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【山下美月さんインタビュー】自分の芯を貫いているからこそ周囲に流されずりりしくいられる

  • 2026.6.24

Yamashita Mizuki 山下美月

出典:シティリビングWeb

舞台「成瀬は天下を取りにいく」で主人公の成瀬あかりを演じる山下美月さん。「成瀬は天才ではあるんですが、完璧な人間ではないと私は思っています。その不完全さが成瀬の魅力のひとつでもあるし、その部分こそが人の心を救っているポイントだと感じています」

舞台出演は2018年以来、単独主演は初となる。「ゼロからのスタートだと思って挑んでいます。確実に言えるのは、以前に舞台に立たせていただいたときよりもお芝居が大好きになっていること。楽しみという気持ちだけではダメだとわかっているんですが、自分の役者人生の中でも宝物のような役になると確信しているので、全力でやり切りたいと思います!」

月に数本、舞台鑑賞を行っている山下さん。「舞台は生もの。演者のみなさんが自分の魂を削って、その日にしかできないお芝居を全員で作り上げています。ひとつの創造物としてかっこいいなと観客側としても思っていたので、自分がこんなに素敵な作品で、その演者側になることにプレッシャーも感じていますが、今は楽しみな気持ちが大きいです」

成瀬は、周囲に流されず時に突拍子もないことを真顔でやってのける。「クールとも違う、成瀬の芯を貫いている表情だと思います。冷たい子に見られないように演じたいです。無理に笑うことって心をすり減らす行為だと思うんですが、成瀬は自分に正直に生きているからこそのりりしい表情だと思うんです。成瀬の周りで起きていることはコミカルで、キャストのみなさんがすごく面白いお芝居をされるんだろうと想像しているので、稽古でたくさん笑って、本番では我慢したいと思います。なのでアドリブはあまり入れないでほしいです(笑)」

デビューから今年で10年。「お仕事の中で失敗や後悔もありました。自分のことを嫌いになったり、自分に期待しないというタイミングもあったり。この先の10年はそれも全部背負って、自分のことを好きでいながら、自分自身を認めてあげられるようになりたいです。『10年後も楽しくやってるよ』と10年前の自分に胸を張って言えます!」

山下美月さんの“働く”インフラ

Q.乃木坂46卒業から丸2年、仕事に対して変化は?

自分の仕事は女優だとかアイドルだとか決めつけなくなった瞬間に、一気に開放されました。いろいろなことに挑戦させていただいているので、自分のことを“株式会社山下美月”のようにひとつの会社と捉えて、ジャンルが違う仕事をしていても、軸は自分にあることを意識しています。視野を狭めず、自分にはこれしかないという考え方をやめたときにうまくいくようになったと感じています。

Q.役を演じる上で行っていることは?

舞台に限らず映像作品でもそうですが、作品の準備が始まった段階から、日常生活の中でもこの役だったらどういう選択をするだろうと、役と一緒に生きている感覚があります。成瀬は自分とかけ離れたキャラクターだからこそ、これから日常の中に成瀬が登場してくれるんだなと思うと楽しみです。

【Check】

出典:シティリビングWeb

7月4日(土)~12日(日)東京・サンシャイン劇場、7月16日(木)~26日(日)京都・南座、7月28日(火)・29日(水)滋賀・大津市民会館 大ホールで上演

2024年本屋大賞をはじめ数多くの文学賞を受賞した、宮島未奈さんのデビュー作「成瀬は天下を取りにいく」と続編の「成瀬は信じた道をいく」を原作に構成。滋賀県大津市を舞台に、成瀬あかりの奇想天外な日々を描く。

【PROFILE】

1999年生まれ、東京都出身。2016年、乃木坂46の3期生オーディションに合格し、中心メンバーとして活躍。2024年に卒業。グループ在籍時より現在まで数々の映画・ドラマに出演し、女優としても活躍。主な出演作は、NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」「Eye Love You」「愚か者の身分」など。女性ファッション誌「CanCam」の専属モデル、NHK Eテレ「沼にハマってきいてみた」のMCも務めている。7月17日(金)には映画「キングダム 魂の決戦」が公開予定

取材・文/高木明日美(シティリビング編集部)、撮影/大川晋児、スタイリスト/ゴウダアツコ、ヘアメイク/miura(JOUER)

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