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冷凍で1カ月長持ち!【トマトの保存方法徹底ガイド】冷蔵・冷凍、丸ごと・カット<赤と黄の違いも>

  • 2026.7.15

こんにちは。「野菜ソムリエ上級プロ」の久保ゆりかです。

鮮やかな赤色とみずみずしい味わいが魅力のトマト。

生で食べるのはもちろん、炒め物や煮込み料理、スープなど、幅広い料理に使える万能な食材。季節ごとに産地は変わりますが、一年を通して手に入りやすいこともあり、毎日の食卓で大活躍する野菜のひとつです。

今回は、そんな「トマト」の栄養、保存方法、おいしさの理由など、知っておくと役立つ「トマトの豆知識」をご紹介します。

トマトは野菜?果物?

トマトは、実は植物学的には「果実」に分類されるのですが、日本では一般的に「野菜」として扱われています。

農林水産省では、田畑で栽培され、副食として利用されるものを「野菜」として分類しており、トマトもそのひとつ。そのため、トマトは“実を食べる野菜”である「果菜類(かさいるい)」に分類されています。

また、「フルーツトマト」と呼ばれるトマトもあり、その名前から果物と思われることもありますが、フルーツトマトは品種名ではなく、栽培方法によって糖度を高めたトマトの総称です。そのため、フルーツトマトも野菜に分類されます。

トマト 野菜 保存方法
画像:久保ゆりか 撮影:工藤万太郎

トマトの主な栄養素

トマトには、健康や美容に役立つ、さまざまな栄養素が含まれています。(※1)

◆リコピン
赤い色素成分で、強い抗酸化作用を持つことで知られています。体内で発生する活性酸素の働きを抑え、健康維持をサポートしてくれる栄養素。

<ワンポイント>
リコピンは油と一緒に摂ることで吸収率が高まるとされています。サラダだけでなく、オリーブオイルで炒めたり、トマトソースにしたりするのもおすすめです。

◆β-カロテン
体内で必要に応じてビタミンAに変換される栄養素です。皮膚や粘膜の健康維持に役立つほか、抗酸化作用も期待できます。

◆ビタミンC
コラーゲンの生成に関わる栄養素で、美容や健康維持に欠かせません。水溶性ビタミンのため、毎日の食事からこまめに摂ることが大切です。

カリウム
体内の余分なナトリウム(塩分)を排出する働きがあり、むくみ対策にも役立つ栄養素です。

◆食物繊維
腸内環境を整える働きがあり、毎日のすっきり習慣をサポートしてくれるもの。

トマトの保存方法

トマトは、熟し具合や形状、保存したい期間によって保存方法を変えるのがポイントです。

◆完熟していないトマト

まだ青みが残っているトマトは、常温で保存しましょう。直射日光を避けた風通しのよい場所に置くことで、追熟して赤く色づき、おいしくなります。

◆完熟トマト

完熟したトマトはポリ袋や保存袋に入れ、ヘタを下にして冷蔵庫の野菜室で保存します。ヘタ側から傷みやすいため、ヘタを下にすることで負担が分散され、鮮度を保ちやすくなります。

◆カットしたトマト

切ったトマトはラップで包むか保存容器に入れて、冷蔵庫で保存します(冷凍保存もOK。このあとご紹介します)。できるだけ早めに食べ切るのがおすすめです。

トマト 冷蔵保存 ラップ
画像:久保ゆりか 撮影:工藤万太郎

◆長期保存したい場合(冷凍保存)

トマトは、冷凍保存が可能です。まるごとでもカットしても冷凍できるので、用途に合わせて使い分けると便利です。

冷凍 トマト 久保ゆりか 保存法
画像:久保ゆりか 撮影:工藤万太郎

冷凍することで長期保存は可能になりますが、水分が多い野菜のため、時間が経つにつれて風味や食感が少しずつ落ちていきます。そのため、おいしさを保ったまま使うには、できるだけ早めに使い切ることがポイントです。

