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シティホテル?ビジホ?温泉旅館? 50代のひとり旅で「無理しない宿」を決めるコツ

  • 2026.6.24

シティホテル?ビジホ?温泉旅館? 50代のひとり旅で「無理しない宿」を決めるコツ

「ひとり旅、してみたい。でも少し不安」——そんな方も多いのでは? 「50代は『ひとり旅』の適齢期」と語る、エッセイストの岸本葉子さんが、50代で再開した旅の楽しみ方を綴った新刊が話題です。『50代からのしあわせ「ひとり旅」』から一部抜粋して全5回でお届けします。第4回は、ビジネスホテルのすすめ。

ビジネスホテルか「ひとり客」OKの温泉旅館

「どこ」と「いつ」が決まったら早速、宿の予約です。宿探しのサイトへいきなり行くと多すぎるので、まずは種類を絞りましょう。

種類は大きく分けて4つです。シティホテル、ビジネスホテル、温泉旅館、民泊、それぞれによさがあります。

シティホテルの魅力はなんといっても、足を踏み入れた瞬間に気分が切り替わることです。広々したロビー、シャンデリア、豪華な花、ゆったりしたソファなど、クラス感があって優雅。ドアマンがいるところもあります。カウンターで人に迎えられ、ホテルによっては荷物を部屋まで運ぶことを申し出られ、面映ゆくてとまどいますが、いかにも丁寧に遇されている感じがします。

昭和からある老舗のシティホテルが、私は好きです。接客がおっとりしていて、白い花瓶敷きなどちょっとした品が懐かしくて。外資系の新しめのホテルは、ホスピタリティの訓練はもちろん受けているのだろうけれど、キビキビしすぎていて、それでいて動作が意外と雑で、カップをガチャン! と音を立てて置かれることもしばしばで、私はどうも波長が合いません。内装も「日本の洋式」というよりは、外国人が思うジャパンとかオリエンタルに寄せてある感じ。この辺はもうまったくの主観です。

話がややそれましたが、カフェ、レストラン、ルームサービス、ランドリーサービスの他、ホテルによってはスパ、プール、エステ、美容室、ショッピングアーケードがあるなど、多様なサービス、機能を備えているのがシティホテルです。

価格は高め。でも時期やプランを選べば、安くもできます。持っているクレジットカードと提携のところがあるかもしれません。

対してビジネスホテルは、価格は低め。造り、サービス、機能とも概してコンパクト。チェックインからして機械でセルフ、アメニティ類は部屋に備え付けではなくチェックイン時に台から自分で持って入る。レストランは朝食のみ、店は自販機か、よくてコンビニ併設か。というと、おすすめしていないように読めるかもしれませんが、この頃私が利用するのはもっぱらビジネスホテルです。

老舗シティホテルは好きではあるけれど、残念ながら設備が古い。新しめのビジネスホテルの方が、水回りや空調が快適なことが多いです。ベッドや枕も、質のいいものを採用しているところも。

かつてはビジネスホテルというと、どうも男性仕様で、部屋全体がタバコ臭かったり、寝具に整髪油の臭いがしみついていたり、テレビの脇に妙な有料チャンネルの案内があったり、女性にとって居心地は悪く、価格と引き換えにガマンして泊まる、みたいなところがありましたが、そのイメージは一掃されました。レディースプランを設けていたり、観光客向けの情報が充実していたり、なんと結婚式ができるとの案内も出ていたりで、シティホテルとの境があいまいになってきています。

そもそもはビジネス客向けなので、立地は駅近など便利なところが多いです。シティホテルのロケーションは、むしろ環境面、眺めの面のいいところ。お城の前、公園の前、港の前など。

温泉旅館は、かつてのイメージでは、ひとり客には気詰まりでした。部屋食だと一品一品運ばれてくるときの間が持たない、大会場だとグループ客の中で身の置き所がない、など。

それらの点を解決すべく、一品一品でなく懐石弁当方式でまとめて運んできてくれるとか、会場にカウンターを設けるとか、ひとり客向けに工夫をしている宿も出てきています。「ひとり客」で検索するのが、早いです。行きたい宿があったら、いっそ電話で聞いてみるのも。

民泊は個人所有の空いている部屋や家に宿泊するもの。「Airbnb(エアビーアンドビー、略称エアビー)という、貸したい人と借りたい人をマッチングする世界的なシステムが有名です。国内でも広まりつつあり、泊まってみた人からは「安いのと、カギだけもらって自由に使えるのが、気ままでいい」と。

でも慣れないと、とまどいそう。各種サービスはむろん、チェックイン前や後の荷物を預けられるとか、近くのコンビニを聞けるとか、ちょっとした助けを得られる従来の宿泊施設の方が、便利そう。ひとりだと防犯面も不安があって、私はまだ利用したことがありません。情報のみお伝えします。

※この記事は『50代からのしあわせ「ひとり旅」』岸本葉子著(佼成出版社刊)をウェブ記事用に再構成したものです。

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