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「億劫がる人」ほど、キレイにも幸せにもなれない。でも大丈夫、性格は3日で変えられる?

  • 2026.5.5

「やる気」は心では生まれない。「面倒がり」克服の科学的な方法って?

どういう人が成功し、どういう人が幸せになり、そしてどういう人がどんどん美しくなるのか? そこには何の法則も何の共通点もないようでいて、実は決定的な鍵がある。世の中全般を見ていても、周囲を見回しても、紛れもなく一つの共通点といえるのが、物事を面倒がらない人。何でも後回しにしない人なのだ。

端的に言ってしまえば、「億劫がる人は幸せにもキレイにもなれない」。いや、今はキレイを保っていても、年齢を重ねるほどにくすんでいくのが億劫がる人だとしたらどうだろう。人生まで何となくくすんでいくのが、何でも後回しにする人だったら? たとえばの話、“風呂キャンセル界隈”の人々は、やっぱりどうにかしてその体質を改善すべきだし、もっと単純に部屋の掃除を面倒がる人は、生活そのものを変えるべき。いや、億劫がる人は仕事でも人づきあいでも、やっぱりたくさん損をしている。その性格、変えられるなら変えるべきなのだ。

ただそんなことは今さら言われなくても重々承知、改善できるならもうとっくに改善していると言うだろう。性分なのだから仕方がないと。でも、ちょっと待って。実は今、そういうことも“何となく”ではなく、科学的に改善できるような方法が見えてきているのである。いかなる“面倒くさがり屋”も、やりたいことをすぐにやれる、習慣にしたいことをすぐ習慣にできる、ならば試してみたいと思うのではないか。

ちなみに私は無類の“面倒くさがり屋”だった。こういうことを書いていながら、自らが筋金入りの億劫な女なのだ。もちろん何とかしたいとは思っていたが、どうせダメだろう、とすぐ諦めるような。そんな自分が、この方法ならば行ける!と、膝を打ったのも、なるほど脳の仕組みをきちんと捉えた方法だったから。

ちなみに英会話のフレーズを覚えるのにも、忘れかけたタイミングで再度覚えると記憶が定着するという、科学的に証明された方法があるが、それと同じ。重要なのは、“意志の力”で億劫を克服しようと思わないこと。もともとが意志でやれる人はやっている。それができないからこそ億劫な人になるわけで、ここはサイエンスに身を委ねてほしい。それがわずかでも実現した時、明らかに何かが変わる。自分が根底から変わる気がするはずだし、人生そのものが変わるのだ。

まず、人間の「やる気」は感情から生まれるものではない。一般的に、「意欲」や「やる気」はドーパミンというホルモンから生まれると言われるが、そのドーパミン自体が、実際にやってみた結果、“やれたこと”への自信などから報酬として生まれてくるもの。つまり、やってみて初めて生まれるのが「やる気」なのだ。ここを絶対誤解しないで。まず行動を起こさないと、報酬は得られない。やったからやれるようになるのだ。つまり心でいくら「やる気」になろうと唱えても、まったく無駄であるということ。いわゆる根性論や精神論では無理。それだけは覚えていて。

私たちの心の持ちようも生き方も、根本から間違っていたってこと、思い知ろう。今からでも全然遅くない。だからやり直そう。面倒と億劫のない人生を。

なかなか続かないことを、3日で習慣にしてしまう方法があった

実は10年ほど前から私は、歯磨きの時に必ず足の体操をしている。これはあくまで自分で見出した方法。運動習慣のない自分はどんどん下半身が衰えているのに気づいていたし、いわゆる骨粗しょう症でもあったから、何としても負荷をかけないといけないのに、元々運動嫌い、何をやっても続かない。でも唯一、これだけは10年続いたのだ。まさに歯磨きのような絶対の習慣に、なかなか続かない行動をくっつけただけ。歯磨きのために鏡の前に立つと、もう今は自然に片足が上がっている。やらないと気持ちが悪いほど当たり前に。

しかしこれ、苦労して習慣化させたわけではない。実はあっという間! たった3日で身についていた。三日坊主と逆で、3日同じことをしただけで、歯磨きと同じくらいの鉄板習慣になってしまったのである。

この方法は使えると、お湯を沸かしている間にスクワットを10回やるとか、トイレに行ったらかかと落としを30回、はたまたベッドに入ったらまずお尻上げを10回やるとか、そういうふうに決まった習慣ごとにいちいち運動をくっつけたら、運動不足の塊だった自分にもたちまち筋肉がついてきた。本当に驚くほどメキメキと。

実は最近知ったことだが、これは名前がついているくらい有名な脳科学的メソッドで、既存の習慣に新しい習慣を積み重ねるという意味で、「ハビットスタッキング」というらしい。まさに意志ではなく脳に直接スイッチを入れる方法で、不思議なくらいにうまくいく。ただあまり重い行動をくっつけようとすると、失敗する。スクワットも10回だからいいのであり、50回を課すと、すぐに挫折するという仕組みがあるらしい。

