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『パイレーツ』監督、デップとの関係を「僕らは同志だ」と表現

  • 2026.7.22

『パイレーツ・オブ・カリビアン』の初期3部作を手がけたゴア・ヴァービンスキー監督が、主演を務めたジョニー・デップとの関係を「本当に貴重なもの」と表現した。撮影現場を振り返る言葉からは、実際の海で大規模な撮影を行なうことが難しくなったという実感も伝わってきた。(フロントロウ編集部)

イタリアの映画祭で振り返った、海上撮影の日々

ゴア・ヴァービンスキーは、2003年の『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』から2007年の『ワールド・エンド』まで、シリーズの3作を続けて監督した人物だ。ジョニー・デップとともに、ジャック・スパロウ船長という人気キャラクターを生み出した立役者のひとりだ。

ヴァービンスキー監督は6月、新作『Good Luck, Have Fun, Don’t Die(原題)』を携えて、イタリアのタオルミーナ映画祭に登壇した。サム・ロックウェル演じる未来から来た男が、ロサンゼルスのダイナーに居合わせた人々を集め、AIによる人類滅亡を阻止しようとするSFコメディだ。

米Varietyのインタビューで、話題がAIの使用から過去作の撮影へと移ると、ヴァービンスキーはデップとの関係について「僕らは同志だ」と語り、その関係が自分にとって「本当に貴重なもの」だと述べた。

「本物の海にカメラを持って出る」映画は、もう作れない

「実際にカメラを持って海へ出るなんて、正気の沙汰ではないだろう?」。彼はそう表現しながら、すべてをデジタルで作り上げる撮影では、「本質的に現実ではないものを追いかけることになる」との考えを示した。この発言は、AIやデジタル技術に対するヴァービンスキーの考えを説明するなかで飛び出した。実際の海に出て大規模な撮影を行なう作品は、現在では実現が難しくなっているという認識を示した。

ヴァービンスキーは、映画製作におけるAIの使用状況を示す「レーティング制度」が必要だと提案している。脚本の執筆にAIを使用した作品は「F評価」にすべきだというのが、彼の主張だ。実写撮影を重視してきた監督の姿勢が表れた発言でもある。

次回作でジャック・スパロウは戻るのか

こうした発言がファンの間で拡散されるのは、シリーズ次回作の方向性が、いまだ定まっていないからだ。次回作はリブートとして企画されていると伝えられているが、デップがジャック・スパロウ役で戻るかどうかは正式に決まっていない。

米Deadlineによれば、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーは今年2月の時点で、脚本での役の描かれ方を本人が気に入れば、デップは出演するのではないかとの見方を示していた。同時に、マーゴット・ロビーとも次回作について会っていることを認めており、複数の構想が検討されていることをうかがわせている。

一方、デップは『パイレーツ』次回作の行方が定まらないなかでも、新作への出演を続けている。今年11月には特殊メイクで別人のようなスクルージ役に変身した新作が全米公開され、2027年3月26日には、主演作『Day Drinker(原題)』の全米公開も控えている。米大手スタジオ作品への本格復帰に向け、デップのキャリアは新たな局面を迎えている。

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