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「まだ英語も習ってないの?珍しいね」と習い事マウントをとるママ友。だが、泥だらけの我が子を見て黙ったワケ

  • 2026.6.19

和やかだったはずの輪

子どもが3歳の頃、公園で知り合ったママ友グループ。最初は砂場の横で笑い合う、ただそれだけの和やかな集まりだった。

空気が変わったのは、誰かが習い事の話を持ち出してからだ。

英語、ピアノ、体操。誰の子が何を始めたかが、いつの間にか順位みたいに語られるようになっていた。

その日も、一人のママがにこやかに私へ近づいてきた。

「まだ英語も習ってないの?珍しいね」

「うちは、まだそういうのは考えてなくて」

「そうなんだ。今どきは早いほうがいいって言うよ」

悪気のない顔で、彼女は続けた。住んでいる場所、夫の仕事、通わせたい小学校。比べる話題は尽きることがなかった。

数に入らない私

メッセージアプリのやり取りでも、私の返信だけ読まれないまま話が進んでいった。

「次の集まり、どうする?」

そんな相談が飛び交う輪に、私の名前は出てこない。

後日、行ってもいない集合写真が、なぜか私のところにだけ送られてきたこともあった。

それでも私は、波風を立てなかった。子ども同士は仲が良かったし、ここで角を立てても何も変わらない、と自分に言い聞かせていたからだ。

その日も、ベンチでいつものマウント合戦が始まった。

「うちは私立も視野に入れてるの」

「すごいね、お受験ってお金かかるでしょう」

誰かの言葉が、また別の誰かを値踏みする。私は曖昧に相槌を打ちながら、早く時間が過ぎてほしいと願っていた。

砂場のほうが正しい

そのとき、輪の中でいつも一番おとなしいママが、ぽつりと言った。

「ところで、うちの子たち、今いちばん楽しそうじゃない?」

全員が、つられて砂場のほうを見た。習い事の話なんてどこ吹く風で、泥だらけになって笑い転げている子どもたち。

誰の子が上とか下とか、そんなものは一つもなかった。

マウントの中心にいたママが、言葉を途切れさせた。何か言いかけて、気まずそうに自分の髪を指で触る。それから、絞り出すように呟いた。

「……そうね」

張り合っていた空気が、すっと抜けていく。隣にいたママも、決まり悪そうに目を伏せた。砂場の笑い声だけが、やけに大きく響いていた。

その日を境に、比べ合う話題は少しずつ減っていった。私はもう、無理に大人数の輪に座らなくていいと決めた。

「今日は子ども、一緒に遊ばせよっか」

気の合う数人とだけ過ごす時間は、驚くほど身軽だった。あのママと公園で会っても、彼女はもう習い事の順位を語らない。砂場を指して、ぎこちなく笑うだけになった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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