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「この鍋、5万円もしたのよ」持ち物自慢ばかりのママ友。だが、我が家に来た途端、黙り込んだ理由

  • 2026.7.20
「この鍋、5万円もしたのよ」持ち物自慢ばかりのママ友。だが、我が家に来た途端、黙り込んだ理由

会うたびに始まる、自慢大会

息子の同級生のお母さんと知り合ったのは、参観日の帰り道だった。

感じのいい人だと思ったのは、最初だけだった。何度か家に招かれるうち、その本性が見えてきた。

「この鍋、5万円もしたのよ」

キッチンに並ぶ調理器具を一つずつ指さして、値段と産地を教えてくれる。

海外で買ったフライパン、有名シェフ監修の包丁。どれも自慢げに手に取っては、私の反応をうかがう。

リビングの家具も、寝室のカーテンも、順番に案内された。旅行の写真アルバムまで持ち出して、お土産のお菓子を配りながら、話はいつまでも止まらない。

「これ全部そろえるの、センスがないと無理でしょ?」

そして最後は、決まってこの一言で締めくくられる。

「あなたのおうちって、普通の感じなんでしょ?」

言葉の端々に、こちらを見下す響きがあった。

相槌を打つだけで一時間。帰り道はいつも、どっと疲れていた。

我が家に招いた日、彼女は黙り込んだ

ある時、彼女のほうから言ってきた。

「今度、おうちにお邪魔してもいい?」

断る理由もなく、私は掃除をして彼女を迎えた。玄関を上がった瞬間、彼女の足がぴたりと止まった。

「…え、なにこれ。すごく片付いてる」

実は我が家は、私の趣味で隅々まで整えてある。生活感を抑えた白い棚、並んだ観葉植物、余計な物を置かないリビング。彼女の家より、正直ずっと整っていた。

彼女は部屋の中をぐるりと見回したまま、言葉を探すように口ごもる。あんなに饒舌だった人が、急に静かになった。

「うちより、ずっと綺麗じゃない……」

声が、だんだん小さくなっていく。いつもの自慢話は、一つも出てこなかった。

一緒に招いていた別のママ友が、素直に口にした。

「ほんと素敵なお宅。ずっといたくなっちゃう」

彼女の顔から、みるみる余裕が消えていった。

ソファに浅く腰かけたまま、出したお茶にも手をつけず、うつむいてしまう。

「……そろそろ帰るわ」

その日は三十分で腰を上げた。私は玄関で、にっこり笑って見送った。

「また、いつでも来てくださいね」

それ以来、彼女の口から値段の話が出ることは、ぱたりとなくなった。

会えば挨拶はするけれど、どこか私を避けるようになった。マウントの取り合いから解放されて、こんなに気楽なんだと知った出来事だった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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