1. トップ
  2. ビールとワイン、より健康的なのはどっち? 専門家が解説

ビールとワイン、より健康的なのはどっち? 専門家が解説

  • 2026.7.16
Connect Images / Getty Images

※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。>>『delish』のオリジナル記事はこちら

長い一日の終わりにリラックスできるものを探している場合、あるいは単に食事に合うおいしいものを求めている場合、ビールとワインはお決まりの選択肢。サッカー観戦パーティーから女子会まで、この2つのアルコールはもっとも人気の高い飲み物と言える。けれど、6本入りのパックを買うか、ボトルを一本購入するか決める前に、どちらが体にいいのか気になったことはない?

ワイン、とくに赤ワインは、さまざまな健康効果と関連付けられている抗酸化物質レスベラトロールを含むことから、健康にいいと称されることが多い。とはいえ、これはアルコールがもたらす幅広い悪影響を上回るのに十分? さらに、ビールはどうだろう。ホップが入ったこのハッピーアワードリンクは、健康の観点から何か注目すべきメリットをもたらすの? どちらの飲み物がよりいい選択肢なのか明らかにするべく、専門家たちに意見を聞いてみた。

Yana Iskayeva / Getty Images

ワインの健康効果

この2つの飲み物を比較すると、専門家たちはよく健康効果があると言われるワインに注目する。とくに赤ワインには心臓の保護、「悪玉」LDLコレステロールの低下、炎症の軽減に役立つ可能性がある抗酸化物質のポリフェノールが豊富に含まれています、と登録栄養士のエイミー・ブラウンスタインさんは話す。たとえば研究によると、適量の赤ワイン摂取はLDLコレステロールの低下に役立つことが示されており、これは動脈の詰まりや心臓病のリスク低下につながるとされている。「赤ワインに含まれるポリフェノールは、肝臓によるLDLコレステロールの吸収を制限し、その分解を防ぐことで、コレステロール値を下げるのに役立ちます」とブラウンスタインさんは説明する。

さらに、赤ワインは「レスベラトロールのような抗酸化物質を含み、心臓の健康をサポートする可能性があると高く評価されています」と話すのは、登録栄養士のローレン・マナカーさん。レスベラトロールは動脈壁上のプラークの蓄積を防ぐことで知られ、抗炎症作用とアンチエイジングの両方の効果が期待できる。

「しかし」とブラウンスタインさんは注意を促す。「レスベラトロールの健康効果に関する有望な研究があるとはいえ、臨床的な指針や推奨事項の確立にはさらなる研究が必要です。さらに、アルコールが健康に与える悪影響をレスベラトロールのメリットが上回るかどうかは、まだ明らかになっていません」。実際、ある研究では、ワインを飲むだけで推奨される治療用量のレスベラトロールを摂取することはそもそも不可能だという結論さえ出ている。なんとも興ざめ。

そのうえマナカーさんによると、とくに心臓の健康について、赤ワインに関連する健康効果の一部はぶどうジュースにも見られるという。とはいえ、多くの人にとってぶどうジュースがワインの代わりになることはなさそう。

一部の専門家は、赤ワインは白ワインと比較して、健康効果でわずかに優れていると主張しているものの、その差はごくわずか。白ワインに含まれる抗酸化物質やポリフェノールは少ないけれど、それでも消化を助け、免疫系をサポートするのに十分な量が含まれている。

SimpleImages / Getty Images

ビールの健康効果

ビール好きの人は、多くのビールがあらゆる食事に欠かせない特定のビタミンB群を含むことを知って喜ぶはず。「一部の種類のビール、とくにクラフトビールや濃い色のビールには、抗酸化物質も含まれていますが、通常は赤ワインよりも少ない量です」と説明するマナカーさん。さらに、最近の研究によると、適度なビールの摂取は心血管疾患や総死亡率の低下と関連していることが示されており、代謝面でのそのほかの健康効果も期待できるという。仕事終わりの一杯のビールも、急に悪いものには見えなくなってくる。

zmurciuk_k / Getty Images

ビールとワインのデメリット

ビールもワインもそれぞれ健康効果があると言われているけれど、何事もそうであるように適度に摂取するのが好ましい。「どんな種類のアルコールであれ、過剰に摂取すると肝臓の健康に悪影響を及ぼし、睡眠を妨げ、慢性疾患や依存症のリスクを高める可能性があります」と話すマナカーさん。

