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ピエール瀧演じる校長がリズムに乗せて「集団行動の幸せ」を説く!『NEW GROUP』狂気の本編映像をチラ見せ

  • 2026.6.11

2024年、商業映画監督デビュー作『みなに幸あれ』(24)が脅威のスマッシュヒットとなり、国内外の観客に衝撃と歓喜と戸惑いを与えた下津監督の劇場公開二作目『NEW GROUP』が6月12日(金)に公開される。このたび、本編映像が解禁。さらに、綾辻行人ら各界著名人からの応援コメントも到着した。

【写真を見る】組体操集団が主人公たちに襲いかかる!?

下津監督の一作目『みなに幸あれ』は、「幸せは、人の不幸の上に成り立っている」というテーマで描かれたが、二作目となる本作は組体操という"集団行動"における人間の行動心理の根底を、コミカルにそしてシリアスに炙りだすSFサイコエンタテインメントだ。主演を務めるのは山田杏奈。家族に問題を抱える、引っ込み思案な普通の高校生の主人公の愛を演じる。愛のクラスメイトであり、海外帰りで日本の学校の協調性を重んじる集団行動に馴染めない転校生、優を演じる青木柚。そして、不敵な笑みを浮かべ集団を導く校長をピエール瀧が演じる。

このたび解禁された本編映像は、高校の校長室に足を踏み入れるシーンからはじまる。人間ピラミッドの奥へ進んだ2人が見つけたのは、一枚のなんの変哲もない扉。その扉を開くと、そこには校長を中心に、生徒たちが組体操の隊形で取り囲む異様な空間が広がっていた。穏やかな笑顔で2人を迎え入れる校長。その不自然な優しさが、かえって不気味さを際立たせる。愛が校長に挨拶を返そうとしたその瞬間、「ヤーーー!!」と、教頭の大声が室内に響き渡る。突然の出来事に戸惑い、恐怖に表情を強張らせる愛と優。そんな2人を見た校長は、満面の笑みを浮かべながら「ナイス恐怖です」と言い放つ。さらに校長は、「恐怖という感情は、人をコントロールするときに一番大切な感情なんです」「集団はあなた方に幸せを与えますよ」と語りかけ、2人を"集団"へ迎え入れようとする。しかし優は、その誘いをきっぱりと拒絶。すると校長は静かに教頭へ視線を送り、教頭は手拍子を始める。「個人と、個人が、集まって――集団!!」、軽快で妙に心地良いリズムに乗せて、"集団"とはなにかを説いていく校長。思わず笑ってしまうほど奇妙な状況でありながら、繰り返される言葉は次第に圧力を帯び、思考そのものが侵食されていくかのような不気味さを放つ。本作が描く「集団」と「個」、そして集団に埋没することの幸せを問いかける、狂気とユーモアが同居した強烈な本編映像となった。

さらに、公開に先駆け、ひと足先に本作を鑑賞した各界著名人から応援コメントが到着。作家の綾辻行人は「大勢の生徒たちが組み体操をしながら襲ってくる!というホラー映画史上前代未聞の場面だけでも、一見の価値がある」と本作ならではの斬新な恐怖を絶賛。怪談師、作家の夜馬裕は「展開が予測できない奇抜で不気味な作品でありながら、そこあるのは紛れもない私たち自身の物語。観る者の心を揺さぶる、新たな社会派SFホラーの誕生に刮目せよ!」とコメントを寄せ、吉田光希(映画監督『廃用身』)は「なにが起きているのかわからないのに、降りられない乗り物に乗せられている感覚」と異様な没入感を称賛。映画ジャーナリストの宇野維正は「いまの日本の現実でしかなかった」とその社会性に言及し、映画感想屋声優の野水伊織は「同調圧力アポカリプスホラー」と評するなど、本作が描く唯一無二の世界観と、組体操が襲ってくるという前代未聞の映画体験に対して熱いコメントが寄せられている。

はたして愛と優は、この集団に飲み込まれてしまうのか?奇抜な設定の裏で、人間の集団心理の恐ろしさを鋭く描きだす本作に期待が高まる。

<著名人コメント>

●綾辻行人(作家)

「大勢の生徒たちが組み体操をしながら襲ってくる!というホラー映画史上前代未聞の場面だけでも、一見の価値がある。クライヴ・バーカーの傑作小説『丘に、町が』をつい思い出しながら、『おおーっ』と声を上げてしまった。『みなに幸あれ』から注目している下津優太監督だが、やはり目が離せない」

●夜馬裕(怪談師/作家)

「校庭の中央に現れた、組体操で作られた人間ピラミッド。この不気味な出来事はさざ波のように広がり、学校を、街を、世界を静かに覆っていく――。集団の一員であることの安心と無機質さ。群れから外れた個人としての不安と自由。展開が予測できない奇抜で不気味な作品でありながら、そこあるのは紛れもない私たち自身の物語。観る者の心を揺さぶる、新たな社会派SFホラーの誕生に刮目せよ!」

●吉田光希(映画監督『廃用身』)

「違和感があまりに連続するので、『そこまでやりますか!?』と何度も吹きだしてしまいました。なにが起きているのかわからないのに、降りられない乗り物に乗せられている感覚。不条理を比喩に回収せず、すべてを現実として押し通してしまう。単なる『集団の怖さ』の映画ではない。いつの間にか集団に属する心地よさまで見えてくる。その危うさにゾッとしました。これ、IMAXで上映したらどうですか!?」

●宇野維正(映画ジャーナリスト)

「『NEW GROUP』を非現実的な作品だと思った人は幸せだ。自分にとって本作は、最初から最後までいまの日本の現実でしかなかった。『WEAPONS/ウェポンズ』や『プルリブス』との同時代性にも注目」

●野水伊織(映画感想屋声優)

「みんな同じでマジョリティ。同じじゃなければ敵、同じじゃなければ潰す(物理)。そうして思考を放棄させて"同じ"を強いてくる、これは同調圧力アポカリプスホラーと言えるだろう。人間ピラミッドが肥大していく様は滑稽だが恐ろしい。それはきっと、その背景に現代社会を感じるからだ。少数の孤独に耐えるよりも、個を殺して多数派に成る方が幸せなのか。きっとピラミッドは、私たちのすぐ後ろまで来ている」

●ISO(ライター)

「『前にならえ』こそ美徳。そんな軍隊式教育の残滓がいまだ息づく日本の教育、ひいては日本社会の気色悪さを穿つジャンルレスな一撃。ぶっ飛んでいるが、それと同時にこれほど切迫感を持った物語を"人間ピラミッド"なんて題材から紡ぐとは。笑いながら背筋が冷える。下津監督のイマジネーションは一体どうなってんだ!」

●SYO(物書き)

「組体操で同調圧力を描く発想とマジで映画化した実現力…これが作家性だ。そしてこれこそ真の社会風刺ホラーだ。観たかったの先を行く下津優太監督にまたも震わされた」

●末廣末蔵(ジャンル映画大好きツイッタラー)

「秩序としての集団、同調、いや諦念としての集団を憎みに憎んだ結果、その忌むべきものに『組体操』と言う狂った姿形を与えてしまった恐るべきビジョン。こんな映画、他に無いだろう。搾取構造のピラミッド社会、トゲトゲして角張った世の中に、あの山田杏奈が立ち向かう、僕らの丸い地球のために。こんな映画、思い付くわけがないだろう。不確実な時代の二極化社会に血の混じった唾を吐く、それでも『人間の絆』を信じたい魂魄の博愛ホラー映画が誕生してしまった」

文/鈴木レイヤ

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