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土曜日の夕方に…保護者「どういう教育してる?!今すぐ自宅に来てください!」突然の怒りの電話…30分続いた叱責に唖然

  • 2026.7.25
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

みなさん、こんにちは。元小学校教員の「みずいろ文具」です。

今回は、学級連絡網に担任の携帯電話番号がまだ掲載されていた頃に体験した、今でも忘れられない出来事についてお話しします。

休日の夕方、鳴り響いた突然の電話休日の夕方、鳴り響いた突然の電話

今から10年ほど前の出来事です。

土曜日の夕方17時、自宅でゆっくり寛いでいたところ、突然携帯電話が鳴りました。登録のない番号でしたが応答してみると、担任を務めるクラスの児童・A太くんの保護者の方からでした。

電話に出るなり、開口一番こう告げられたのです。

「うちの子、さっき公園で同じクラスのB夫くんから『殺す、バカ』って言われたんです!」

驚きつつも耳を傾けると、休日に近所の公園で遊んでいた際、同級生と口論になって酷い言葉を投げかけられたとのこと。お子さんが傷つき、悲しい思いをしたことは容易に想像がつきました。

30分にわたり続いた叱責

ところが、その後のやり取りは思いもよらない方向へと展開します。

A太くんの保護者の方から「その子は普段どんな子なんですか?担任としてどういう指導をしてるんですか?信じられません」と、矢継ぎ早に問い詰められたのです。

詳しい状況も把握できていない中、私は30分ほど一方的に攻め立てられました。

さらに決定打となったのは、「今すぐ自宅まで来てください!」という強い要求でした。

私は困惑しつつも、「お怒りになるお気持ちは重々察いたします。ですが、本日は休日のため、今すぐ家庭訪問でお伺いするのは難しくなっております。

週明けに子どもたちお互いから詳しく話を聞いた上でしっかり指導し、その結果をご報告させてください」とお伝えし、どうにか電話を終えました。

週明けの対応と保護者の反応

週が明け、A太くんとB夫くんの双方に当時の状況を確認しました。

暴言を言ったとされるB夫くんは、輪に入りたかったのに素直に伝えられず、つい強い言葉を使ってしまったとのこと。

じっくり話し合った結果、子どもたちは落ち着きを取り戻し、最後は笑い合って仲直りすることができました。

放課後、A太くんの保護者の方へご報告の電話を入れました。

しかし、最後まで納得がいかないご様子で、「謝られたからといって、そんな暴言を口にする子は信用できません。次にまた同じようなことが起きたら、担任であるあなたの監督不行き届きですからね」とお怒りでした。

休日に起きたトラブルであっても、それは担任の責任であり、対応して当然だと捉えられているようでした。

学校の責任と家庭の役割

当時はまだ、「先生は何でも対応してくれる存在」という意識が今以上に強く残っていた時代です。学級連絡網に携帯電話の番号を掲載するのも一般的で、ご家庭からの連絡は時間帯や曜日を問わず寄せられていました。

ですが、校外で発生した出来事は、本来であれば学校の管轄外です。もちろん児童同士の良好な関係を育むことは大切ですが、休日まで含めたすべてを担任に任せてしまっては、教員の負担が大きくなりすぎてしまいます。

それは巡り巡って、平日の授業や指導にも影響を及ぼしかねません。

みんなで育てるという視点を

我が子が傷つけられれば、親として感情が高ぶってしまうのは無理もないことです。

私も、辛い思いをしているお子さんの様子を思えば心が痛みます。

だからこそ、地域やご家庭、そして学校がそれぞれの立場でできる役割を持ち寄り、子どもを「みんなで育む」という視点が欠かせないと感じるのです。

学校がすべてを背負い込むのではなく、保護者同士で対話を重ねたり、地域で見守りを工夫したりするなど、大人同士の連携があってこそ、子どもたちは安心して大きくなれるのではないでしょうか。

あの電話から10年が経ち、学級連絡網を配る風習は全国的にほぼ姿を消しつつあります。しかし、「先生がすべて対応すべきだ」という価値観は、形を変えながら今も残っているように思えます。

子どもたちの未来のために、私たち大人がどう手を取り合っていけるのか。あの日の出来事は、今も私に問いかけ続けています。



ライター:みずいろ文具
関東の公立小学校で15年間、子どもたちと向き合ってきました。教室での日々を通して感じた喜びや戸惑い、子どもたちから教わったことを、今は言葉にしています。教育現場のリアルや、子どもたちの小さな成長の瞬間を、やさしい視点でお届けします。


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