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「昨日の夜、職員駐車場にいた?」37歳女性が身に覚えのない深夜の目撃情報に言葉を失ったワケ

  • 2026.7.22
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出典:PIXTA(※画像はイメージです)

「昨日の夜、職員駐車場にいた?」同僚からの突然の問いかけに、Aさん(37歳)は言葉を失いました。その時間、彼女は間違いなく家にいたにもかかわらず、職場の駐車場には愛車が停まっていたというのです。

今回は、20代の頃に「かわいくて見つけやすい」という理由で選んだ目立つ色の車が、まさかの形で自分のプライベートを周囲に知らせる存在になってしまったという体験談をご紹介します。

突然もたらされた深夜の目撃情報

それは、ある日の出社直後のことでした。Aさんが自分のデスクで朝の準備をしていると、普段は挨拶を交わす程度の同僚が近づいてきて、少し不思議そうな顔をして話しかけてきたそうです。

「昨日の夜、職員駐車場にいた?」という思いがけない問いかけに、彼女は思わず作業の手を止めました。話を聞いてみると、その同僚は昨晩遅くに職場の近くを通った際、Aさんの車が駐車場に停まっているのを偶然見かけたというのです。

しかし、その時間帯に彼女は間違いなく自宅でくつろいでいたはずでした。深夜の職場という不自然な時間と場所での目撃情報がもたらされたことで、彼女はひどく動揺してしまいます。自分は何もしていないし、ずっと家にいたはずだと懸命に否定を重ねました。しかし、必死に弁解すればするほど、周囲からはなんだか怪しい行動をとっているのではないかという疑いの目で見られてしまったような気がしたそうです。

その結果、彼女は言葉では言い表せないほどの気まずさと焦りを感じ、その日は仕事に手がつかなくなってしまったといいます。なぜ、そこにあるはずのない自分の車が、深夜の駐車場で目撃されたのでしょうか。その謎を解き明かす前に、そもそも彼女がなぜその車に乗るようになったのかという、過去の経緯を振り返ってみたいと思います。

車選びの条件はかわいさと見つけやすさだった

時を少し戻し、Aさんがまだ社会人になりたての20代の頃のお話をさせていただきます。地方で暮らす彼女にとって、自動車は毎日の生活に欠かせない大切な相棒でした。当時の彼女が車選びで重視していたのは、燃費の良さや将来の売却価格などではなく、毎日乗って気分が上がる車かどうかということだったそうです。そこで複数の候補の中から迷った末に、最終的には現在の愛車を選びました。

彼女が選んだのは、屋根とボディの色が異なるパステルカラーの2トーン仕様でした。試乗してみて乗り心地が気に入ったのはもちろんですが、広いショッピングモールの駐車場に停めても迷わずにすぐ見つけられるという利点も、当時の彼女にとっては大きな魅力に感じたようです。自分らしい車に出会えた喜びで胸がいっぱいになり、納車された日から毎日の通勤が楽しくて仕方がなかったと彼女は当時を振り返ります。このように、彼女は決して適当に車を選んだわけではなく、自分なりにしっかりと納得して、心から気に入った一台を購入していました。

愛車が発信する休日の足取りと小さな違和感

購入直後は自分の選択に大満足していたAさんでしたが、少しずつ生活の中に違和感が生まれ始めます。自分が広い駐車場で見つけやすい色を選んだということは、同時に他人からも見つけられやすい色であるという事実に気がついたからです。休日にショッピングモールやカフェへ出かけた翌日、職場で複数の同僚から、「昨日あそこのお店にいたでしょう」と声をかけられることが増えていきました。

自分では誰にも会わずにこっそりと買い物を楽しんでいたつもりでも、目立つ色の車のせいで、彼女の足取りは勝手に周囲へ発信されてしまっていたのです。どこへ行っても誰かに見られているのではないかという、地方の車社会特有の小さな窮屈さを感じるようになったと彼女は語ります。休日のプライベートな行動が、意図せずに筒抜けになってしまう状況は、徐々に彼女の心にモヤモヤとした感情を蓄積させていきました。そして、この目立つ車が引き起こした違和感は、やがて冒頭でお伝えした深夜の目撃事件へと繋がっていくことになります。

身に覚えのない深夜の目撃事件とその意外な真相

ここで再び、冒頭の深夜の職員駐車場事件に話を戻します。あの日、身に覚えのない目撃情報によって職場で気まずい思いをしたAさんですが、後日になって意外な真相が判明することになります。実は、別の同僚が、偶然にも彼女の愛車とそっくりなパステルカラーの車を代車として借りており、その同僚が深夜に職場へ忘れ物を取りに来ていたという事実が発覚したのです。

つまり、目撃されたのは彼女の車ではなく、色が似ているだけの別の車だったということです。この事実を知ったことで周囲の誤解も解け、彼女は心から安堵しました。しかし、ホッとしたのも束の間、彼女の心の中には強い衝撃と新たな疑問が芽生えることになります。車の色が似ているというだけの理由で、こんなにも理不尽な疑いをかけられ、アリバイを証明しなければならない状況に追い込まれることがあるのかと、彼女は深く考えさせられたそうです。

かわいくて見つけやすいという理由で選んだ色が、まさか自分をこれほどまでに苦しめる原因になり得るとは、購入当時には想像もしていなかったといいます。

目立つ車との付き合い方とこれからの車選び

そのような思いがけない経験をしたAさんですが、現在でもその愛車を手放すことなく大切に乗り続けています。色々なトラブルはあったものの、やはり自分が選んだ車に対する愛着は深く、車そのものを嫌いになったわけではないからです。ただし、デートや個人的な用事など、プライベートを絶対に誰にも知られたくない場面に限っては、あえて目立たない色をしているパートナーの車を借りて出かけるようになったそうです。

駐車場での見つけやすさを重視して買ったはずの車なのに、今では「できれば誰にも見つかりたくない」と願ってしまう矛盾に、彼女自身も少しあきれている様子でした。そして次に車を買い替える機会があれば、今度はかわいさよりも、街の風景に自然に溶け込む無難な色を選ぶかもしれないと彼女は笑いながら話してくれました。

車の色選びには、自分の好みだけではなく、周囲からどう見られるかという意外な盲点があるのかもしれません。みなさまも車を選ぶ際には、少しだけ周りの目を意識してみてはいかがでしょうか。



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。


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