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【膣の健康】この栄養素がカギ! 専門家が説くおすすめ食品・NG食品

  • 2026.6.22
Dmitriy Sidor / Getty Images

食生活は私たちの健康全般に大きな影響を与える。そしてその健康にはもちろん、「膣の健康」も含まれる。当然ながら、膣だけの健康に良い食品があるわけではない。だが、それでも食品やそれらに含まれる栄養素のなかには、膣内マイクロバイオーム(膣の中に存在している微生物集団と、その遺伝情報や環境)に特に影響が大きいものもある。

カリフォルニア州サンタモニカの産婦人科医、シェリー・ロス氏は、生活のバランスと膣の健康のバランスは「密接に関連している」と話す。

「彩り豊かでバランスのとれた食事は、膣内マイクロバイオームの善玉菌を増やし、膣の健康をサポートしてくれます。健康でpHバランス(酸性とアルカリ性のバランス)が健全に保たれた状態にあることは、感染症の予防にもつながります」

いっぽう、産婦人科医でテキサス州のウェルネスクリニック、サンクタム・メッド&ウェルネスのCEOでもあるジェシカ・シェパード氏は、摂取する食事と栄養はホルモンと免疫系の機能にも影響を及ぼし、それが膣にも影響を与えるのだと述べている。

そのほか、「十分な栄養が摂取できていれば、より健康な膣内微環境が維持されます」と話す統合食養学が専門の栄養士、キャサリン・アルバリコ氏によれば、体に必要な栄養が不足している、または加工食品の摂取量が多いといった場合には、繰り返し膣炎になったり、不快感が続く状態になったりするという。

最も効果的な栄養素は?

専門家たちはこのように、膣の健康にはバランスのとれた食事が重要だと指摘している。ただ、すべての食品と栄養素がまったく同じように効果的だというわけではない。期待できる効果には、わずかながらも違いがある。

特に摂取量を増やすべきとされる食品と栄養素には、どのようなものがあるのだろうか?

【1】プロバイオティクス食品

ヨーグルトや味噌、キムチ、ピクルス、コンブチャ、ザワークラウト、バターミルク、発酵大豆から作られるテンペ、ケフィアなど――ロス氏はこれらの食品について、「膣内マイクロバイオームをサポートし、維持するとともに、感染症のリスクを最小限に抑えることに役立つのがプロバイオティクス食品です」と説明する。

「善玉菌を豊富に含むプロバイオティクス食品には、膣を感染症から保護するラクトバチルス属(乳酸菌)が多く含まれています」

Kseniya Ovchinnikova / Getty Images

【2】ポリフェノール

ビタミンCなどの抗酸化物質を豊富に含む食品は、膣の上皮にダメージを与える可能性がある酸化ストレスを軽減するという。シェパード氏は、ベリー類や柑橘類、緑茶などに含まれる抗酸化物質のポリフェノールは組織の修復を促し、免疫システムをサポートするほか、細菌性腟症や酵母菌に対する抗菌作用もあるとしている。

【3】食物繊維

食物繊維は、全般的な健康と膣の健康の両方に重要な役割を果たす。ロス氏は、「ラズベリーやリンゴ、ブロッコリー、サツマイモ、アーティチョーク、インゲン豆類、エンドウ豆類、レンズ豆、アーモンド、チアシード、全粒穀物など食物繊維を豊富に含む食品は、乳酸菌の増殖を促すことで、膣の健康と、健全なマイクロバイオームをサポートすることが示されています」と述べている。

【4】低GI食品

すでに過去の研究結果で示されているとおり、食後に血糖値が上昇する速度を数値化した「グリセミック・インデックス(GI値)」が低い食品は、細菌性膣症のリスク低減に役立つ可能性がある。そうした食品には、リンゴ、グレープフルーツ、ブドウ、ピーナッツ、キャベツなどがある。

これらについてロス氏は、「血糖値の上昇が緩やかであるため、炎症を最小限に抑えることができます。また、膣内のpHバランスを保つのに役立つ免疫系の働きをサポートします」と説明している。

bit245 / Getty Images

【5】ビタミンD

膣の健康に関していえば、ビタミンDは「スーパービタミン」だという。ロス氏は、「免疫系を強化し、膣内の組織の完全性の維持に役立ちます。また、感染を防ぎ、pHバランスを保ちます」と述べている。

【6】ビタミンE

ビタミンEには、抗酸化作用と抗炎症作用がある。ロス氏によると、「膣内の組織の保湿、潤滑、修復に役立つのがビタミンE」だという。

「その作用によって炎症や感染の危険性を最小限に抑えるのと同時に、膣の組織の弾力性と、健全なpHバランスを維持することに役立ちます」

pH調整に役立つ食品は?