重要なのはここから。そうやって、まったくなかった筋肉がついた時、実はすごい発見があった。筋肉がつくとそれだけで「やる気」が出るという事実。いわゆる「やる気」や「意欲」はそれこそ意志の力でつくろうとしても絶対うまくいかない。だからこそ人は「億劫」になるわけで、これを解決する決定的な鍵が筋肉にあることに気づいたのだ。筋肉をつけるほどに、自動的に億劫がなくなっていく。まったく面白いほどに。なるほどそういうことだったのか!?と嬉しくなったほど。

いやもっと言うなら、筋肉をつけると「前向き」になれる。「前向き」と「やる気」は非常によく似ていて、同時に訪れるのだ。筋トレをするとうつ病の予防になると言われるのもそれがため。

さらに最近の研究では筋肉をつけると脳機能も向上し、幸福感さえ高まることがわかってきているが、まさにそこまでを自分の体と心でまざまざ感じたのである。

とても単純に、筋肉をつけるとすぐに立ち上がれる。ヨイショと言わずに、躊躇もなく、すっと立ち上がれる。たとえばお茶を入れようと思い立った時、でも面倒だから後でいいか、と諦めない。まさしく迷いなく反射的に立ち上がり、お茶を入れに行けるかどうか、それは年齢に関係なく筋肉の有無が決めるのだ。立ち上がるまでのエネルギーは、意志ではなく、筋肉の差なのだ。つまりは筋肉そのものに立つ意欲がついてくるということ。

歯磨きの時、お湯を沸かしている間、ベッドに入ってすぐ……筋肉も、人間にとって避けて通れない習慣と同じくらい絶対のもの。億劫な人はまず筋肉をつけることから始めたいのだ。だからこそ絶対習慣に、小さな運動習慣をくっつける。すると「やる気」がもれなくついてくる。

いつの間にか何でもやれてしまう、恐るべき20秒ルールとは?

もう一つ、嫌なことも習慣にするコツがある。「ともかく始めてしまう」こと。やる気が「やる気」をつくると言ったけれど、やり始めることで既成事実をつくってしまうのだ。それが無理なの!と言うかもしれない。でもこう考えてはどうだろう。20秒だけでいいと思うこと。たとえば、片付け。簡単に終わらないからやりたくない。でも20秒だけならやれるかも、やってみてもいいかもと、そこでやり始められたらこっちのもの、20秒やると今度はそれをやめるのが難しくなるのだ。始めるのもエネルギーがいるが、やめるのもエネルギーがいる。だから今度はやめることが面倒になり、いつの間にか続いてしまう。人間って馬鹿みたいに単純なのだ。

20秒とは人間にとって、惰性が止まらなくなる最短時間。車が一度動き出すとなかなか止まらないように。また抵抗がなくなる最短時間と言ってもいい。嫌だな嫌だなと思っている抵抗感、それが20秒で外れる。そうした脳の性質をうまく使うのだ。英会話もワンフレーズだけ覚えよう、本を読むのも3行だけ読んでみようと思うこと。20秒分にサイズを小さくして始めることなのだ。言い換えれば、自分を頑張らせないこと。頑張らせると失敗に終わる。億劫な自分をやめる絶対のコツである。

ちなみにもう一つ大切なのは、すぐ始めるための環境をつくっておくこと。たとえば美容機器はいちいちしまうと絶対続かない。すぐ目につくところに出しておくと、面倒が遠のき、とりあえずやってみようとなるのである。だからすぐに掃除ができるように充電された掃除機がそばにあるべきなのだ。

逆にこんな気づきもあった。楽器を習っていても、億劫な女は練習もやっぱり苦手、なかなか始められないのに、20分後に出かけなきゃいけないという時、よし、それまで練習しようと思うと不思議に重い腰が上がる。時間制限があると、逆に始める力が湧くのだ。そんなことでもないと練習しない自分も情けないが、でもそういうチャンスを逃さぬため、楽器も目につくところに置いてある。ともかくそんなふうに、自分を楽にしてあげると、億劫な人もやる気のある人に変えられるのである。

習慣が変われば人格が変わる……そういう言葉がある。毎日起きたらすぐにベッドを整える習慣が身についた時から、その人は几帳面なきちんとした人になる。人格や人生を変えることは不可能じゃないのだ。でも大袈裟に考え、大仰に構えたら、絶対うまくいかない。いきなりそうした大きなゴールを目の前に突きつけるのではなく、本当に笑ってしまうほど小さな瑣末なことから始めるべきなのだ。お湯の沸く間に10回スクワット。いや5回でいい。そのくらい、小さく始めると、逆にあっという間に、人生のすべてが変わっていく。人間が変わっていくのだ。もちろん、幸せもキレイも、成功だって引き寄せられる。小さく始めて、大きく実らせる。それが、なりたい自分になる最大のコツなのである。

自分を変えたいなら、まず小さな小さな習慣から始めること。すると逆に、あっという間に人生のすべてが変わっていく。人間が変わっていく。もちろん、幸せもキレイも、成功だって引き寄せられる。小さく始めて、大きく実らせる。それが、なりたい自分になる最大のコツ。

撮影/戸田嘉昭 スタイリング/細田宏美 構成/寺田奈巳

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