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恋愛の非合理性、エンディング曲の意味、セリーヌ・ソンの手腕…ライター3名が『マテリアリスト 結婚の条件』を全方位から語り合う!

  • 2026.6.10

長編デビュー作『パスト ライブス/再会』(23)で世界中の映画ファンを虜にしたセリーヌ・ソン監督の最新作『マテリアリスト 結婚の条件』が現在公開中。ダコタ・ジョンソン、クリス・エヴァンス、ペドロ・パスカルという豪華キャストの共演で、ニューヨークの結婚相談所で働く凄腕マッチメーカーのルーシーが、夢を追う売れない俳優の元カレ、ジョンと、リッチで完璧な男性ハリーとの間で揺れ動く姿が描かれる。現代の婚活市場をシニカルかつエモーショナルに切り取った本作の魅力はどこにあるのか?その答えを探るため、ライターの竹島ルイ、稲垣貴俊、ANAISの3人が集結し、座談会を実施。物語の核心やキャスト陣の魅力、そしてソン監督の作家性について熱く、深く語り合った。

【写真を見る】弱みを見せるハリーに寄り添うルーシー…ペドロ・パスカルの繊細な演技に引き込まれる

※本記事は、『マテリアリスト 結婚の条件』のネタバレ(ストーリーの核心に触れる記述)に該当する要素を含みます。未見の方はご注意ください。

“恋の魔法”が消えた、ニューヨークに生まれた新たなロマコメのスタンダード

竹島ルイ(以下、竹島)「本作を観てまず思ったのは、ニューヨークを舞台にしたロマンティックコメディのニュースタンダードが生まれたな、ということです。『アパートの鍵貸します』や『ティファニーで朝食を』などロマコメの名作はたくさんありますが、これらはニューヨークに“恋の魔法”があることが前提でした。でも、いまのニューヨークはすごく物価高だし、ジェントリフィケーション(都市の富裕化)もヤバい。すでに魔法は失われていて、年齢や年収、身長など数値的な情報でマッチングする時代ですよね。もはやニューヨークはロマコメの場所として最適ではなくなったと思っていたのですが、セリーヌ・ソン監督が『いや、そうじゃないよ』と、反ロマコメ的なロマコメを作ってくれました」

「天性の婚活カウンセラー」と絶賛され、仕事一筋の多忙な日々を送るルーシー Copyright 2025 [c] Adore Rights LLC. All Rights Reserved
「天性の婚活カウンセラー」と絶賛され、仕事一筋の多忙な日々を送るルーシー Copyright 2025 [c] Adore Rights LLC. All Rights Reserved

稲垣貴俊(以下、稲垣)「僕は登場人物3人が自分のように思えて仕方がなかったです。マッチングアプリを利用した経験がありますし、若い頃から演劇のお仕事をしてきたので、『お金はないけどやりたいことはある、だけど社会的な地位はなかなか難しい』というジョンの状況は想像しやすいし、同時にハリーが抱く身体的コンプレックスもよくわかります。よりよい自分をアピールしたい、情報を基準によりよい相手を求めたいという欲望もすごく現代的ですよね。情報が増えすぎた社会で恋愛をする、人と人とが関係を築こうとすることが切実な問題として描かれていました」

ANAIS「私にとって本作は、今年一番というぐらい大好きな映画になりました。一見ロマコメのムードをまといつつ、非常に理性的な作品なんですよね。愛という、よくわからないけどみんながクレイジーになってしまうものを、どうにかして理性的に解体してみようとする眼差しがすごく誠実に感じました。例えるなら“ブルータリー・オネスト(暴力的なまでに正直)”な映画ということでしょうか。トキメキではなく、登場人物を通して現実を見るから、ちょっとひやひやするような切迫感もあるんです。ルーシーがクライアントたちの要望を聞くシーンはコメディでありながら象徴的で、私たちが理想として追い求める人、つまり条件リストのチェックボックスを埋めてくれる人というのは“ユニコーン(現実離れした存在)“なんだと、笑いながらハッと気づかされました」

マッチメーカーのルーシーに対して、非現実的な要望をするクライアントも少なくない [c]Everett Collection/AFLO
マッチメーカーのルーシーに対して、非現実的な要望をするクライアントも少なくない [c]Everett Collection/AFLO

竹島「そんな切実さのなかには映画的な煌めきもしっかり宿っていましたよね。ルーシーとジョンが旅先で結婚式が行われているのを見つけ、ゲストとして紛れ込みダンスを踊るシーン。カメラがゆっくり2人に寄っていき、背景の明かりが星屑のようにボケ始めて本当にロマンティックでした」

稲垣「ルーシーの『デートには努力が必要。試行錯誤するしリスクや痛みも伴う。愛は簡単よ』という言葉に対して、ハリーが『(愛は)最も難解だと思う』と返すシーンがすごく好きです。どちらも真実だし、ある意味この映画を象徴しているやり取りだと受け止めました」

