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「あの人抜きで、3人で日程決めよ」グループに誤って届いたメッセージ→グループを退出した結果

  • 2026.7.23
「あの人抜きで、3人で日程決めよ」グループに誤って届いたメッセージ→グループを退出した結果

グループに流れた一行

子どもが小学校に上がってから、同じクラスのママたちとメッセージアプリのグループでつながっていた。

やり取りは毎日のように続いたが、心が休まる時間ではなかった。

誰かの持ち物、誰かの成績、誰かが誘われなかった話。

柔らかい言葉の裏に、いつも順番があった。

その日、画面に他愛のない一行が流れた。

「今度みんなでランチしよう」

私は素直に返した。

「行けるよ、平日でも大丈夫」

次の文字が並んだのは、その数秒後だった。

「あの人抜きで、3人で日程決めよ」

指が止まった。名前は書かれていない。

それでも、直前に返事をしたのが誰かは、画面をさかのぼれば誰にでも分かる。

心臓の音が耳の奥で鳴った。個別に送るつもりの文章が、そのまま全員の前に落ちたのだ。

訂正は、すぐに来た。

「ごめん、間違えて送った」

「深い意味はないから、気にしないで」

気にしないで、という言葉だけが、白い画面に浮かんでいた。

思い当たることは、いくつもあった。

会うたびに成績の話をしてくる人がいた。

「うちの子は塾でトップよ」

「そちらはまだ習い事、してないんでしたっけ」

そのたびに笑って受け流してきた。輪から外れないために。

私が選び直した場所

翌日から、グループは静かになった。

言葉を足し続けていたのは、送った本人だけだった。

「本当に他意はないの」

「人数を数えてただけだから」

返信はつかない。

既読の数字だけがそろって、そこで止まる。普段は真っ先に反応していた人まで、絵文字ひとつ押さなくなった。

校門で顔を合わせても、以前のように輪ができない。

彼女が話しかけると、みんな用事を思い出したように歩き出す。言い訳を重ねるほど、その背中は小さく見えた。

私は何も書かなかった。責める言葉も、皮肉も打たなかった。ただ、グループの設定を開いて、退出だけを選んだ。通知の鳴らない夜は、驚くほど静かだった。

代わりに、学童の送迎で顔を合わせるママたちと話す時間が増えた。

「うちの子、九九で毎晩泣いてるの」

「うちもです。昨日は一緒に泣きました」

誰が上で誰が下かを確かめ合う会話は、ひとつもなかった。子どもたちも自然に仲良くなって、休みの日は公園で走り回るようになった。

半年ほど経った頃、あのグループにいた一人が校門で声をかけてきた。

「また、みんなでランチでもどう?」

責めることも、問いただすこともしなかった。

ただ、私と子どもが息をしやすい場所を選び直しただけだ。

「せっかくですけど、いまの誘いで手いっぱいなんです」

彼女は言葉に詰まって、それ以上は誘わなかった。

校門を出ると、学童の前から子どもたちがこちらに向かって手を振っていた。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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