1. トップ
  2. 手の届くブルゴーニュがここに。「シャサーニュ・モンラッシェ」の生産者が一堂に来日

手の届くブルゴーニュがここに。「シャサーニュ・モンラッシェ」の生産者が一堂に来日

  • 2026.6.11
Luc Corporation

ワインは好きだけど、ブルゴーニュワインって言われるとちょっと構えてしまう——。そんな思いを裏切ってくれるのが、いまのシャサーニュ・モンラッシェ。

2026年2月、そのシャサーニュ村を代表する9つのドメーヌが来日した。「ドメーヌ・ピエール・イヴ・コラン‐モレ」のピエール・イヴ・コランや「ドメーヌ・ヴァンサン・エ・ソフィー・モレ」のヴァンサン・モレなど、これだけの有名生産者が一度にそろう機会は稀有。東京や関西で企画されたメーカーズディナーは99,000円という参加費だったがたちまちソールドアウトと根強い人気とその価値がわかる。

Domaine Guy Amiot et Fils

「シャサーニュ・モンラッシェ」ってどんなワイン?

「シャサーニュ・モンラッシェ」。ワインファンなら一度は耳にしたことがある名前だろう。ブルゴーニュ地方、コート・ドール。コート・ド・ボーヌ南部に位置するこの村はシャルドネの銘醸地として知られる。その味わいは、しばしば同じブルゴーニュ地方の村ピュリニィ・モンラッシェと比較される。ピュリニィがフィネスやエレガンスで語られるのに対し、シャサーニュは大らかで、骨格がある、そんなふうに表現されることも多い。

けれどそれも、あくまでひとつの側面。石灰の強い区画もあれば、粘土の厚い区画もある。丘の上と麓でも表情は変わり、同じ村名でもワインは驚くほど多彩だ。あるワインは果実のふくらみとともに柔らかな丸みを見せ、またあるワインは、塩味を思わせるミネラルと、すっと伸びる線のような緊張感をもつ。

もうひとつ知っておきたいのは、シャサーニュ・モンラッシェは、高品質な白ワイン産地であるとともに、優れた赤ワインを生み出す土地でもあるということ。ピノ・ノワールに適した土壌があちこちにあるシャサーニュは、かつてピノ・ノワールの植栽比率がシャルドネを上回っていたといい、いまでも老舗ドメーヌの多くが丹精なピノ・ノワールを手がけているのだ。

ブルゴーニュらしい華やかさと骨格を備えながら、どこか肩の力が抜けている。コート・ド・ニュイの力強さとは異なるしなやかなピノ・ノワールは、今の気分にしっくりくる。果実味もタンニンも過剰ではなく、料理とともに楽しむ余白があるからだ。さらに、赤の産地としてはまだ知る人ぞ知る存在で、比較的手が届きやすい。ブルゴーニュで今狙うべき村名ピノとして注目したい。

加えて、シャサーニュの造り手の多くはサントネイやサン・トーバンにも畑を持ち、それぞれに完成度の高いワインを生み出している。この一帯は、品質と価格のバランスに優れた、知っておきたいエリアなのだ。

Luc Corporation

人の繋がりが銘醸ワインを支える

この多様性を支えているのが、人の繋がりだ。シャサーニュの多くのドメーヌは家族経営で、ぶどう栽培とワイン造りは親から子へ、兄弟へと受け継がれてきた。そして世代交代が進むいま、若い造り手たちはそれぞれの哲学でワインを表現し、ドメーヌを継ぐだけでなく、独立して新たなスタートを切るケースも増えている。

「ドメーヌの分割は終わりではなく、ワイン造りを続けるための選択」というピエール・イヴ・コランの言葉どおり、ひとつの家系から異なるスタイルのワインが生まれている。クラシックを守る造り手もいれば、よりピュアで現代的な方向へ進む造り手もいる。土地だけでなく、人の時間や家族の選択が重なり合い、シャサーニュ・モンラッシェの個性は形づくられている。

白の完成度はもちろん、キラリと光る赤も逸材。ブルゴーニュ全体の価格が高騰するなかで、まだ手が届く点も魅力だ。知っているかどうかで、ワイン選びが変わる。食と合わせて楽しめる正統派のブルゴーニュとして、シャサーニュ・モンラッシェを知っておいて。

左上から ピエール・イヴ・コラン〔ドメーヌ・ピエール・イヴ・コラン‐モレ〕、ジョゼフ・コラン〔ドメーヌ・ジョゼフ・コラン〕、ダミアン・コラン〔ドメーヌ・マルク・コラン〕 中段左から フィリップ・コラン〔ドメーヌ・フィリップ・コラン〕、ブリュノ&ガブリエル・コラン〔ドメーヌ・ブリュノ・コラン〕、シモン・コラン〔ドメーヌ・シモン・コラン〕 下段左から ヴァンサン・モレ〔ドメーヌ・ヴァンサン・エ・ソフィー・モレ〕、カロリーヌ・モレ〔ドメーヌ・カロリーヌ・モレ〕、ファブリス・アミオ〔ドメーヌ・ギィ・アミオ〕

問い合わせ先/ラック・コーポレーション
https://order.luc-corp.co.jp/

元記事で読む
の記事をもっとみる