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「皮脂の分泌が増えやすくなる」管理栄養士が指摘。実は『体臭』を強める原因に…夏に気をつけるべき“食生活”とは?

  • 2026.7.26
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

酷暑が続く今年の夏。夏バテを防ぐために「焼肉やカレーを食べてスタミナをつけたい!」と思う一方で、「汗をたくさんかく時期だし、食べ物で体臭が強くなってしまうのでは?」と不安に感じることはありませんか。

特に、夏に気になる脂っぽいニオイ、いわゆる「脂臭」は、食生活と深い関わりがあるといわれています。しかし、本当にスタミナ料理を食べると体臭が強くなってしまうのでしょうか。

今回は、管理栄養士の工藤まりえさんに、夏に気になる「脂臭」のメカニズムや、スタミナ料理との意外な関係について詳しく解説していただきました。食事を楽しみながらできる、気になるニオイの正しい対策をお届けします。

夏の気になる「脂臭」はどうして発生する?食生活との関係性

---夏になると「汗臭さ」や脂っぽいニオイが気になります。そもそも、このニオイはどのような仕組みで発生するのでしょうか?やはり食事の影響が大きいのですか?

工藤まりえさん:

「汗は『汗臭い』と思われがちですが、実は汗そのものはほとんど無臭です。夏に気になる汗のニオイには、酸っぱいニオイや脂っぽいニオイなどいくつかのタイプがあり、それぞれ原因が異なります。

中でも、脂っぽいニオイである『脂臭』は、汗と皮脂が混ざり合ったときに、皮脂が酸化したり皮膚の常在菌によって分解されたりすることで生じるニオイです。この皮脂の状態には、毎日の食生活も関わっていると考えられています。

もちろん、体臭には体質や生活習慣などさまざまな要因が影響するため、食事だけで決まるわけではありません。ただ、脂質の多い食事が続くと皮脂の分泌が増えやすくなり、反対に野菜や果物が不足すると、ビタミンCやビタミンE、ポリフェノールなどの抗酸化成分が不足し、皮脂が酸化しやすい環境につながることがあります。

今年は例年以上の酷暑が続き、汗をかく量も増えています。そのため、普段は気にならなかった人でも体臭を意識する場面が増えているかもしれません。だからといって、『この食品を食べれば大丈夫』『これを避ければ安心』というものではなく、脂質に偏りすぎず、野菜や果物も取り入れたバランスのよい食生活を続けることが、脂臭対策にもつながります。」

焼肉やカレーを食べると体臭が強くなる?知っておきたい「脂質」の落とし穴

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

---「スタミナをつけよう」と焼肉やカレーをたくさん食べると、ニオイがさらに強くなってしまう気がするのですが、実際はどうなのでしょうか?

工藤まりえさん:

「夏は『スタミナをつけよう』と焼肉やカレーを食べる機会が増えるかもしれません。ニオイを心配する方もいらっしゃるかもしれませんが、これらの料理自体が直接脂臭を強くするわけではありません。ポイントは、脂質の摂り方や食事全体のバランスです。

例えば、脂身の多い肉や揚げ物など脂質の多い食事が続くと、皮脂の分泌が増えやすくなります。また、高温で焼いたり揚げたりした肉類は、調理の過程で脂質が酸化しやすく、体内の酸化ストレスを高める一因になると考えられています。その結果、皮脂も酸化しやすい環境につながる可能性があります。

一方、カレーは香りが強いため、『食べると体臭が強くなる』と思われがちですが、スパイスそのものが脂臭の原因になるわけではありません。食後に口臭へ影響することはありますが、これは歯磨きなどの口腔ケアで改善できます。むしろ注意したいのは、脂質の多いルウや脂身の多い肉、揚げ物のトッピングなどで脂質の摂取量が増え、皮脂の分泌が促されやすくなることです。

夏はスタミナをつけることも大切ですが、焼肉なら野菜やきのこを一緒に食べる、カレーなら野菜をたっぷり加えたり、鶏むね肉や大豆製品を選んだりするなど、少し工夫するだけで栄養バランスを大きく変えることができます。」

夏バテ予防とニオイ対策を両立!今すぐできる食事とスキンケアの工夫

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

---過度に食事を制限するのではなく、夏バテを防ぎながらニオイ対策も行うには、具体的にどのようなことに気を付ければ良いでしょうか?

工藤まりえさん:

「この夏は酷暑が続いているため、夏バテを防ぐには、しっかり食べて体力を維持することが何より大切です。食欲が落ちがちな時に、『スタミナをつけよう』と焼肉やカレーを選ぶことは決して間違いではありません。大切なのは、食べることを控えるのではなく、栄養バランスを意識することです。

例えば、焼肉なら野菜やきのこもたっぷり一緒に食べる、カレーなら野菜を増やしたり、使うルーやお肉の部位に気を付けるだけでも、脂質の摂り過ぎを防ぎながら栄養バランスを整えられます。

また、野菜や果物に含まれるビタミンCやビタミンE、ポリフェノールなどの抗酸化成分は、皮脂の酸化を抑えるサポートも期待できます。少しずつでも、毎食取り入れるようにしてください。

一方で、脂臭対策は食事だけで決まるものではありません。汗そのものはほとんど無臭なので、汗をかいたらこまめに拭き取ることや、夜は皮脂をしっかり洗い流せるボディーソープで体を清潔に保つことも大切です。食事ばかりを気にしすぎるのではなく、食事と日々のスキンケアの両方を意識することが、気になるニオイ対策につながります。

しっかり食べて, しっかりケアして、この夏を元気に乗り越えましょう!」

食事バランスと適切なスキンケアで、酷暑の夏を快適に乗り切ろう

「焼肉やカレーを食べると体臭が強くなるかも……」という心配は、料理そのものが原因ではなく、主に「脂質の摂り方や食事のバランス」が関係していることが分かりました。夏バテを防ぐためにスタミナをしっかりつけつつ、野菜やきのこを組み合わせる工夫をすることが大切です。

また、食事のバランスを意識するだけでなく、こまめに汗を拭き取ったり、ボディーソープで皮脂を洗い流したりするスキンケアも、脂臭対策には欠かせません。食べることを我慢するのではなく、日々の食事とケアの両面からアプローチして、この厳しい暑さを健康的に、そして快適に乗り越えていきましょう!


監修者:工藤まりえ
大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。

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