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久しぶりにカーエアコンをつけた30代女性、「壊れたのでは」と不安になった車内の嫌な臭いの"意外な発生源"

  • 2026.7.23
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出典:PhotoAC ※画像はイメージです

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

夏になり、久しぶりにクルマのエアコンを使ったとき、「なんだか嫌な臭いがする」と感じた経験はないでしょうか。

「エアコンが壊れたのでは?」と不安になる方も少なくありませんが、実はその原因はエアコンフィルターの汚れかもしれません。

エアコンの故障かと思ったら原因はフィルターだった

Eさん(30代・女性)は、暑くなってきたため久しぶりにカーエアコンを使用したところ、車内に嫌な臭いが広がることに気付きました。

週末しかクルマを使わないため、「しばらく動かしていなかったからかな」と考え、車内を掃除したり、窓を開けて換気したりして様子を見ることにしたそうです。しかし、翌週になって再びエアコンをつけると、やはり嫌な臭いが気になります。走り始めてしばらくすると少し和らぐものの、エンジンをかけた直後は特に臭いが強く、「これはエアコンが壊れてしまったのではないか」と不安になったといいます。

数日後、点検のため来店されました。

まずエアコンの作動状況を確認しましたが、冷たい風はしっかり出ており、異音もありません。冷房機能も正常に働いていたため、大きな故障ではないと判断しました。

続いてエアコンフィルターを取り外してみると、フィルター全体にホコリや落ち葉、小さな虫などが付着し、目詰まりもかなり進んでいました。汚れは長期間蓄積していた様子で、交換時期を大きく過ぎていたことが分かりました。

フィルターをお見せすると、Eさんは「こんなに汚れているとは思いませんでした。エアコンフィルターって交換するものなんですね」と驚かれていました。

新品のエアコンフィルターへ交換したところ、気になっていた臭いは大幅に改善。「故障じゃなくてよかった」と安心され、定期的に交換することの大切さを実感されたようでした。

エアコンフィルターが臭いの原因になる理由

エアコンフィルターには、外から取り込む空気に含まれるホコリや花粉、排気ガスに含まれる微粒子などを取り除く役割があります。しかし、長期間交換しないまま使用を続けると、フィルターには汚れが蓄積し、湿気が溜まりやすくなります。

特に、梅雨時期や夏場は湿度が高く、フィルターに付着した汚れを栄養源としてカビや雑菌が繁殖しやすい環境が作られてしまうのです。そのため、エアコンを作動させると嫌な臭いが車内へ広がってしまいます。さらに、汚れがひどくなると空気の通り道が狭くなり、風量の低下や冷房効率の悪化につながるケースも少なくありません。

一方で、フィルターを交換しても臭いが改善しないケースもあります。その場合は、エアコン内部にあるエバポレーターにカビや汚れが付着していることが原因となっている可能性が高いです。

このようなケースでは、エアコン内部の洗浄や点検が必要になるため、整備工場やディーラーへ相談しましょう。

エアコンフィルターは定期交換が快適な車内環境につながる

エアコンフィルターの交換時期は、一般的に1年または1万kmごとが目安とされています。

ただし、花粉や黄砂の飛散が多い地域で使用している場合や、通勤・通学などで毎日クルマを利用している場合、また喫煙車の場合は汚れが早く蓄積するため、より早めの交換が必要です。エアコンフィルターは普段目にする機会が少ない部品ですが、車内の空気環境を保つためには欠かせない存在といえるでしょう。

夏場は車内の温度が短時間で大きく上昇します。エアコンの効きが悪い状態のまま運転を続けると、車内が十分に冷えず、体調を崩したり、熱中症のリスクが高まったりするおそれもあります。

「少し臭うだけだから」「冷たい風は出ているから大丈夫」と様子を見るのではなく、臭いや風量の変化に気付いたら早めに点検を受けることが大切です。エアコンフィルターの交換をはじめ、必要に応じてエアコン内部の点検を行うことで、快適な車内環境を保つだけでなく、夏のドライブを安心して楽しむことにもつながるでしょう。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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