ANAIS「終盤、助けを求めてきたクライアントのソフィーの家にルーシーたちが駆け付けた際、ソフィーが『誰かを愛したいだけ』とこぼすセリフがすごく大事なことだと思いました。結局、私たちはいろいろなチェックボックスを用意してはいるけど、本音ではただ、愛せる人を見つけたいんだってことなんですよね。しかもそのシーンでは、ジョンにカメラがパンするんですよ。ほら、ここにいるよ!と言っているみたいに(笑)」

ロマンチストとリアリスト、2つの視点を持つセリーヌ・ソンの手腕

幼なじみの2人の、24年越しの再会を描いたソン監督の前作『パスト ライブス/再会』 [c]Everett Collection/AFLO
幼なじみの2人の、24年越しの再会を描いたソン監督の前作『パスト ライブス/再会』 [c]Everett Collection/AFLO

竹島「セリーヌ・ソンって、ロマンチストとリアリストの両方の側面を持っていると思いませんか?お決まりのハッピーエンドや安易なカタルシスは避けますが、映画的に高揚できるセリフや映像はちゃんと挟み込んでくるからバランスがとてもいい。『パスト ライブス/再会』も下手したら略奪婚とかドロドロの愛憎劇になっていてもおかしくない設定でしたが、いまの生き方や生活をちゃんと引き受けたうえで誠実な着地を見せていました。本作もまた、お金より愛を選ぶロマンティックな物語と捉えることもできるのですが、その先には現実的な生活が見えています。ジョンはこれからバイトをめちゃくちゃ頑張らないといけないし、役者としても仕事を選んではいられないはず」

稲垣「ラストシーンのあと、2人の生活はどう考えてもしんどいですもんね(笑)。でも、そこがセリーヌ・ソン監督のすごさだと思います。竹島さんがおっしゃるように、監督は恋愛のファンタジックな希望や情熱を信じる一方、それを常にドライな現実主義によって相対化している印象があります。情報や条件をもとにパートナーを検討し、現実的な生活を求める恋愛もあれば、人間性や愛情を大切にして、数字では表せないパートナーとの人生をつかみたい恋愛もある。もちろん、条件からパートナーを選んだあとに愛情を見つけることもあるので、必ずしも二者択一ではないと思います。ただ、ルーシーはそういうふうに考えられないから『どちらの相手を選ぶ?』という話になる」

ANAIS「『パスト ライブス/再会』はパーソナルな物語をグローバルに展開していて、いろんな人が自分事として捉えられる作品でしたが、それはソン監督が人間を深く理解しているからですよね。今回も、実際に監督が結婚相談所で働いていた経験がすごく出ています。ちなみに、本作の結末に対して海外では『貧乏な男性を選ぶ、ジョンのプロパガンダ(おとぎ話)ではないか』なんて言われ方もしているようですが、私はそんなことはないと思っていて。おとぎ話的にルーシーは愛を取ったわけですが、ここからどうやって暮らしていこうかという問題はあるし、2人はこれからもお金のことで喧嘩になるんじゃないかなと想像できます。一方で、ハリーとの結婚を選んだとしても、喧嘩はしないかもしれませんが、ふとした時に、愛がない、どうしよう…となったら取り返しがつかない。そのような選択の難しさも盛り込まれているからこそ、ルーシーの選んだ答えが単なる綺麗事ではないものとして説得力があるんですよね」

ロマンチストとリアリストの両方の側面を持っているセリーヌ・ソン監督 Copyright 2025 [c] Adore Rights LLC. All Rights Reserved
ロマンチストとリアリストの両方の側面を持っているセリーヌ・ソン監督 Copyright 2025 [c] Adore Rights LLC. All Rights Reserved

とにかく美しいダコタ・ジョンソンとコメディ演技が光るクリス・エヴァンス、男の寂しさを巧みに演じるペドロ・パスカル

竹島「ルーシー役のダコタ・ジョンソンは仕事ができそうな雰囲気を出しつつも、自分の恋愛になると途端に不器用になる姿を等身大に演じていました。ジョン役のクリス・エヴァンスはなにをやっても人のよさが漂ってくるので、そりゃルーシーも好きになるだろうなと。ハリー役のペドロ・パスカルは、最近だと緑色の小さな相棒と冒険しているイメージも強いですが(笑)、ここではナイスミドルな大富豪という役に見事にハマって本当に絵になっていました」

ルーシーに真剣交際を申し込むハリー [c]Everett Collection/AFLO
ルーシーに真剣交際を申し込むハリー [c]Everett Collection/AFLO

