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「中学の時、何部でした?」が消える時代。公立中学の部活がなくなる世界で、やっぱり私立が有利なのか問題

  • 2026.6.12

「何部だったんですか?」という雑談が、実は好きだった

大人になってから、意外とよくする雑談のひとつに、「学生時代、何かスポーツしていました?文化的な活動は?」とか、「中学の時、何部だったんですか?」という会話を個人的にはよくします。別に、それで相手の全人格を判断しているわけではありません。ただ、なんとなく、その人がどんな青春を過ごしてきたのか、何に熱中していたのか、ちょっとだけ輪郭が見える気がするんですよね。野球部だった人は、いまだに返事が大きい人が多い気がしますし、吹奏楽部だった人は、集団行動が妙に上手だったりします。テニス部だった人は、なぜか日焼けしていた記憶しかありませんし、美術部だった人は「文化祭」というワードに異常な熱量を持っていたりする。もちろん、完全なる偏見です。でも、そういうどうでもいい雑談って、案外、人間関係の潤滑油だったりする。特に今の30代~50代くらいって、中学では何かしらの部活に入っていた人がかなり多かった印象があります。あくまで私調べですが、「帰宅部です」という人の方が、むしろ珍しかった気すらする。もちろん、学校やそのエリアの文化によって違うと思いますが。クラブチームや学校外のサークルが魅力的な地域もあったりするでしょう。コミュニケーションあるあると言ってはなんですが、同じ部活経験があると妙に盛り上がる経験をしている人は少なくないハズです。「あ~!夏の体育館、地獄でしたよね」とか、「坊主イヤでしたよね」とか、「朝練って誰得でした?」とか。青春って、意外と部活に圧縮されていたのかもしれません。

長男、私立中学へ。そして漂う“私立感”

そんな我が家ですが、この春、長男が私立中学へ進学しました。昨年までは、それはもう、中学受験に振り回されまくる日々でございまして。親子で問題集に埋もれ、偏差値に一喜一憂し、「この文言、人生でいつ使うねん」という熟語に追われ続けた数年間。いやぁ、終わりました。本当に終わりました。よかった。で、実際に入学してみて思ったのですが、やはり私立中学、部活動の種類がすごい。運動部はもちろん、文化部も細かく枝分かれしていて、「え、そんな部活あるの?」というものまで存在しています。体育館は冷暖房当たり前ですし、芝なんて敷き詰められているエリアもあり。しかも、部によっては専用コーチまでいる。えっ、中学生ですよね?私の頃なんて、「顧問の先生がルールをよく分かっていない」という部活、普通にありましたけど。一方で、次男は完全に“サッカー全振り人生”です。中学受験?なにそれおいしいの?という顔で、今日も泥だらけになっています。それはそれで、非常によい。兄弟でも、人生設計ってここまで違うのかと思います。我が家は小1の三男もいますので、どうなるのか楽しみです。ええ。三男は、「中学受験もサッカーもしない!」と今から宣言しています。おーー。そうきたか。そんな中、耳に入ってきたのです。「公立中学、部活なくなるらしいよ」…えっ?

「部活なくなるってよ」の衝撃

昔、『桐島、部活やめるってよ』という作品が流行りました。桐島くんが部活を辞めるだけで、周囲の人間関係がザワつき、青春の空気が揺らぎ、なんとも言えない高校生特有の『湿度』が漂っていたあの作品。映画化もしていませんでしたっけ。でも今は、桐島どころではありません。そもそも、「部活そのもの」が消えようとしている。いや、正確には完全消滅ではなく、地域移行とか、外部クラブ化とか、そういう流れなんですけれども。ただ、少なくとも「学校の先生が放課後に部活を見る」という昭和~平成型システムは、確実に終わりへ向かっています。これ、結構衝撃じゃないですか?だって、今の小学生たちが大人になった頃、「中学の時、何部だった?」という雑談そのものが成立しない可能性があるんですよ。「え?クラブチームです」「習い事です」「オンラインゲームです」そんな時代が来るのかもしれない。いや別に悪いわけではないんです。ただ、『学校の中で放課後を共有する文化』が消えていく感じが、なんだか少し不思議で。体育館のワックスの匂いとか、吹奏楽部の音漏れとか、運動場を走る掛け声とか。そういうものが、学校から減っていくのかもしれません。時代ですねぇ。

