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「ベランダで何を焚こうと私の自由でしょ」隣人の迷惑行為が3年続いた。だが、私が見た光景に救われた瞬間

  • 2026.7.16

大音量の音楽に耐えた3年

当時住んでいた賃貸マンションで、私をいちばん悩ませていたのは隣室の住人でした。

昼夜を問わず大音量で音楽を流し、下手な楽器の音まで壁越しに響いてきます。壁が薄いのか、こちらのテレビの音などとうにかき消されるほどでした。

それだけならまだ我慢できたかもしれません。本当に困り果てたのは、我が家のベランダに向けてお香を焚いたり、何かを燃やしたりする行為が続いたことです。

細い煙とにおいが窓の隙間から入り込み、干した洗濯物にもしみついてしまいます。どう考えても、こちらへ向けた嫌がらせでした。

意を決して一度だけ、やんわりと苦情を伝えたことがあります。返ってきたのは、少しも悪びれない言葉でした。

「ベランダで何を焚こうと私の自由でしょ」

その冷たい目を見て、私は言葉を失いました。逆上されて、もっとひどい仕返しをされたらと思うと、それ以上は何も言えなかったのです。

それからは、ただ耐えるだけの日々でした。窓を閉め切り、洗濯物は部屋干しにして、隣室の気配に神経をすり減らす。そんな暮らしが、気づけば3年も続いていました。

引っ越しトラックを見た朝

ある朝のことでした。いつものように隣から大きな物音がして、またかと重いため息をつきました。

ところが、その日の物音はいつもと様子が違います。窓からそっとうかがうと、部屋の前に一台の引っ越しトラックが停まっているではありませんか。

作業員が次々と家具を運び出し、あの住人の荷物がみるみる減っていきます。

まさかと思いながら見守るうち、私はようやく確信しました。あの隣人が、この部屋から出て行くのだと。

3年間、こちらが何を言っても聞く耳を持たなかった人が、自分の都合であっけなく去っていく。拍子抜けするやら、うれしいやらで、私は思わずその場で万歳をしてしまいました。

トラックが走り去ったあと、私はそっとベランダに出てみました。焦げたにおいのしみついていた空気が、その日はやけに澄んで感じられたものです。

数日後、新しい住人が挨拶に来てくれました。物腰のやわらかな年配のご夫婦で、それからは物音ひとつ聞こえてこない、穏やかな毎日が戻ってきました。

あのとき無理に張り合わなくてよかったと、今はしみじみ思います。

賃貸だったからこそ、相手のほうから出て行ってくれました。

この巡り合わせに、心から救われた気がします。

顔を合わせて言い争えば、きっと関係はこじれるばかりだったでしょう。ときには、時間が静かに解決してくれることもある。そう教わった3年間でした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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