約1か月を目安に、トマトソースやスープ、煮込み料理など加熱調理に活用するのがおすすめです。

<まるごと冷凍する場合のポイント・活用法

丸ごと保存する場合は、ヘタを取り除き、キッチンペーパーなどでしっかりと水気をふき取り、そのまま冷凍用保存袋へ。できるだけ空気を抜いて密封すると、冷凍焼けを防ぎやすくなります。

冷凍したトマトは、流水にさっと当てるだけで皮がつるんと簡単にむけますよ。

画像:久保ゆりか 撮影:工藤万太郎

まるごと冷凍したトマトは、凍ったままおろし金ですりおろすこともできます。解凍せずに使えるため、手軽に調理に取り入れられるのが魅力。半解凍の状態ではシャーベットのような食感も楽しめるので、そのまま味わうのもおすすめです。

トマト 冷凍 活用 保存 方法
画像:久保ゆりか 撮影:工藤万太郎

また、冷凍することで細胞壁が壊れ、解凍後は果肉がやわらかくなるため、加熱調理に使いやすくなります。加熱することでうま味も引き立つため、トマトソースやスープのベース、煮込み料理やパスタソースにも幅広く使えます。

<カットして冷凍する場合のポイント>

まず、トマトはよく洗い、ヘタを取り除き、キッチンペーパーなどでしっかりと水気をふき取ります。

使いやすい大きさに切ってから、冷凍用保存袋に入れて冷凍しましょう。できるだけ空気を抜いて密封すると、冷凍焼けを防ぎやすくなります。

必要な分だけ取り出して使えるため、使いきれなかったトマトの保存方法としても便利です。

トマト 保存 カット まるごと
画像:久保ゆりか 撮影:工藤万太郎

赤いトマトと黄色いトマトの違い

トマトには赤色や黄色、オレンジ色などさまざまな品種がありますが、色の違いによって含まれる栄養成分や味わいにも特徴があります。

赤いトマト
赤色のもととなる「リコピン」が豊富に含まれています。リコピンは、強い抗酸化作用を持つことで知られる、トマトを代表する栄養成分のひとつです。酸味と甘みのバランスがよく、トマトらしい味わいが楽しめます。

◆黄色いトマト
黄色やオレンジ色のトマトには、赤いトマトとは異なる種類のリコピンが含まれており、「β-カロテン」や「ルテイン」などの色素成分を含みます。赤いトマトに比べて酸味が穏やかで、甘みを感じやすいのが特徴です。

どちらも栄養価は高いですが、含まれる栄養成分や風味が異なるため、それぞれの特徴を活かして食べ比べてみるのもおすすめです。

トマトのおいしさを決める成分は?

トマトの「おいしさ」を決めている要素のひとつが、うま味成分です。トマトには、さまざまな成分がバランスよく含まれており、これが奥行きのある味わいを生み出しています。

◆グルタミン酸(うま味)
トマトの代表的なうま味成分が「グルタミン酸」です。昆布にも多く含まれることで知られる成分で、トマトの味に深みとコクを与えています。完熟するほど含有量が増え、よりおいしさが際立ちます。

◆クエン酸やリンゴ酸などの有機酸(酸味)
トマト特有のさわやかな酸味をつくっているのが有機酸です。これがグルタミン酸と合わさることで、甘みやうま味を引き立て、味全体のバランスがよくなります。

◆ブドウ糖や果糖などの糖(甘み)
トマトのやさしい甘みは、主にブドウ糖や果糖によるものです。うま味や酸味と一緒に感じられることで、トマトならではの“濃いおいしさ”につながります。

トマトは「グルタミン酸(うま味)+有機酸(酸味)+糖(甘み)」が絶妙に組み合わさることで、単調ではない奥行きのある味わいを生み出しています。加熱することでさらに成分が凝縮されるので、ソースや煮込み料理で、より強いうま味を感じることができるというわけです。

奥深いおいしさのトマトを、ぜひ日々の食卓でも味わってみてください。(文/久保ゆりか)

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