でも正直、中学の先生って大変すぎる

とはいえ、これは先生側から見れば、「そりゃそうだ」という話でもあります。だって、中学校の先生、忙しすぎません?授業をして。テストを作って。成績処理をして。保護者対応をして。思春期ど真ん中の生徒たちの人間関係を整理して。時には恋愛相談までされて。そのうえで、放課後は部活です。土日も大会です。いや、いつ休むんですか。しかも、「好きでやってるんでしょ?」みたいな空気が、長年なんとなく成立していたのも恐ろしい。日本社会、“善意”に頼りすぎ問題があります。もちろん、熱血で部活が好きな先生もいるとは思います。でも、全員がそうではない。それなのに、「学校教育の一環です」で長年まわってきたこと自体、かなりギリギリだったんですよね。さらに先生本人だけではなく、その家族も巻き込まれます。休日の遠征。大会引率。早朝集合。先生の子供が、「パパ、今日も仕事なの?」と言う世界。そりゃ制度として限界きます。だから、『部活がなくなる』というより、『学校だけで抱えるのをやめる』という流れは、かなり自然なのだと思います。

子供視点で見ると、メリットもデメリットもある

では、子供側から見るとどうなのか。これ、正直、良い面も悪い面もあると思います。まずメリット。時間です。とにかく自由時間が増える。昔の部活って、かなり拘束時間が長かったんですよね。平日毎日、土日も練習、長期休暇もほぼ消滅。私、中学時代、ビックリするほど弱い運動部に入っていましたが、平日も土日も部活しかやってませんでした。えっ?公式戦?3年間、1度も勝ったことがないですよ。でもほぼ部活・部活の日常。それがなくなれば、自分の好きなことに時間を使える。勉強したい子は勉強できるし、習い事を極めたい子はそちらへ行ける。動画編集を頑張る子もいるでしょうし、起業する子すら出てくるかもしれません。「学校の部活しか選択肢がない」時代ではなくなる。これはかなり大きいです。一方で、デメリットもある。『なんとなく所属する場所』が消えるんですよね。部活って、実力主義の場でもありながら、同時に「なんとなく毎日集まる場所」でもありました。別に全国大会を目指していなくても、とりあえず行く。友達がいるから行く。好きな先輩がいるから行く。あの“ゆるい共同体”って、実は思春期には結構大事だった気もします。これがなくなると…帰宅後に延々スマホを見る未来。これは、まぁ、容易に想像できます。気づけばYouTube。気づけばショート動画。気づけば「何を見ていたのか分からない2時間」。恐ろしい時代です。だから結局、自由時間が増えること自体は良いのですが、その時間をどう使うかは、本人次第なんですよね。自由って、楽しいけど難しい。

じゃあ、部活面でも私立が有利なのか問題

さて、本日の本題です。ここまで聞くと、「やっぱり私立中学の方がいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。部活も充実。設備も豊富。専門コーチもいる。確かに、“経験値”という意味では、私立の強みはあると思います。特に、珍しい部活や専門性の高い活動をしたい子にとっては、かなり魅力的です。ただですね。ごほん。我が家の現実を申し上げます。長男、最終的に選んだ部活、“週2~3回活動の文化部”でした。しかも土日ほぼなし。ゆっるゆる。えっ、あんなに部活選び放題だったのに?もっとこう、青春の汗とか、夕焼けとか、ありません?結果、土日を普通に持て余しております。ゲーム。YouTube。昼寝。お菓子。たまに近所の友達と遊ぶ。いや、部活しなさいよ!親としては、「せっかく私立で選択肢いっぱいあるんだから!」と思わなくもない。いやガッツリ思っている。喉まで出かかっている。なんなら、ちょっと出っちゃったもん。でも、本人は満足そうです。そうなんですよね。結局、“環境”は与えられても、“何を選ぶか”は本人なんです。

結局、最後は「本人次第」という身も蓋もない話

もうね、思春期なんですよ。親の言うことなんて、まぁ聞きません。こちらが「青春しなさい!」と思っても、本人は部屋のドアをしめ、スマホで動画を見ながらゲラゲラ笑っています。青春の定義、完全に変わってる。だから最近思うのです。公立か私立か。部活があるかないか。もちろん大事です。でも最終的には、「その子が何にハマるか」が一番大きい。部活に人生をかける子もいれば、趣味に没頭する子もいる。友達との時間を大事にする子もいれば、一人時間を愛する子もいる。昔みたいに、「みんな部活して、同じような青春!」ではなくなっているんでしょうね。ただ、その一方で。いつか大人になった彼らが、雑談の中でこう言う未来は来るのかもしれません。「中学時代、何してた?」その時代には、『何部だった?』ではなく、『どんなコミュニティにいた?』という聞き方になるのかもしれませんね。時代は変わる。でも、誰かと何かに夢中になった記憶が、青春になることだけは、たぶん変わらないのでしょう。私もアップグレードしないとな~長男よ。週2~3回のゆる~い部活を大いに楽しんでくれ!と願うばかりです。ではまた!

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