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高速道路走行中に飛び石が直撃、車両保険を外していた40代女性が茫然としたワケ

  • 2026.7.21
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

「事故を起こしたことがないから、車両保険はもう必要ないと思っています」

保険更新の際、このように考える人は少なくありません。実際、物価高騰の影響で、自動車保険の保険料は上昇しています。そのため、毎月の家計を見直す中で、少しでも保険料を抑えるために車両保険を外すという選択をされる人も増えているのです。しかし、自分では防ぐことが難しい事故もあります。

その代表例が「飛び石」です。

「事故を起こさないから大丈夫」が思わぬ出費に

私が以前整備を担当したYさん(40代・女性)は、保険の更新時に「事故を起こしたことがないし、保険料を少しでも安くしたい」と考え、車両保険を外しました。

ところが、その数か月後、高速道路を走行中に前の車が跳ね上げた小石がフロントガラスを直撃したのです。最初は小さな傷だったため、「このくらいなら大丈夫だろう」と様子を見ることに。しかし、数日後にはヒビが広がり始め、最終的にはガラス交換が必要と判断されました。

見積りを作成すると、交換費用は10万円を超え、その見積りにYさんは茫然としたのです。

飛び石は、前の車が故意に石を飛ばしたわけではないため、相手に責任を問うことは難しく、相手車両を特定できないケースも少なくありません。

そのため、車両保険を外した結果、Yさんは修理費をすべて自己負担することになりました。

「保険料を節約したつもりが、結果的にもっと大きな出費になってしまいました」

Yさんのこの言葉が、とても印象に残っています。

フロントガラス交換が高額になる理由

「ガラスを交換するだけなのに、どうして10万円以上もかかるの?」

そう疑問に思われる人も多いでしょう。

最近は、フロントガラスに衝突被害軽減ブレーキや車線維持支援システムなどで使用するカメラが取り付けられている車種が増えています。そのため、ガラス交換後にはカメラの位置を正確に調整するエーミングが必要になるケースが少なくありません。

さらに、純正ガラスそのものの価格や接着剤などの材料費、工賃も物価高騰の影響を受けています。その結果、一昔前よりもフロントガラス交換費用は大きく上昇し、車種によっては20万円近くになるケースもあるのです。

見た目は小さな傷でも、放置すると振動や気温の変化でヒビが一気に広がることがあり、結果的に交換以外の選択肢がなくなることも珍しくありません。

車両保険は「事故」だけでなく飛び石への備えにもなる

飛び石のように自分では防ぐことが難しく、相手への請求も現実的ではない事故では、車両保険が役立ちます。フロントガラスの交換は、契約内容や保険会社によって異なりますが、多くの場合、車両保険を利用しても一般的な事故より影響が小さい「1等級ダウン事故」として扱われます。

車両保険に加入していれば、自己負担で修理するのか、それとも保険を利用するのかを比較しながら判断することが可能です。もちろん、年式が古く車両価値が低い車では、車両保険を付帯しないという選択が合理的な場合もあるでしょう。一方で、輸入車や高額な国産車、購入から年数が浅い車は、フロントガラスの交換だけでも高額になりやすく、車両保険のメリットを感じることも少なくありません。

「事故を起こさないから車両保険は不要」と考えがちですが、飛び石のように運転技術では防げないトラブルもあります。

車両保険を見直す際は、保険料だけで判断するのではなく、ご自身の車の価値や修理費の相場を踏まえ、「もし自己負担になった場合に対応できるか」という視点も大切です。

万が一の出費に備えるためにも、一度補償内容を確認してみてはいかがでしょうか。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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