1. トップ
  2. エピソード
  3. 「3日以内に父親を、謝りに来させて」深夜まで続いたママ友の怒り。だが、クラブの会長の正論で状況が一変

「3日以内に父親を、謝りに来させて」深夜まで続いたママ友の怒り。だが、クラブの会長の正論で状況が一変

  • 2026.7.22

枕元で震え続けたスマホ

通知の音で目が覚めました。

枕元のスマホが、間を置かずに何度も震えています。深夜3時でした。

メッセージアプリの画面は、一通の長文で埋まっていました。

送り主は、同じミニバスケットボールのクラブに通う、娘と同学年の子のママです。

「毎回、娘にも話しますと言われますが、何か変わってます?」

指で送っても終わりません。

そして、その先にこう書かれていたのです。

「3日以内に父親を、謝りに来させて」

夫と2人で謝りに伺ったのは、その数日前です。

玄関先で頭を下げ、家でも娘と話しますと伝えていました。

それでも、夫がその場で口を開かなかったことが、どうしても許せないようでした。

すれ違いが始まった日

ことの起こりは、学校の休み時間でした。

バスケットボールで遊んでいて、娘がその子に押されて転んだのです。

謝ってもらえないまま、娘は友達に言ってしまいました。

「もう一緒にやりたくない」

言われた側にすれば、たまりません。

二人はもともと、すれ違いが続いていました。

だから私は、うちの言い方も悪かったと考えて、頭を下げに行ったのです。

それでも、夜のメッセージは止まりませんでした。

「痛かったなら、どうして本人に言わないんですか」

「練習に来ないでください」

のちに知ったことですが、相手のお子さんも学校を休むほど落ち込んでいました。

あのママも、追い詰められていたのだと思います。

だからといって、深夜に画面を見つめる夜が続けば、うちの娘も持ちません。

親同士で続けるのはやめようと決めました。

翌朝、クラブの指導者と保護者会長に、やり取りの画面ごと相談したのです。

練習前の体育館で、保護者会長が全員に向かって話しました。

「今後、子ども同士のことは保護者同士の直接連絡ではなく、指導者を通してください」

低い、静かな声でした。

「大人が先に動くと、子どもが謝る機会をなくします。全員に同じようにお願いします」

名前は一度も出ませんでした。

それでも、隅に立っていたそのママの肩が小さく動いたのが分かります。

うなずいたきり、顔を上げませんでした。

その夜から、深夜の通知は途絶えます。

父親を連れてこいという言葉も、二度と出ていません。

練習は子どもたちのものに戻りました。

指導者は二人を同じチームに入れ、交代でボールを回させたのです。

数か月後の練習前です。体育館の隅で、娘たちが並んで靴紐を結んでいました。

「次、パス出すから」

声だけが、まだ誰もいない床に響いています。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