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運動が三日坊主で終わるのは意思のせいじゃない。「習慣引力」を味方にする続け方とは?

  • 2026.6.20

運動が三日坊主で終わるのは意思のせいじゃない。「習慣引力」を味方にする続け方とは?

体力をつけたい、スリムになりたい、フレイル予防に筋力をつけたい……。やる気まんまんで運動を始めたのに、結局いつも三日坊主!そんな人にぜひ試してほしい習慣化のメソッドをご紹介します。

PROFILE
古川武士さん 習慣化コンサルタント

ふるかわ・たけし●1977年大阪府生まれ。
約5万人の育成と1000人以上の個人コンサルティングの経験から「続ける習慣」を重視し、オリジナルの習慣化理論・技術を開発。
25冊の著書は累計120万部を超え、各国語に翻訳されている。
主な著書に『30日で人生を変える「続ける習慣」』など。

「靴を履くだけ」でもいい。小さな成功が続く力になる

今回お話を伺った古川武士さんは、日本で唯一「習慣化」を教えるコンサルタント。その仕事の中でたくさんの挫折例を目にしてきたという。

「運動や節約、片づけなど、チャレンジはするけれど続かない人は少なくありません。その原因は、性格や意思の弱さとはそれほど関係ないのです」

真犯人はこのあと詳しく解説する「習慣引力」にあるという。対処法として古川さんが提案するのは、赤ちゃんが歩みを覚えるように、低いハードルから少しずつ成功を積み重ねていく「ベビーステップ」だ。

「ウォーキングを習慣化したいなら、レベル1は『靴を履いて脱ぐ』でOK。毎日続けられていると脳に思い込ませ、成功体験としてカウントしていくことが大切なので、毎日無理なく実行できるレベルに設定することに意味があります。

習慣化は短期間のトレーニングとは違いますから、『毎日1万歩歩く』などと目標を高く設定するのは逆効果。また『こんな運動で効果はあるの?』と疑問視するのも禁物です。習慣化は続けているというプロセスそのもの。効果は続けているうちに自然と現れます」

聞き慣れない言葉だけど習慣引力の法則とは?

「習慣化したいことがなかなか続かないのは、私たちの本能のしわざ。実は生き物として自然なことなんですよ」と古川さん。そのメカニズムについて詳しく伺いました。

①無意識にいつもどおりを維持しようとする本能

「習慣引力は、いつもどおりの行動を無意識のうちに続けようとする力。これは安全、安心、安定を保つために大切な機能。朝起きたら顔を洗って歯を磨いて、という行動を無意識にできるのは、この習慣引力のおかげです」

②変化に抵抗する本能

「その半面、習慣引力は変化が嫌い。新しく始めたことをやめさせて、いつもどおりのパターンに引き戻そうとします。これが習慣化に失敗する最大の原因です。そこで必要になるのが、習慣引力を振り切るための推進力。最初は大きな推進力が要りますが、続けているうちに習慣引力が弱まり、小さな推進力でも続けられるようになります。新しく始めたことを『いつもどおり』と脳が認識するようになれば、今度はそれを習慣引力が守ってくれますよ」

取材・文/後藤由里子 イラスト/栗谷川 玲

※この記事は「ゆうゆう」2026年2月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

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