さらに彼女は、もう一つの健康上の懸念についても述べている。「これらの飲み物にはカロリーが含まれており、とくにビールは大量に飲まれることが多いため、カロリーがすぐに積み上がってしまいます」。一般的に、ビールはワインよりも一杯飲んだときのカロリーが高く、そのおもな要因は一杯の量が多く炭水化物の含有量が高いことだそう。

たとえば、アルコール度数12%のワインは標準的な180mlほどのグラス一杯だと約133kcalであるのに対し、アルコール度数5%のビールは480mlほどのジョッキ一杯だと約239kcalとなる。つまり、一般的な一杯のカロリーで言えば、「ビール一杯」は「ワイングラス一杯」よりも約50%高いことになる。(赤ワインは通常アルコール度数が高いため、一杯の量がビールより少ない。したがって、分量で考えることが重要。)カロリー摂取を気にしている人は、ライトビールは低カロリーな選択肢であり、通常のビールワインよりもカロリーが低い場合が多い。

最終的にはビールもワインもアルコール飲料であり、深刻な健康上の懸念を伴う。「魚、野菜、全粒穀物を含むバランスの取れた食事の席で友人と分かち合う一杯の赤ワインは、確実にほとんどの人にとって健康的なライフスタイルの一部になり得ます。しかし、一人ソファでドラマの再放送を一気見しながらガブ飲みする赤ワインのボトル一本はまた別の話です」とマナカーさんは説明する。「結局のところもっとも健康的な選択は、全体的にバランスの取れた食事の一部として、自分の限界の範囲内で意識的に飲むことです。節度と状況がポイントになります」

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)によると、「適度な」飲酒とは、男性の場合は一日二杯以下、女性の場合は一日一杯以下とされている。

pixdeluxe / Getty Images

まとめ

結局、実際あなたの体に良いのはどちらの飲み物なのだろう? マナカーさんは、個人の好みだけでなく全体的なライフスタイルによっても変わります、と話している。「どちらも適量であれば潜在的な健康メリットがありますが、まず『適量』というキーワードを強調することが大事です」と彼女は語る。ブラウンスタインさんはより明確な答えを示している。「ポリフェノールを含むことから、赤ワインはビールよりもヘルシーと考えられるでしょう」

ブラウンスタインさんによると、ある研究では、適度にビールを飲む人は、ビールを飲まない人や昔飲んでいた人、多量のアルコールを飲む人々と比べて、メンタルヘルス、身体的健康、社会的支援を含め、自己評価による健康状態が良好であることが報告されている。しかし彼女は、お酒を飲むかどうかについて、自身のライフスタイル、病歴、健康目標を考慮したうえで医療従事者と相談するよう勧めている。

残念ながら、一日の終わりの一杯を楽しみたい私たちにとって、ワインやビールの健康効果はそれほど大きなものではなく、がんのリスクや飲酒に伴うそのほかの悪影響を上回るようには見えない。そして、ビールとワインのどちらが「優れている」のかという点についても、絶対的な答えはない。

「最終的に、ワインでもビールでも、自分に合った選択肢を見つけ、健康的なライフスタイルと組み合わせることが大切です」と話すマナカーさん。「食事中や懇親会の場など、ワインとビールは節度を持って摂取する限り、どちらも楽しさをもたらしてくれます」

translation : Yumi Kawamura photo : Getty Images

Courtesy of Fresh Del Monte / Product Shot Image

こちらもcheck!

Susanne Ludwig / 500px / Getty Images

こちらもcheck!

>>ヘルシーフード・ダイエットの記事をもっとみる

>>グルメの新着記事はこちら

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