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歯周病・矯正・インプラントの疑問を歯科医が解決! 大人の歯の悩みQ&A

  • 2026.7.8
Tatiana Maksimova / Getty Images

大切な歯を健康な状態で守りつつ、見た目だってキレイでいたい。大人世代が抱えやすい歯の悩みとメンテナンスについてアドバイス。

話を伺った人...
照山裕子
: 歯科医・歯学博士。BLOOM ORAL CARE Tokyo 院長。主な著書に『食事でムセる かみ切れない 口臭が気になる人のための口の強化書』(アスコム)『食べる力を落とさない!新しい「歯」のトリセツ』(日経BP)などがある。

Q. 矯正は子どもでないと意味がない? 今からやっても大丈夫?

「大人の矯正は、歯を囲む骨が硬く動きにくいという特徴があります。歯を少しずつ動かしていくので治療に時間がかかったり、矯正の装置を付けた部分への圧迫感や痛みを感じるケースもあります。歯周病が進行している人は、骨の代謝を利用して治療を行うのが難しいことも。矯正は微妙な力の配分の調整が必要なので、そういったことを丁寧に見てくれる歯科医のもとで行うことをおすすめしたいです。一方で、歯や歯茎が元気であれば、60~70代でも矯正治療は可能。矯正を考えている人は歯周病ケアや予防を徹底していくといいでしょう」

Q. マウスピース矯正を始めましたが、歯がなかなか動いてくれません

「見た目に目立たない点で人気のマウスピース矯正ですが問題点も。マウスピース矯正はデータから歯の動きを想定して複数のマウスピースを作製し、それを順番に付けて矯正していきます。ですが、歯は予測通りに動かないケースも少なくありません。マウスピース矯正のライセンスは歯科医師免許があれば誰でも取得できます。本来歯列矯正は専門的な知識が必要です。マウスピース矯正をするときもこうしたトレーニングを受けた歯科医を選ぶことをおすすめしたいです。個人的にはワイヤー矯正のほうが微調整は可能だと感じています」

Q.毎日丁寧にケアしているのに歯周病が改善されないのはなぜ?

「歯周病はケアしてすぐに治るというものではありません。セルフケアの蓄積でもあるので、適切なケアが延々と続くことで予防できると考えた方がいいでしょう。一度、歯科医院などで歯周ポケットの深さなどを調べ、磨き方のムラや磨き残し部分などの指導を受けてみるといいかもしれません。セルフケアはどうしても自己流のクセが出てしまい、磨き残しやうまく磨けていない部分があるのが当然です。歯周病の原因の大半はケア習慣によるもの。自分のウィークポイントを知って、最適なツールを見極めることが歯周病対策の第一歩になるでしょう」

Q. 保険診療と自由診療、どう考えて、どう選んだらいいの?

「歯科治療には保険適用と自由診療の2つがあります。どちらを選択するかは患者さん次第ですが、保険診療の素材は治療から年月がたつと、劣化や変形が起きてしまうものもあります。また、一般的に銀歯と呼ばれる金銀パラジウム合金により、金属アレルギーを起こす人もいます。自由診療というと費用面を心配される声も聞きますが、やはり持ちのよさ、メンテナンスが楽であることなどのメリットもあります。一度治療したのに、素材の劣化で再治療になる回数を減らしたいなら、無理のない範囲で自由診療を選択肢に入れてみるといいと思います」

Q. いい歯科医となかなか出会えないのですが……

「医療は日進月歩です。歯科医療も同様です。勉強熱心な先生は、学会にも積極的に参加して新しい技術の発信なども行っていることが多いです。クリニックのサイトをチェックするとある程度分かると思います。そして、何よりも大事なのは、一方的ではなく、きちんと悩みを相談でき、それに対して対処してくれるかということです。例えばインプラントや矯正治療を考えているときには、複数の歯科医院を回って、治療計画をきちんと立ててもらうのもひとつの手です。そうすることで、どの先生が一番しっくりくるか見えてくるはずです」

Q. 歯ぎしりをする人は、インプラントはできないのですか?

「歯ぎしりのクセがある人は、インプラントを破損させてしまう恐れがあります。人工歯部分が割れるだけならまだいいのですが、インプラント周囲炎の原因にもなります。さらに、残っている周りの歯に影響を与えてしまうことも。こうしたリスクは、まず就寝時にマウスピースを着用することで歯への負担を緩和します。歯ぎしり用マウスピースは市販のものもありますが、自分の歯にきちんと合わないと歯を守る効果が得られません。まずはかかりつけの歯科医院で、歯ぎしりの強度や現在の負担具合をチェックしてもらいましょう」

 

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