稲垣「僕は本作のペドロ・パスカルが大好きです!結婚式のパーティでルーシーと出会い、隣同士でしゃべっていたところにジョンがやって来る。ルーシーとジョンが話している時の、ハリーの表情がめちゃくちゃ寂しそうなんですよ。ほかにも、ルーシーとデートしている最中に『あなたは完璧よ』と言われた時の、ばつの悪そうな感じ。もともとパスカルはとても多面的な魅力のある俳優ですが、ああいう大人の男の寂しさや、居所のなさを表現させたら随一じゃないかなと思いました。クリス・エヴァンスのコメディ演技もとてもよくて、シェアハウスのシーンは最高でしたね。彼の真面目で誠実なところが逆噴射しているようなユーモアだと思います」

ANAIS「ダコタ・ジョンソンは本当に綺麗で美しくて、ファッションの装いもめちゃくちゃ魅力的でした。実際にクリス・エヴァンスは稲垣さんがおっしゃる通りコメディがおもしろくて、ここ10年くらい『キャプテン・アメリカ』などで言えなかったであろうFワードを思いっきり言っているのを見て、そういえばこの人はこういう役をやっていたなと思い出しました。そして、ペドロ・パスカルはめちゃくちゃメロくて、個人的にはハリーもいいじゃん!って思います(笑)。ハリーにも彼なりの孤独があるから、自分はそこが気になっちゃう。ディナーもいいところへ連れて行ってくれるし、ユニークな返しもできるし、真剣交際を向こうから申し込んでくれるロマンチスト。そんな彼が、実は“身長が168cmだった”という過去を明かした時に、ようやくルーシーとハリーが本当の意味で通じ合えた場面も好きでした」

【写真を見る】弱みを見せるハリーに寄り添うルーシー…ペドロ・パスカルの繊細な演技に引き込まれる Copyright 2025 [c] Adore Rights LLC. All Rights Reserved
【写真を見る】弱みを見せるハリーに寄り添うルーシー…ペドロ・パスカルの繊細な演技に引き込まれる Copyright 2025 [c] Adore Rights LLC. All Rights Reserved

ファッションが語るキャラクターの視点や考え、生きている世界の違い

竹島「ルーシーは服のセンスや色も印象的でした。結婚式の場面で周囲の女性はブラウン系だったのに対し、ルーシーだけが真っ青なドレスを着ていて、それがすごく際立って脳裏に焼き付きました。青は物事を客観的に見ていることの表れだと思うので、恋愛や婚活というものから距離を取っている彼女のキャラクター性がよく出ていますよね」

セルリアンブルーのドレスを身にまとい、余裕を感じさせるルーシー [c]Everett Collection/AFLO
セルリアンブルーのドレスを身にまとい、余裕を感じさせるルーシー [c]Everett Collection/AFLO

ANAIS「ルーシーはアイコニックでシンプルないいものを着ていますし、本作ではファッションがキャラクターの文脈を的確に説明していました。個人的にはハリーの装いが好きです。エルメスなど高級ブランドを着用しているのですが、衣装担当の人がジョン・F・ケネディ・Jrをイメージしていたそうで、気取らないけどクールでいいものを着ています。特に重要だと思ったのがアクセサリーで、ルーシーは基本シルバーなのですが、ハリーはゴールドなんですよ。いまの時代にゴールドを身に着けられるというところに社会の階層が投影され、2人の生きる世界が異なっていることが示されているのではないでしょうか。ジョンはさらに独特で、“ザ・ニューヨーカー”な古着スタイル。アーティストの作品がプリントされたTシャツを着ているなど、彼なりになにか思想があることも語られています」

ハリーは理想的な相手のはずなのに、ジョンへの想いも断ち切れず… Copyright 2025 [c] Adore Rights LLC. All Rights Reserved
ハリーは理想的な相手のはずなのに、ジョンへの想いも断ち切れず… Copyright 2025 [c] Adore Rights LLC. All Rights Reserved

稲垣「ジョンのファッションは絶妙ですよね。車に乗っている時の服装も、ルーシーと旅行に行く時のシャツ姿も、彼の経済状況や、お金はないけど少しでもよく見せたい感じが出ています。あと、ハリーとルーシーが日本料理店で食事をするシーンがありますが、ハリーはフォーマルだけどちょっとゆるめの格好をしているんですよね。お金があって、余裕もある人が、あえてちょっと脱力する感じ。ああいう服が似合う大人になりたかったな(笑)」

ANAIS「そう、お金抜きにしてもハリーってめちゃくちゃおもしろい男性なんですよ!ジョンがよかったのは“花を贈る”男性だったこと。お金がなくても花を買える男の人はとってもすてきです。まあ、ハリーも大きいやつ贈ってるんですけど(笑)」

