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一度断ると声がかからない? ニコラス・ケイジが明かした映画界の現実。監督と俳優をつなぐ“信頼関係”とは

  • 2026.6.12
Kristina Bumphrey / Getty Images

映画『リービング・ラスベガス』などへの出演で知られる、ハリウッドを代表する俳優の一人であるニコラス・ケイジ(62歳)。先日、自身がクリストファー・ノーランをはじめとする著名な監督たちと仕事をする機会を失った理由について語り、注目を集めている。

著名な監督からのオファーが来なくなった理由

1981年に『初体験/リッジモント・ハイ』でニコラス・コッポラとしてデビューし、その後活動名を変更したニコラス・ケイジ。1995年の映画『リービング・ラスベガス』では、アカデミー主演男優賞を受賞している。

その後も数々の作品に出演してきたニコラスであるものの、著名な監督たちと仕事をする機会は失ってきたという。先日公開された『The New York Times』のインタビューでは、伝説的なアメリカンフットボール指導者ジョン・マッデンを演じる新作映画 『Madden(原題)』で、デヴィッド・O・ラッセル監督とタッグを組んだことについて語り、「過去に出演依頼を断ったにもかかわらず、再び仕事のオファーをくれた監督はラッセルだけだった」と明かした。

「デヴィッド・O・ラッセル監督は、かなり前に一度、ある作品への出演をオファーしてくれたことがありました。良い作品だったのですが、私はその話を断ったんです。それでも彼は、後になって再び別の作品のオファーをくれた。一度断った俳優に、もう一度声をかけてくれた監督は彼だけです」

Victoria Sirakova / Getty Images

ニコラスによると、アル・パチーノと故ロビン・ウィリアムズが出演している2002年公開の映画『インソムニア』への出演依頼を辞退して以降、クリストファー・ノーラン監督は自身からの連絡に応じなくなったという。

「多くの監督は、オファーを断られると気を悪くして、その後は声をかけてこなくなります。そんな経験はこれまで何度もしてきました」

さらにクリストファー・ノーランだけでなく、ポール・トーマス・アンダーソンやウディ・アレンについても、自身が出演依頼を断った後は一緒に仕事をする機会がなくなったと主張している。

中央:デヴィッド・O・ラッセル監督 Eric Charbonneau / Getty Images

一方で、デヴィッド・O・ラッセル監督については、「それでも彼は再び私に声をかけてくれました。それはとても器の大きいことだと思います。もう一度オファーをくれたわけですから。私は彼の才能を心から尊敬しているので、二度目まで断りたくはありませんでした」と感謝を述べた。

俳優と監督の信頼関係がもたらす影響

著名な監督たちからオファーが来なくなったと語ったニコラスだが、その背景には単に出演オファーを断ったことだけでなく、監督たちが長年のキャリアのなかで信頼関係を築いた俳優たちとの仕事を優先するようになった可能性もあると言える。

クリストファー・ノーラン監督とキリアン・マーフィー、マーティン・スコセッシ監督とロバート・デニーロ/レオナルド・ディカプリオ、ティム・バートン監督とジョニー・デップなど、映画界では監督と俳優が繰り返しタッグを組むケースは珍しくない。

クリストファー・ノーラン監督とキリアン・マーフィー。 Dave Benett / Getty Images

実際に『Forbes』によれば、2026年のアカデミー賞では主演部門のノミネート10人のうち4人が、同じ監督と3作品以上にわたってタッグを組んできた俳優だったという。

  • エマ・ストーン
    ヨルゴス・ランティモス監督との5度目のタッグとなる『ブゴニア』で主演女優賞にノミネート。
  • マイケル・B・ジョーダン
    ライアン・クーグラー監督との5作目となる『罪人たち』で主演男優賞に輝いた。
  • レナーテ・レインスヴェ
    ヨアキム・トリアー監督との3度目の作品『センチメンタル・バリュー』で主演女優賞にノミネートされている。
  • イーサン・ホーク
    リチャード・リンクレイター監督との9作目となる『ブルームーン』で主演男優賞候補に。
エマ・ストーンとヨルゴス・ランティモス監督。 Kevin Winter / Getty Images

同メディアは、「 主演部門にノミネートされた俳優の4割は、単発のヒット作ではなく、監督との継続的なパートナーシップのなかで生まれた演技によって高い評価を得たことになる」と述べている。監督と俳優の関係は、作品を重ねるごとに深まっていき、互いへの信頼と共通認識が築かれることで、これまで以上に大胆な表現や新たな挑戦にも踏み出しやすくなるとのこと。

ニコラスの場合、オファーを断ったことが原因だったのかは定かではないものの、映画づくりにおいて“誰と作品を作るか”が重要な意味を持つことは間違いないはず。

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