲れやすくなったりします。また、歩き方のバランスが崩れることで、膝や股関節、腰に負担がかかり、膝痛や腰痛の原因となることもあります。

Q.外反母趾は治りますか?

一度変形した骨そのものが自然に元へ戻ることはありませんが、適切な治療によって痛みを軽減したり、進行を抑えたりすることは十分可能です。初期から中等度であれば、靴の変更、インソールの使用、足の筋力トレーニングなどの保存療法が中心になります。一方、変形が高度で痛みが強い場合や保存療法で改善しない場合には手術が選択されることがあります。大切なのは、「痛くなってから」ではなく、「変形に気づいた時点」で対策を始めることです。まずチェックしたいのは親指の向きです。人差し指のほうへ少し傾いてきた、付け根が以前より出っ張ってきたという変化はありませんか。また、はだしで立ったときの親指の向きや、普段履いている靴の減り方を確認することも早期発見につながります。

Q.日常生活でできる対策は?

「足に負担をかけすぎない生活」を心がけることです。まずは靴を見直しましょう。つま先にゆとりがあり、自分の足の幅に合ったものを選ぶこと。ヒールの高さは3~5cm程度までにし、毎日履き続けないことをおすすめします。たとえば通勤時にはスニーカーを履き、職場で履き替えるという対策でも、足への負担は軽減できます。

また、足の筋力を維持することも大切です。ぜひ取り入れたいのは、床にタオルを置き、足の指で手繰りよせる「タオルギャザー運動」。足の筋力で足の指を開く「ホーマン体操」、足の指でグー・チョキ・パーを作る、裸足で足指をしっかり使って歩く時間を作るなどです。どれも簡単なので、自宅で無理なく続けてみてください。足底の筋力が鍛えられ、アーチの維持に役立ちます。

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