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理由を聞いても「そのうち分かるよ」としか答えない、私一人の写真ばかりを集めている彼のアルバムの謎

  • 2026.7.6
ハウコレ

二人の旅先の景色を残すはずのアルバムに、私だけが写った写真が気づいたときには10枚を超えていました。

整理かと思った、見覚えのないアルバム

付き合って2年、私たちはメッセージアプリのアルバム機能で、出かけた先の写真を一緒に残してきました。旅行の景色も、2人で並んだものも、思いつくままそこへ足していくのが習慣だったので。だからアルバムが1つ増えていたときも、はじめは整理でもしているのだろうと軽く考えていました。けれど開いてみると、並んでいるのは私一人の写真ばかり。落ち着かないまま、私はメッセージで彼に聞いてみました。「私の写真ばっかり集めてるの?」返ってきたのは、「あー、うん。ちょっとね」という、いつもより短い一言でした。

聞いても、はぐらかされるばかり

その後も、そのアルバムの写真は少しずつ増えていきました。開くたびに、足された1枚を確かめてしまう自分がいます。会ったときに、思いきって聞いても、彼は話をそらすばかりです。「最近、何か隠してない?」そう切り出した私に、彼は「そのうち分かるよ」とだけ答えて、料理に箸をのばしました。分かるって、何が。私の頭の中では、よくない想像ばかりが浮かんできました。別れを切り出す前に思い出を選別しているのかもしれない。私の知らない誰かの影がちらついて、頭から離れませんでした。

彼が差し出した、小さな包み

張りつめたまま数日が過ぎたころ、彼が小さな包みを差し出しました。リボンの結び目がほどけていて、慣れない手つきが伝わってきます。中から出てきたのは、あのアルバムの写真をまとめた、1冊のフォトブックでした。「ずっと、これを作ってた」彼はそう言って、決まり悪そうに目をそらしました。表紙にあったのは、私が一番気に入っていた1枚。集めていたのは、別れの準備でも、誰かと見比べてるわけでもありませんでした。ただ、私を驚かせるためにアルバムを作ってくれていただけ。それでも、聞くたびにはぐらかされた数日を、私はすぐには笑い飛ばせずにいました。

そして...

作ってくれた1冊は、今も机の上に置いてあります。ページをめくるたびにうれしくなる一方で、あの数日の心もとなさも一緒によみがえるのです。隠されるのは、やっぱり少しだけ怖い。次に何かを計画するときは、せめて顔を見て一言だけ予告してほしいと、彼には伝えました。

(20代女性・販売職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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