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「別れるなら秘密を会社にバラすぞ」浮気がバレた婚約者。だが、弁護士を連れて問い詰めると、表情が一変

  • 2026.6.19

クローゼットの奥

マッチングアプリで出会った彼は、誰が見ても完璧だった。優しくて、仕事もできて、結婚前提で付き合おうと言ってくれた。

初めて彼の家に泊まった夜、毛布を出そうとクローゼットの奥に手を伸ばした。指先に、固い小箱が触れた。

桐の箱の中には、へその緒。

そして、見知らぬ女性と幼い子どもと並んで写る、彼の家族写真があった。

写真の彼は、私の前では見せたことのない、家庭の顔で笑っていた。

手元の写真と、隣の部屋にいる彼が、どうしても同じ人物に思えなかった。

「ねえ、これ……どういうこと?」

振り返った彼の顔から、いつもの笑みが消えていた。

豹変した婚約者

「それ、勝手に見たのか」

声が、聞いたことのない低さだった。

「あなた、結婚してるの。子どもも、いるの」

「……だったら、なんだよ」

悪びれもしない一言に、足の裏が冷たくなった。完璧な彼は、最初からいなかったのだ。

「別れる。今すぐ、別れさせて」

そう言った瞬間、彼の表情が一変した。

「別れるなら秘密を会社にバラすぞ」

「言いふらされて困るのは、お前のほうだろ」

付き合う中で打ち明けた、私の過去や勤め先。

それを盾に取られていた。手が震えた。

けれど、ここで黙ったら一生この男に縛られる、とも思った。

「わかった。考えさせて」

私はそれだけ言って、その家を出た。

事実を並べた朝

家に帰って、まず警察に相談した。

次に弁護士を探し、証拠を一つずつ揃えていった。

怖くなかったと言えば嘘になる。それでも、震える手でメモを取りながら、私は決めていた。

感情でぶつかっても、この男には勝てない。

事実だけで、静かに詰めようと。

後日、弁護士に同席してもらい、彼と向き合った。

最初、彼はまだ強気だった。

「だから何だよ。証拠なんて、どうとでもなる」

弁護士が、淡々と事実を並べていく。既婚を隠した交際、すべて記録済みだと告げた瞬間、彼の言葉が止まった。

「いや、それは…ちょっと待ってくれ」

さっきまでの低い声が、急にうわずっていく。

「会社に知られたら、困るのはどちらでしょうね」

弁護士の一言で、彼の顔から血の気が引いた。

視線が泳ぎ、握りしめた拳がほどけていく。

「……慰謝料は、払う。払うから」

あれだけ私を脅した男が、机に額がつきそうなほど頭を下げていた。後日聞いた話では、彼は勤め先もクビになったという。

「はっきりして、よかったです」

立ち上がった私を、彼はもう見上げることもできなかった。脅す側だったはずの背中が、ひどく小さく丸まっていた。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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