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位置情報アプリの通知に追い詰められた俺が、彼女に言えなかった本当の行き先

  • 2026.7.25
ハウコレ

隠すつもりはなかったと言えば嘘になります。

彼女を煩わせたくないという言い訳の裏で、俺は一番に打ち明けるべき相手を、最後まで置き去りにしていました。友人の部屋のインターホンを押した俺のポケットで、スマホが続けて震え始めました。

落ち込む友人を、放っておけなかった

その部屋の主は、学生時代からの友人でした。少し前に長く付き合った相手に振られてから、あいつはひどく落ち込んでいて、1人にしておくのが心配だったんです。誰にも言わないでほしいと、本人からも頼まれていました。だから彼女には、「ごめん、今日も残業」とだけメッセージを送っていたんです。彼女からは「わかった、無理しないでね」と返事が来て、その優しさが、かえって後ろめたく感じられました。

送られてきた、俺の位置情報

その日も友人の部屋にいると、ポケットのスマホが震えました。取り出すと、彼女から1枚の画像が届いています。地図の上に、俺の居場所を示すピンがはっきりと光っている画面でした。続けて、短い一言が並びます。

「これ、会社じゃないよね」

居場所を共有するアプリを彼女がくり返し見ていたことを、俺はそのとき初めて知りました。言い訳を探しても、どれも言葉にならず、返信できないまま、すぐに友人の部屋を出ました。

心配かけたくない、それも言い訳だった

玄関で待っていた彼女の顔を見て、俺はすぐには切り出せませんでした。ひと呼吸おいて、「……ごめん。あそこ、友達の部屋なんだ」と打ち明けます。「浮気じゃないの」と聞く彼女に、「違う。あいつ、彼女に振られて落ち込んでて、放っておけなかった」と伝えました。彼女はほっとした顔を見せた後で、こう続けます。「なんで残業だなんて嘘ついたの。友達なら、そう言えばよかったじゃない」。返しながら、俺は自分の甘さに気づいていました。彼女を心配させたくないと言いながら、本当は説明する手間を惜しんで、彼女を置き去りにしていただけだったんです。「心配かけたくなかった。……それも、ただの言い訳だよな」。声に出すと、その情けなさが身にしみました。

そして...

それから俺は、帰りが遅くなる日は、どんな用事でも先に彼女へ伝えるようにしました。友人のことも、本人に断ったうえで、彼女にだけは打ち明けました。位置情報で追われていたと知って、思うところがなかったと言えば嘘になります。それでも、あの1枚を送らせるほど彼女を不安にさせたのは、あいまいな嘘を重ねた俺のほうでした。次は聞かれる前に、俺から話すつもりです。

(20代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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