膣の健康のためには、pHバランスを適切な状態に保つことが重要。ロス氏は、「感染や炎症を防ぐため、膣内は通常、(弱)酸性に保たれています」と説明する。

「膣にとって理想的な環境は、pHバランスが3.8~4.5で(弱)酸性に保たれていることです」

そして、さまざまな要因に影響を受けるそのバランスを維持することに役立つのが、特定のビタミンや栄養素だという。

「膣の健康のために最も良い栄養素には、亜鉛、ビタミンC、D、E、そしてB群が含まれます」「オメガ3脂肪酸、プロバイオティクス、そしてバランスのとれた食事、多くの種類の植物性食品をとるというシンプルな生活習慣が、膣内の健康的なpHバランスを支えることにつながります」

pH値の調整に役立つのは、次の4種類の栄養素。アルバリコ氏は、覚えておくべきものだと述べている。

【1】マグネシウム

この栄養素は、基本的に酸性である膣の状態の安定に役立つという。特に多く含まれるのは、葉物野菜、シード類、アーモンド、乳製品など。

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【2】亜鉛

亜鉛は、細菌性腟症に伴うpHバランスの変化を抑制する(善玉菌の)ラクトバチルス属の増殖を助けるという。アルバリコ氏は、「亜鉛は免疫の調整、傷の治癒、膣粘膜における酵素活性に重要です」と話している。

亜鉛の摂取量を増やすために特におすすめの食品として挙げられるのは、パンプキンシード(かぼちゃの種)、赤身肉、豆類、牡蠣など。

【3】ビタミンB群

エネルギー代謝と粘膜の治癒に欠かせないとされているビタミンB群。アルバリコ氏は、「適切な量をしっかりとることによって、膣壁の細胞のターンオーバー(新陳代謝)が促され、pHバランスがとれた状態を保つことにつながります」と説明する。

積極的にとりたいのは、全粒穀物、卵、豆類、栄養酵母、肉など。

【4】セレニウム

抗酸化物質のセレニウム(セレン)は、細胞を酸化ストレスから保護し、甲状腺機能をサポートしてくれるという。

その甲状腺機能は、エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌に間接的に影響を与えるもの。アルバリコ氏は、「膣内フローラの酸化によって発生する問題を抑制することによって間接的に、pHの値を弱酸性に保つことに役立っています」と述べている。

セレニウムを摂取するためにとりたい食品は、ブラジルナッツ、魚、卵、全粒穀物など。

膣に悪影響を及ぼす食品とは?

いっぽう、膣の状態を健康的に保つことに好ましくない影響を及ぼす栄養素や食品もある。

Iurii Maksymiv / Getty Images

膣内フローラは「常に善玉菌と悪玉菌が戦い続けている」と話す、医師でニューヨーク大学ランゴーン医療センター産婦人科の診療科長、メリーン・チャン氏によると、特に避けたいのは次の食品だという。

  • 多量の砂糖を含む食品
  • 高GI食品:(精白小麦を使用した)白いパン、米、パスタ、シリアルなど
  • 飽和脂肪酸を多く含む食品

「(これらは)膣内の細菌バランスを乱す可能性がある食品です。pH値を上昇させることで膣内をアルカリ性に傾け、善玉菌を減少させ、感染のリスクを高めることにもなり得ます」

もちろん、膣の健康状態に影響を与えるのは、食事だけではない。ただ、その食事から受ける影響は、自分でコントロールすることが可能。普段の食事がどのような影響を与えているか気になるなら、かかりつけ医に相談するのがおすすめ。きっと、あなたの今後の生活に役立つアドバイスをくれるはず。

※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

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