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1800万円の愛艇を2年足らずで売却。5児の父・イケメン俳優が選び直した“人生の投資”

  • 2026.8.1
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2025年11月、『第18回ペアレンティングアワード』授賞式に出席した杉浦太陽(C)SANKEI

1800万円のボートを買い、2年も経たずに手放す。金額だけを見れば、あまりにも大胆な買い物と売却である。だが、俳優でタレントの杉浦太陽が船を買った理由と、売った理由をたどると、そこには意外なほど一貫した考えが見えてくる。

船を所有するという長年の夢より、今しかない家族との時間を選ぶこと。第5子の誕生によって変わったのは、家族を大切にする気持ちではない。その時々の家族に、何が最も必要なのかという優先順位だった。

「人生の投資」として選んだ1800万円の船

杉浦太陽は、『ウルトラマンコスモス』の主演などで知られる俳優だ。2007年にタレントの辻希美と結婚し、現在は5人の子どもを育てる父親でもある。以前から釣りを趣味とし、2020年には知人から譲り受けた船を「太陽丸」と名付け、ボートオーナーになった。自ら操船して釣りを楽しむだけでなく、子どもたちを乗せるなど、船を家族との時間にも使っていた。

その後、2024年3月に一級小型船舶操縦士免許へステップアップ。翌月には、さらなる船への買い替えを決断する。選んだのは、2022年式のヤマハ「YFR-27」。キャビンに加え、トイレやエアコンも備えられたフィッシングボートで、価格は税込1800万円だった。

当初考えていた予算は800万~1500万円。明らかな予算オーバーだったが、杉浦は「人生の投資」「人生は一度しかない」と購入を決めた。年間の停泊料だけでも約100万円。さらに燃料代、保険料、メンテナンス費用がかかる。それでも船を手に入れたのは、単に高価な趣味を楽しみたかったからではない。

妻と4人の子どもたちが船内で過ごす姿を想像できたことも、大きな決め手だったという。新たな愛艇の名前は、旧艇の「太陽丸」から一文字だけ変えた「太陽号」。杉浦にとって船は、自分だけの遊び道具ではなく、家族で新しい経験をするための場所でもあった。

第5子を迎え、海へ行く時間がなくなった

ところが、その生活は家族の大きな変化によって見直されることになる。2025年8月、杉浦家に第5子となる次女が誕生。夫婦と5人の子どもによる、7人家族の生活となった。杉浦は育休を取り、夜中の授乳を妻と分担した。家には新生児がいる一方、上の子には受験や学校生活がある。赤ちゃんだけを見ていればよいわけではなく、それぞれ異なる年代の子どもへ目を配る毎日となった。

そんななか、杉浦は「太陽号」を売却する。本人が語った理由は明快だった。第5子を授かり、「釣りに行く時間がなくなる」と考えたからである。1800万円で購入し、維持費もかけてきた船である。念願の一級免許を取得し、これから海でやりたいこともあったはずだ。それでも、乗る時間がない船を持ち続けることは選ばなかった。

釣り道具も整理し、未使用品を含むリールやロッドホルダーなどをリユースへ。明石家さんまから「大断捨離」と驚かれるほど、海の趣味をまとめて縮小した。

船を手放しても、「人生の投資」は失敗ではない

1800万円の船を約2年で売ったと聞けば、「もったいない」と感じる人もいるだろう。しかし、杉浦にとって購入と売却は、正反対の行動ではなかったのかもしれない。4人の子どもがある程度成長した時期には、家族で海へ出ることが豊かな時間になると考えた。だから、トイレやエアコンを備え、家族が過ごしやすい船を選んだ。

そこへ赤ちゃんが生まれれば、必要な時間の使い方も変わる。遠くの海へ釣りに出ることより、夜中の授乳を代わり、上の子の学校行事にも付き添うことが優先される。船を買ったときも、手放したときも、判断の中心には家族がいたのである。

大きな金額をかけたものほど、人は「せっかく買ったのだから」と手放しにくい。それでも杉浦は、過去の決断に縛られなかった。生活が変わったなら、持ち物も時間の使い方も変える。その切り替えの早さに、5児の父としての現在地が表れている。

海よりも、今しかない育児の時間へ

杉浦は育休を終えた際、新しい7人家族での生活について、夜中の授乳で夫婦そろって睡魔と戦いながら、少しずつ生活のリズムをつかんできたと明かしている。第5子の赤ちゃん時代は、長い人生の中ではわずかな期間しかない。成長すれば、再び釣りへ行ける日も来るだろう。船を所有しなくても、海そのものがなくなるわけではない。だからこそ、今は育児を選ぶ。

1800万円の船を買う決断も豪快だったが、それを手放す決断も簡単ではなかったはずだ。杉浦太陽が見せたのは、趣味を諦めた父親の姿ではない。家族の成長に合わせ、夢や暮らしの形を更新できる父親の姿だった。

「人生は一度しかない」と船を買った男は、第5子が誕生すると、その一度しかない赤ちゃんとの時間を選んだ。高価な船を所有していること以上に、必要なときに手放せること。その選択にこそ、5児の父となった杉浦太陽の優先順位が表れているのである。


※記事は執筆時点の情報です

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