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“歯石”を取りに歯医者へ→「心臓の手術は関係ない」問診票を空白で提出するが…その後、50代男性を襲った“予想外の展開”に唖然

  • 2026.7.30
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。歯科医師の鷹巣多紀です。

「今日は歯石を取るだけだから、心臓の手術は関係ない」

そう考えて、問診票の手術歴を空欄にしたことはありませんか。歯を削らない処置でも、持病によって事前確認が必要になる場合があります。

Aさんに起きたこと

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

Aさんは、数年前に人工弁の手術を受け、現在も循環器内科へ定期的に通っている50代の会社員男性です。

健康診断で歯石を指摘され、久しぶりに歯医者を予約したAさん。受付で渡された問診票には手術歴や服薬の記入欄がありましたが、「歯の治療には関係ないだろう」と判断し、何も書かずに提出してしまいます。

診察室で確認されたのは、歯石と、歯茎から出血しやすい場所。実際の処置に入る前、歯科衛生士から体調や薬について尋ねられたAさんは、何気なく「心臓の弁を人工のものに替えています」と答えました。

その一言を受け、予定していた歯石取りはいったん説明と情報確認に切り替わります。歯科医師から求められたのは、手術の時期や人工弁の詳細、過去に感染性心内膜炎の既往があるか、現在の服薬状況、そして主治医の連絡先でした。

しかし、Aさんは薬の名前までは覚えていません。そのため、その日の処置はいったん見送り、お薬手帳と心臓の診療情報を準備して、まずは主治医に確認することになりました。

心臓の病気によって処置前の対応が変わる

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

感染性心内膜炎とは、細菌などが心臓の内壁や弁に付着して炎症を引き起こす病気です。人工弁を留置している方や、過去にこの病気にかかったことがある方、あるいは一部の先天性心疾患がある方などは、歯茎に触れる処置の前に予防的に抗菌薬を服用することが推奨されています。

とはいえ、心臓の持病があるからといって、必ずしも全員に抗菌薬が必要となるわけではありません。具体的な病名や手術の時期、そして予定している歯科処置の内容を照らし合わせ、一人ひとりに適した対応を判断していくことになります。

ここで注意したいのは、以前処方された抗菌薬を自己判断で服用したり、普段飲んでいる薬を勝手に止めたりしないこと。まずは正確な病歴と服薬情報を共有し、歯科医師と主治医がしっかりと連携できる状況を整えることが大切です。

問診票には病名・手術歴・薬を書く

歯医者へ事前に伝えておきたい情報は、病名や手術の時期、人工弁の詳細、感染性心内膜炎の既往、現在の服薬状況、そして主治医の連絡先など。お薬手帳や診療情報提供書を手元に用意しておけば、記憶に頼らず正確に確認できます。

Aさんは帰宅後、さっそくお薬手帳を探して循環器内科へ連絡。主治医と歯科医師の間で必要な情報が共有されたことで、改めて安全な歯石取りの処置計画が決まりました。

次の受診日、問診票の手術歴欄に人工弁の手術時期までしっかりと記入したAさん。「関係があるかどうかは自分で判断せず、まずはすべて伝えることにしました」と笑顔で話してくれたそうです。

自己判断は禁物!歯石取りの前にも「心臓の病歴」を伝えよう

歯石取りや歯周治療でも歯茎に触れるため、心臓の病名や手術歴が、安全な処置を進めるうえで重要な情報となります。心臓の持病によって必要な対策は異なるからこそ、自己判断で情報を省かないことが何より大切です。

歯科を受診する際は、一見関係なさそうに思える持病や手術歴も、ぜひ問診票に記入してください。Aさんのように正確な情報を共有することが、ご自身の健康を守り、安心して歯科治療を受けるための第一歩となります。


執筆・監修:鷹巣 多紀
大学病院口腔外科にて研修後、一般歯科にて勤務。現在は1児の母として子育てと仕事に奮闘しています。
歯科医師ママkiki|note: https://share.google/uUYsDiSMnkNKZCrOw X: https://x.com/kikimama0405 

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