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同じ誕生日の11歳下の美人女優と“電撃婚”した人気俳優。共演から育てた“対等”な夫婦観

  • 2026.8.2
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2025年10月、映画『THE オリバーな犬、(GOSH!!)このヤロウ MOVIE』公開記念舞台挨拶に登場したオダギリジョー(C)SANKEI

2007年12月、オダギリジョーが結婚を発表した。相手は、映画やドラマで活躍していた俳優・香椎由宇。当時31歳のオダギリに対し、香椎は20歳だった。11歳という年齢差に加え、人気俳優同士の結婚は大きな注目を集めた。

しかし、オダギリは会見で「年の差は感じたことがない」と語っている。香椎のほうがしっかりしていて、大人だと感じていたからだ。年上の夫が年下の妻を導くという構図ではない。互いを一人の俳優、一人の人間として見つめる関係だった。

共演から始まり、結婚発表、そして現在まで。二人の歩みをたどると、11歳差という数字以上に、「対等」であろうとする姿勢が浮かび上がってくる。

年下の共演者を「カッコいい子」と感じた

オダギリは、2000年放送のテレビ朝日系『仮面ライダークウガ』で主人公・五代雄介を演じ、広く知られるようになった。その後は映画『メゾン・ド・ヒミコ』『ゆれる』『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』などへ出演。独特の存在感を持つ俳優として評価を高めていった。

香椎もモデルとして活動した後、2003年放送のフジテレビ系ドラマ『ウォーターボーイズ』で連続ドラマデビュー。映画『リンダ リンダ リンダ』『ローレライ』などへ出演し、落ち着いた雰囲気と意志の強さで注目を集めていた。

二人が出会ったのは、2006年公開の映画『パビリオン山椒魚』。撮影が行われた2005年当時、香椎はまだ10代だった。それでもオダギリは、年下の共演者を守ってあげたい存在として見たわけではない。女優でありながら周囲へ媚びることなく、「カッコいい子」だと感じたという。相手の若さやかわいらしさではなく、自分の姿勢を崩さないところに引かれていた。撮影をきっかけに二人は交際を始め、約2年をかけて関係を育てていった。

海外へ行く前に、安心させたかった

二人は2007年12月、そろって記者会見へ出席し、結婚することを発表した。オダギリが結婚を決めた背景には、翌年から海外での仕事が増える予定だったことがある。離れて過ごす時間が長くなる前に、香椎を安心させたいと考えたという。

香椎の両親へあいさつに行くことが、事実上のプロポーズになった。明確な決めぜりふや派手な演出ではなく、相手の家族に会い、結婚する覚悟を行動で示したのである。

一方、香椎も、年上の人気俳優に求められるまま結婚したわけではない。

2025年、香椎はラジオ番組で、当時はもともと結婚願望がなかったと振り返っている。ただ、俳優同士の交際によって、こそこそしなければならない状況が嫌になった。その窮屈さから抜け出すためにも、結婚という形を選んだという。

若さゆえに深く考えなかった部分もあったと、現在の香椎は率直に認めている。それでも、自分の意思を隠しながら交際を続けるより、関係を公にする道を選んだ。

二人の結婚は、オダギリが香椎を安心させるための決断であると同時に、香椎が自分らしく生きるために選んだ決断でもあった。

同じ誕生日に始まった夫婦生活

2008年2月16日、二人は婚姻届を提出した。この日は、オダギリと香椎に共通する誕生日だ。生まれた年は11年違うが、生まれた月日が同じ二人は、32歳と21歳になった日に夫婦生活を始めた。

結婚会見で理想の家庭を尋ねられると、二人が口にしたのは「平和な家庭を築きたい」というシンプルな言葉だった。年の差を埋めることでも、理想的な芸能人夫婦として見られることでもない。二人が望んでいたのは、互いに安心して戻れる日常だったのだろう。

オダギリは後に、夫婦円満の秘訣を聞かれ、「我慢」と答えて笑いを誘っている。しかし、続けて挙げたのは「気遣い」だった。

結婚は共同生活であり、お互いを尊重しなければ続かない。相手を自分の理想へ変えるのではなく、違う人間であることを前提に暮らす。その考えには、結婚会見で年齢差を問題にしなかった姿勢もつながっている。

家事も子育ても「夫婦二人の仕事」

二人は結婚後、子どもを育てながら、それぞれの仕事と家庭を両立してきた。香椎は仕事を休む期間も経験し、やがて俳優活動を再開。一方のオダギリは国内外の映画やドラマへ出演するだけでなく、脚本や監督も担うようになった。

活動の形も仕事量も、常に同じではない。それでも、どちらか一方だけが家庭を背負うという考えではなかった。

香椎はインタビューで、家事も子育ても夫婦二人の「仕事」であり、そこは対等なはずだと語っている。一人で抱え込まず、できないときには周囲へ頼り、夫婦のどちらかが大変なときには相手が協力する。

11歳年上だから、オダギリが正解を知っているわけではない。21歳で結婚したから、香椎が教えられる側に固定されるわけでもない。経験や得意なことの違いを持ち寄り、その時々で役割を調整する。二人にとっての対等さは、何もかも半分ずつ担当することではなく、家庭を二人の仕事として考えることなのだろう。

年の差を消さず、上下関係にも変えない

オダギリと香椎は、私生活を積極的に公開する夫婦ではない。結婚生活について語る機会も多くなく、家族の姿を話題づくりに使うことも避けてきたように思う。だからこそ、ときおり発せられる言葉には、二人が守ってきた距離感が表れる。

オダギリは、香椎を年下の妻としてではなく、しっかりした大人として見ていた。香椎も、自分の選択として若くして結婚し、現在は家事や子育てを夫婦二人の仕事だと語っている。結婚から18年がたった今も、11歳という年齢差そのものがなくなったわけではない。ただ、年齢差を上下関係へ変えなかった。

相手を尊重し、必要なときには我慢し、気遣いながら共同生活を続ける。俳優同士の共演から始まった二人は、どちらかが主役になるのではなく、夫婦という一つの作品を対等な立場でつくってきたのかもしれない。


※記事は執筆時点の情報です

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