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「行き先は決めといたよ!」友人との旅行。だが、友人が告げた行先に驚いたワケ

  • 2026.7.25

大人だけ、のはずだった

中学からの付き合いが続いている4人がいます。今はそれぞれ別の街で、年に一度会えればいいほうです。

内訳は、独身がひとりと、子どものいる3人。私もそのうちの1人でした。

春先に、旅行の話が持ち上がったのです。

「子ども連れてきていいよ、私は全然平気」

そう言ってくれたのは独身の友人でした。ただ、3人の子どもはどれも1歳から2歳。連れて行けば、行き先も食事の場所も限られます。

私ともうひとりは、夫と実家に頼んで預けることにしました。久しぶりに、大人だけで話したかったのです。

ところが、ひとりだけ返事が違いました。

「うちは連れて行くよ。離れたくないし」

それは分かります。彼女が子どもをかわいがっているのは、みんな知っていました。

気になったのは、そのあとです。やりとりに、次々と候補地が並び始めました。

「行き先は決めといたよ!」

動物のいる牧場、屋内の遊び場、大きな公園。

どれも子どもが喜ぶ場所です。

誰も「預けられないの」とは言えませんでした。子どものことを持ち出されると、言葉が止まります。

独身の友人が、先に折れてくれました。

「その子が来るなら、みんなで楽しめるところにしようか」

そうして4人の旅行は、5人の旅行になったのです。

帰りの車内で

当日は、朝から慌ただしくなりました。

牧場でも遊び場でも、彼女は子どもを追いかけていて、私たちと一緒に歩く時間はほとんどありません。

「先行ってて、あとで追いつく」

その「あとで」は、結局来ませんでした。

移動の車内では、子どもがぐずります。

誰かが話し始めても、途中で止まる。窓の外を見て黙る時間だけが長くなりました。

もちろん、2歳の子に責任はありません。

眠くて泣くのは当たり前です。

帰り道、その子がようやく眠りました。静かになったところで、独身の友人が口を開いたのです。

「今回は全部あの子に合わせたよね。次は大人だけで行きたい」

責める調子ではありませんでした。前を向いたまま、静かにそう言ったのです。

助手席で、彼女が振り返りました。

「…え」

言いかけて、言葉が続きません。目を伏せて、膝の上の手を組み直しました。

もうひとりが、小さくうなずきます。

「私も、そう思ってた」

車内が、しばらく静かになりました。それから、彼女が言ったのです。

「…そっか。私、みんなの分まで決めてたね」

それきり、その話は出ませんでした。

次に旅行の話が出たのは、秋です。今度は、彼女から先に連絡が来ました。

「今回は預けて行けるようにする。日程だけ、先に決めていい?」

行き先の相談は、そのあとでした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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