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「ネトフリすげぇよ…」「ぶっちぎりで面白い」初登場で“世界3位”に躍り出た『至高ドラマ』国境を越えて生んだ“熱狂”

  • 2026.7.1

ドラマや映画の中には、絶望的な状況を描きながら、観終わったあとにむしろ前向きな気分を残す作品があります。今回は、そんな中から“功績を残した名作”をテーマに5本セレクトしました。本記事ではその第3弾として、配信映画『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』(Netflix)をご紹介します。

ゾンビ映画なのに爽快で、働くことに疲れた人ほど共感しやすい本作の魅力とはーー?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

  • 作品名:配信映画『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』(Netflix)
  • 配信開始日:2023年8月3日
  • 出演:赤楚衛二(天道輝 役)、白石麻衣(三日月閑 役)ほか

本作の主人公は、32歳の俳優・赤楚衛二さんが演じる天道輝、通称アキラです。アキラは都内の大学を卒業後、制作会社に新卒入社して3年目の会社員で、連日の徹夜と上司からのパワハラで心も体もすり減らしていました。部屋は荒れ、憧れの先輩に思いを伝える余裕もなく、毎日を「死んでいるように」やり過ごしていた人物です。

そんなアキラが、ある朝アパートのドアを開けると、街はゾンビだらけになっていました。普通なら絶望する場面ですが、アキラが最初に口にするのは「もう会社に行かなくていい!」という歓喜の声です。この逆転発想が、本作をただのゾンビ映画で終わらせません。アキラはノートに「ゾンビになるまでにしたい100のこと」を書き出し、部屋の大掃除やベランピングなど、後回しにしてきたことを1つずつ実行していきます。道中では、白石麻衣さんが演じる三日月閑や、親友のケンチョこと竜崎憲一朗(栁俊太郎)とも合流します。

終末世界を舞台にしながら、働き方や生き方を見直していく青春ロードムービーのような明るさがあり、ホラーが苦手な人でも入りやすい作りになっている点が魅力のひとつです。

Netflix国内映画で1位、非英語映画で世界2位…“爽快ゾンビ映画”が配信直後に存在感を示した

本作を“功績を残した名作”として挙げたい理由は、配信直後から日本のランキングとNetflix週間グローバルTOP10の両方で上位に入ったからです。

2023年8月3日にNetflixで世界独占配信が始まると、日本では今日の映画TOP10で1位を獲得しました。さらに8月8日までに、世界60以上の国と地域で今日の映画TOP10入りを果たしています。配信成績の好調さは、週間ランキングにも表れました。7月31日〜8月6日のNetflix週間グローバルTOP10では、映画・非英語部門で初登場3位を記録しています。

その後も注目は続き、8月7日〜13日にはNetflixの日本トップ10映画部門で1位、週間グローバルトップ10の映画・非英語部門でも2位まで順位を上げました。配信開始直後の話題性だけで終わらず、1週目より2週目にさらに伸びたところが、この作品の強さだと思います。その広がりを象徴したのが、渋谷で8月9日から13日まで5日間開かれたポップアップイベント『ゾンビニ』です。会場には、アキラになりきって撮影できるフォトブースや劇中で使われた小道具、衣装が並びました。配信映画でありながら、街なかの体験イベントまで展開されたことからも、視聴するだけでなく実際に作品の世界を楽しむ動きまで生まれていたことが伝わります。

ブラック企業で消耗した若手会社員が、ゾンビ禍をきっかけに生きる実感を取り戻すという設定は、仕事に疲れた現代の視聴者にも重なりやすいものでした。しかも描き方は暗すぎず、サメゾンビまで飛び出すポップな勢いがあります。

SNSでは「映画館で上映してほしい」「ゾンビ映画でこんなに笑ったの初めて」「ネトフリすげぇよ…」「ぶっちぎりで面白い」といった感想が寄せられていました。

白石麻衣、論理派ヒロインを好演…本格アクションでも見せた冷静な強さ

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白石麻衣「SUIT SQUARE」新CM発表会(C)SANKEI

白石麻衣さんの三日月閑は、本作の空気を引き締める重要な存在でした。

乃木坂46という華やかな印象を持つ人も多いと思いますが、本作で演じたシズカは、感情よりも生存確率を優先する論理派のヒロインです。アキラが食料を探しに入ったコンビニエンスストアで出会う場面から、アキラとは対照的な冷静さが際立っていました。シズカは、ゾンビが迫る中でも取り乱さず、警棒を手にして迷いなく動きます。アキラが「今を楽しむ」人物なら、シズカは「生き延びるために最適解を選ぶ」人物です。この対照的な立ち位置があるからこそ、アキラの明るさも、物語の危うさも際立ちました。白石さんは、その冷静さを無表情に見せるだけでなく、必要な場面では自ら行動する強さとして表現しています。

また、本作のシズカは、白石さんにとって本格的なアクション要素の強い役でもありました。コンビニでの立ち回りやゾンビへの応戦では、見た目の美しさだけでなく、実際に生き残るために動いている説得力がありました。白石麻衣さんは美しいだけではなく、終末世界で頼れるヒロインとしても説得力があることを、この作品でしっかり示したといえるでしょう。

Netflix国内映画1位や非英語映画で世界3位という結果を残し、その後は世界2位まで順位を上げた『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』は、まさに“功績を残した名作”と呼ぶにふさわしい一作です。ブラック企業に疲れた会社員が、ゾンビ禍で「やっと生きられる」と笑う大胆な設定は、それだけで強く興味を引く設定です。そこに赤楚衛二さんのまっすぐな明るさと、白石麻衣さんの理知的で強い存在感が加わったからこそ、ただ奇抜なだけで終わらない作品になりました。怖さよりも解放感が残るゾンビ映画として、一度は観ておきたい一本です。


※記事は執筆時点の情報です

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