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身長差50センチで見た目も性格も正反対のふたり。クスッと笑えて胸キュン必至の凸凹百合ラブコメ『大崎さんと小森さん』【書評】

  • 2026.7.21

【漫画】本編を読む

自分とは全く違う、正反対のタイプの人にどうしようもなく惹かれてしまうことがある。『大崎さんと小森さん』(犬山あむ/KADOKAWA)は、見た目も中身もちぐはぐなふたりの女性の恋模様をコミカルに、そして圧倒的なピュアさで描いた百合ラブコメだ。

舞台はとある焼肉店。そこでアルバイトとして働く大崎さんは、身長197センチという高身長の持ち主だ。さらにポーカーフェイスのために一見すると怖そうだが、本当はものすごく恥ずかしがり屋で心優しい女の子だった。そんな彼女の前に、新人アルバイトとしてやってきたのが小森さんだ。小森さんは身長147センチという小柄な女の子で、人懐っこい素直な性格。見た目も性格も正反対のふたりは、アルバイト先での時間を共有するうちに少しずつ存在が気になっていく。

実は大崎さんは、クールそうに見えて恋愛に関しては「肉食系」。その一方で小森さんは、鈍感でマイペースな「草食系」だ。身長差50センチのふたりが、くっつきそうでなかなかそうならず、噛み合わないまま繰り広げていくドタバタなやりとりは、ページをめくるたびに「かわいい!」と頬がゆるむこと間違いなしである。そして大崎さんが小森さんの不意の一言に顔を真っ赤にしてテンパる姿や、小森さんの無自覚な天然っぷりに振り回される様子は、見ているだけでニヤニヤが止まらなくなるだろう。

本作の魅力は、テンポ良いギャグとそんなキャラクターたちの愛らしさだ。主役のふたりはもちろん、アルバイト先の店長やふたりの家族など、周囲を固める登場人物たちがみんな温かくて良い人ばかりなのだ。いわゆる悪役のような存在が出てこないため、終始気楽に読めるのも心地いい。

外側も内側も凸凹としたふたりの距離はどのように縮まっていくのか。一気に読める軽快な楽しさと、ときめきが詰まっているので、笑えるなかにも胸がキュンとする物語に触れたい人は、ぜひふたりの恋の行方をのぞいてほしい。

文=ゆくり

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