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『今夜、秘密のキッチンで』最終話、木南晴夏さん演じるヒロインの「距離を置く」という決断はアリ? ナシ? パートナーに依存・執着しないために

  • 2026.6.25

こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。

木南晴夏さんが主人公、高杉真宙さんがお相手役を演じた『今夜、秘密のキッチンで』(フジテレビ系)が、6月18日(木)に放送された第11話で完結しました。

大手飲食店グループの御曹司(中村俊介さん)と結婚したあゆみ(木南さん)でしたが、夫からのモラルハラスメントで精神的に地獄のような日々を送っていました。

ある日、自宅のキッチンに突然現れた謎のシェフ・Kei(高杉さん)と出会います。当初、Keiは幽霊かと思われていましたが、本物の彼は転落事故により意識不明となって入院しており、生霊だったことが判明。

そんなKei、第5話ラストで意識を取り戻し、物語後半は霊体ではなく生身の人間として登場するようになり、あゆみと出会い直すのです。

好きな相手と並んで歩けるようになるため「離れる」

最終話であゆみは無事に離婚が成立し、Keiも恋人と婚約解消したことで、2人の間に障害はなくなりました。そのためKeiはすぐに付き合うことを望んでいましたが、あゆみは彼から離れるという決断をしたのです。

あゆみは、これまでにKeiからさまざまなものをもらってきたけれど、自分はKeiに与えることができていないと思っていたようで、Keiと並んで歩いていける人間になれるまで距離を置くという考えに至ったとのこと。

2年後——Keiは自分の理想とするレストランをオープンさせており、一方のあゆみも自分のやりたかったミールキットの事業を立ち上げ、軌道に乗ってきており順調な様子。ラストシーンであゆみがKeiの店を訪れ、笑顔で再会して抱き合うというハッピーエンドとなりました。

さて、この最終話のあゆみの決断は、結婚を前提に交際中のパートナーがいるみなさんにとっても、“気付き”となることがあったのではないでしょうか?

パートナーに依存しすぎて破局してしまうケースも……

劇中の主人公・あゆみはKeiのことを愛していながらすぐに交際することはせず、まずは一人の人間として自立することを目指したわけです。

それは自分の人生の幸福度の拠り所をパートナーだけにせず、仮にパートナーがおらず一人で生きていくとしても、自分という“個”だけでも充実した人生を歩めることを目指したのだと考えられるでしょう。

筆者はLINE公式サービスにて、これまでに計1万件以上の恋愛・結婚相談を受けていますが、そのなかでパートナーに精神的依存しすぎて破局してしまうというケースを多々見てきました。

自分のリソースを出来る限り恋愛に注ぎ込み、常にパートナーを最優先にする方々の性質を好意的に解釈するなら、“好きになった相手への愛情量が大きいタイプ”なのだと言えるかもしれません。一方で愛情を向けられるパートナー側に「重い」と捉えられてしまう可能性もあるわけです。

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幸福感の拠り所を相手に一極集中させてしまうリスク

パートナーのプライオリティー(優先度)が圧倒的に高くなると、そのお相手がいない人生なんて考えられないという精神状態になっていき、強い執着心が生まれてしまうこともあるでしょう。

自身の生活・人生をパートナーありきで考えすぎてしまったり、自身の幸福感の拠り所をパートナーに一極集中させてしまったりすると、お相手から依存体質のように見られてしまうリスクが出てくる可能性もかも……。

あくまで持論ですが、次のような状態が結婚生活の理想に近いのではないかと筆者は考えています。

≪自分一人でも人生が充実して幸福感を得られるよう自立したうえで、最愛のパートナーとともに人生を歩み、相乗効果で充実度・幸福度を倍増させていく≫

この状態を目指せばパートナーへの愛情量が大きくても、その愛情を向けられる相手側は依存・執着されているといったネガティブな感情を抱かなくなるのではないでしょうか。

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主人公の決断は人生の選択肢の一つとして“アリ”

平成前期頃までは「結婚はしたほうがいい」「恋人はいたほうがいい」という考え方が当たり前でしたが、令和の現代は価値観の多様性への理解が広がり、結婚しないという選択や特定のパートナーを作らないという選択も尊重されるようになっています。

実際、特定のパートナーを作らずとも充実した人生を歩んでいる方々も多いです。

一方、結婚相手を人生の充実度・幸福度において絶対に必要な“マストな存在”に位置付けていると、結果的にパートナーへの依存・執着が膨れ上がってしまうかもしれません。

ですから結婚するにしても結婚しないにしても、『今夜、秘密のキッチンで』のあゆみのように、自分という“個”だけでも充実感を得られるようなライフスタイルを心掛けておくというのは、人生の選択肢の一つとして“アリ”なのではないでしょうか?

堺屋大地
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