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富士の麓の秘密基地。新しくなった「アルフレックス」のカーサミア河口湖へ【エディターの偏愛録】

  • 2026.7.21
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家具や建築を取材していると、勧められる場所が多くある。「カーサミア河口湖」も、そのひとつだった。1987年のオープン以来、インテリアのプロや暮らしにこだわる人たちに親しまれてきたこの場所は、昨年大規模なリニューアルを実施。築38年という建物の味わいを残しながら、現代のライフスタイルに合わせて内装や間取り、家具の配置がアップデートされた。ようやく訪れる機会を得て足を踏み入れると、そこには単なるショールームとはまったく異なる時間が流れていた。

3つのライフスタイルを巡るモデルハウス探訪

東京から車を走らせ、約1時間半。中央自動車道を降りて森を進むと、約4,500坪という広大な敷地にモダンな建築群が現れる。

完全予約制で一般の見学も受け入れているこの場所に広がっているのは、インテリアはもちろん、照明やアート作品、ファブリック、そして棚に置かれた小さな小物に至るまで、徹底的にコーディネートされた「3棟のリアルな家」だ。何より贅沢なのは、都市では決して味わえない光や影の移ろい。大きな窓から差し込む自然の光や、木々の影。その中で見る「アルフレックス」や「モルテーニ」の家具は、自然と空間に馴染んでいる。

リニューアルされた3つのモデルハウスは、それぞれ住む人の年齢や家族構成、ストーリーが細かく設定されていて、「もし自分がここに住むなら……」と、妄想を膨らませながら巡るのがとにかく楽しい。

心地よい自然光が降り注ぐ「MODEL A」

「MODEL A」の外観。 Hearst Owned

ペールグリーンの外壁が愛らしいサンライトハウスと呼ばれる「MODEL A」は、40代の料理好きな夫婦と子ども1人の3人家族をイメージした住まい。

1階はオープンな間取りで、リニューアルの目玉は新しくなったダイニングキッチン。夫婦でワインを飲みながら料理を作ったり、カウンター越しに子どもと学校の話をしたり、自然と食を中心に笑顔が集まる設計になっている。ここに立っているだけで、休日の食卓の風景が自然と頭に浮かんできた。

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明るく開放的なリビング&ダイニングとキッチン。 Hearst Owned

2階に上がると、ファミリースペースを中心に、それぞれの個室が広がる。家族団らんの時間もひとりの時間も、どちらも重要視できるという理想の距離感が新鮮だった。

ダーク&リュクスな大人のための「MODEL B」

「MODEL B」のゆったりとゲストを迎えられるエントランスエリア。 Hearst Owned

続いて向かったヘリテージハウスと呼ばれる「MODEL B」は、「MODEL A」とは雰囲気ががらりと変わって、ヨーロッパ風のスクエアな建物。ここは子育てを終えた60代夫婦のセカンドライフを想定した、落ち着いたラグジュアリーな空間だという。入ってすぐに目に留まったのは、古い建具。新品では決して表現できない趣が醸し出されている。

「モルテーニ」のシェーズロングを贅沢に配した2階の個室。 Hearst Owned



1階はゲストをもてなす場がメインで、重厚なオーバルテーブルや20世紀の巨匠ジオ・ポンティの復刻チェアがクラシカルな建築に馴染んでいる。一方、2階はプライベート重視の空間。ホテルのスイートルームのような寝室や個室には、緑を眺めるためのデスクやシェーズロングも置かれている。プライベートならば、このまま本を片手に一日中過ごしたい。そう思わせる居心地のよさだ。ちなみにこの棟は全て、「モルテーニ」の家具が使用されているそうだ。

シックかポップか?

テラスハウス「MODEL C」の外観。 Hearst Owned

そして、2棟がつながるテラスハウス「MODEL C」へ。ここでは、棟ごとに「シック」と「ポップ」という、全く異なるインテリアスタイルを楽しめる。両棟ともに1階の床は経年変化が楽しみな素焼きのテラコッタタイルなのだが、表情が全く違うことに驚かされる。

ソファ「マレンコ」も自然と馴染むシックなA棟。 Hearst Owned

50代ファミリーのウィークエンドハウスを想定したA棟(「シック」)の室内は、古い民芸品やモダンアート、世界各国のエッセンスを巧みに取り入れたミックススタイル。ダイニングキッチンが新しくリフォームされ、料理から片付けまでスムーズに行える一体型のデザインが魅力だ。

A棟とは対照的なB棟のリビングの一角。 Hearst Owned

一方、30代カップルの住まいを想定したB棟(「ポップ」)は、自由な感性でスタイリングされた家具やアートが楽しく融合している。2階にあるゲストルームも、その雰囲気を見事に踏襲。カラフルな家具とアートの絶妙なコンビネーションが素晴らしく、見ているだけで気持ちが明るくなる空間だった。

制作プロセスからソファ「マレンコ」のコラボ展示、そして贅沢な庭も

「サテライト」棟と緑豊かなガーデン。 Hearst Owned

モデルハウスを満喫した後は、ハブ施設「サテライト」棟へ。1階には「アルフレックス」の制作プロセスやサステナブルな取り組みを学ぶことができるスペースがあり、ソファがどれほど頑丈に作られているかを学ぶことができる。隣りの部屋には、ソファ「マレンコ」のこれまでのコラボアイテムの一部も展示。2階には開放的なキッチンラウンジとリビング空間、そしてテラスが広がり、ゆったりと寛ぐことも可能だ。さらに、リニューアルでかつてテニスコートだった場所にガーデンが新設され、モルテーニのアウトドア家具が贅沢に置かれている。

カーサミア河口湖は、典型的なモデルルームとは一線を画す、五感のすべてを使い自身にとっての理想のライフスタイルを見つけに行く場所なのだと感じた。完全予約制で、個別予約のほか見学会「オープンデー」を不定期で開催。日常を離れ、本当の意味での贅沢な暮らしを体感しに訪れてみてほしい。

カーサミア河口湖
山梨県南都留郡鳴沢村7251
TEL/0555-85-3411(受付時間10:00~14:00)
定休日/土曜・日曜・祝日

※要予約

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