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「制服までびっしょりだよ」冷房26度でも汗だくに? 知られざる“夏の介護現場”の舞台裏とスタッフの暑さ対策

  • 2026.7.26
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

夏の高齢者施設では、利用者様の体調管理が欠かせません。しかし、暑さと向き合っているのは利用者様だけではありません。

入浴介助やレクリエーションで汗だくになりながら働く介護スタッフたちも、さまざまな工夫で夏を乗り切っています。今回は、あまり知られていない介護現場の“夏の舞台裏”をご紹介します。

利用者様には快適でも、スタッフには暑い夏の施設内

介護施設では、利用者様が快適に過ごせるよう1年中室温(空調)が管理されています。

施設によって違いはありますが、わたしが勤務していた施設では夏場は26度前後に設定されていました。

利用者様にとってはちょうど良い温度です。しかし、スタッフにとっては少し事情が変わってきます。

介護の仕事は想像以上に身体を動かします。

移乗介助や排泄介助、シーツ交換など、冷房の効いた施設内でも汗がにじむ場面が多くあります。

特に夏場は、休憩時間に「制服までびっしょりだよ」とスタッフ同士で語り合いながら、ひと息つくこともありました。

利用者様を支えるスタッフの暑さとの戦い

なかでも体力を消耗しやすいのが入浴介助とレクリエーションです。

浴室は湿度が高く、夏場はサウナのような暑さです。利用者様の安全を優先するため、水分補給や休憩が後回しになることもあります。

また、体操などのレクリエーションも想像以上に体力を使う業務のひとつです。利用者様の前で身体を動かしながら声を掛け続けていると、気付けば汗が流れ落ちていることもあります。

ここからは、そんな夏の暑さを乗り切るための、介護現場ならではの工夫をご紹介します。

「水分とった?」スタッフ同士の声掛け

介護の仕事に集中していると、自分のことはつい後回しになりがちです。

そのため、介護現場では「お茶飲んだ?」「レクの後だから少し休憩しておいで」と声を掛け合う気遣いの文化があります。

忙しく動き回るなかでは、自分の体調の変化に気付きにくいこともあります。そんなとき、スタッフ同士の何気ない声掛けが水分補給や休憩のきっかけとなっています。

夏の休憩室にある小さな気遣い

夏になると、誰かが持ち寄った塩分タブレットが休憩室のテーブルに並ぶようになります。

ちょっとした気遣いですが、汗をかく時期にはありがたい存在です。

新人時代、入浴介助が続いた日の帰り際に「冷凍庫にアイス入ってるよ」と先輩から声を掛けられ、救われたような気持ちになったことを今でも覚えています。

暑さの厳しい季節だからこそ、仲間の優しさがより身に染みるのかもしれません。

共有のハンディファンで急速クールダウン

共有スペースにハンディファンを設置している施設もあります。

入浴介助やレクリエーションの後に風を浴びるだけでも、火照った身体を冷やし、暑さによるストレスを和らげてくれます。

ほんの数分でもクールダウンの時間を設けることで、その後の業務に集中しやすくなります。

暑い日は調理場が避難場所になることも

意外かもしれませんが、施設の調理場は1年を通して涼しく保たれています。食品を安全に管理するためです。

そのため、「ちょっと涼んでくるね」と調理場付近へ足を運ぶスタッフもいました。

もちろん長居はできませんが、一時的に身体を冷やす場所として助けられることもありました。

小さな工夫が支える、夏の介護現場

夏の介護現場には、利用者様には見えないさまざまな工夫があります。

水分補給や暑さ対策グッズの活用は、夏の介護現場の日常です。そこには、スタッフ自身の健康が利用者様の安全につながるという思いがあります。

何気ない声掛けや小さな工夫の積み重ねが、日々の介護を支えています。暑さが厳しい季節だからこそ、これからも仲間と支え合いながら、自身の体調管理を大切にしていきたいと思います。


文:しまむらけいこ/介護福祉士・Webライター 

介護福祉士として10年以上、デイサービスや入所施設などさまざまな介護現場で経験を積む。現在も介護職として働くかたわら、Webライターとして活動。介護や暮らし、働き方について発信している。二児を育てるワーキングマザー。


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