エンディング曲「My Baby (Got Nothing At All)」の意味と秀逸な日本語訳

竹島「音楽についてもお話しさせていただきたいのですが、僕はいいロマコメにはいい音楽が必要だと思っていて、『めぐり逢えたら』などのノーラ・エフロン監督もクラシックから(当時の)最新曲まで本当に選曲がよかった。ソン監督にもそういったセンスをすごく感じます。ジャパニーズ・ブレックファストの『My Baby (Got Nothing At All)』もめちゃくちゃ最高でした」

ルーシーのクライアントの結婚式で3人が出会う Copyright 2025 [c] Adore Rights LLC. All Rights Reserved
ルーシーのクライアントの結婚式で3人が出会う Copyright 2025 [c] Adore Rights LLC. All Rights Reserved

ANAIS「私もジャパニーズ・ブレックファストがすごく好きなので、エンディングで流れてきてアガりました!個人的には劇中使用されている曲の大半が歌詞をめちゃくちゃ意識した選曲だと思っています。エンドロールで流れる『My Baby (Got Nothing At All)』は、ずっと『私のベイビーはね』と主人公が自分の彼の話をしているのですが、途中の『Quit dreaming(夢見るのはやめなよ)』あたりから、You(誰か)に語りかける形で歌っていて、視点が変わるおもしろい曲です。その文脈で、曲の途中に『You're in love(あなたは恋をしている)』と歌う箇所があるのですが、そこが意図的に『“私は”恋をしている』と主語が変わって翻訳されていたのが印象的でした。そうすることでジョンを選んだルーシーの心情を表す曲として成り立っていると言いますか、“私は恋してる。疑いようもなく。この愛を手放しちゃダメ”と訳されることで、観客が抱くであろう『ルーシー、本当にジョンでよかったの?』という懸念に対して、「でもいいの、私恋しているから」というカウンターとして、成立できているのがすごいなと思いました。日本語字幕を担当された牧野琴子さんによる訳だと思うのですが、これまでも『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』や『異人たち』などを手掛けられていて、その翻訳された日本語がいつも美しく心に残ります」

稲垣「この映画、作曲家がダニエル・ペンバートンなんですよね。『スパイダーマン:スパイダーバース』シリーズや『プロジェクト・ヘイル・メアリー』、A24では『エディントンへようこそ』や『ドラマなふたり』と幅広く手掛けてきた作曲家です。これまでは鳴らすところで鳴らす、しっかりと盛り上げるイメージもありましたが、今回はとても繊細で、さりげなくて、そのさじ加減が絶妙。劇伴が空気作りに徹しているからこそ、そのぶん劇中歌が際立つ音の構造だと思いました」

恋愛にシビアな現代だからこそ語りたくなる!『マテリアリスト 結婚の条件』の魅力

竹島「改めて、『マテリアリスト 結婚の条件』がこれだけ注目される理由を考えてみたいのですが、いまの世の中は恋愛に対してシビアな判断をしないといけなくなっていて、たぶんロマコメというジャンルはオワコン化していると思うんです。そんな時代においてセリーヌ・ソンという監督が、すごく反逆的でリアリスティックで、それでいてありったけの“愛”が詰まった映画を作ってくれたことに意味がある。シンプルに役者、街、音楽が魅力的な作品はそれだけで価値がありますよね。私たち3人がこれだけ楽しく語り合える作品なんですから!」

ダコタ・ジョンソンがマッチメーカーとして優秀ながら自身の恋には不器用なルーシーを体現 Copyright 2025 [c] Adore Rights LLC. All Rights Reserved
ダコタ・ジョンソンがマッチメーカーとして優秀ながら自身の恋には不器用なルーシーを体現 Copyright 2025 [c] Adore Rights LLC. All Rights Reserved

ANAIS「いまの時代、結婚という選択は必ずしもメジャーではなくなってきていて。日本でも結婚率は下がっているし、お金がないからデートもしない。誰かと対面する機会が減るからこそ、だんだん“人”がわからなくなってきている感覚がすごくあります。そのなかで婚活アプリなど出会い方は様々だけど、誰かとデートをして、時間を共にすることで相手を知ろうとする。このプロセスは、恋愛はもちろん、コミュニケーションすべてにおいてすごく大事なんだということを思い出させてくれました」

稲垣「あえて言うと、本作の構造はベタなロマンティックコメディだと思うんです。主人公の女性と、それぞれ異なるタイプ男性2人がいて、『さあ、彼女はどちらを選ぶでしょうか?』という物語。だから結末は、基本的に『ジョンを選ぶ』『ハリーを選ぶ』『どちらも選ばない』の3通りしかないですよね。予想外のことが起こる映画ではないからこそ、プロセスがすべてです。タイトルの“マテリアリスト=物質主義者”とは、合理性を求める人だという言い方もできますが、愛情を求めるとどうしても非合理的にならざるを得ない。愛情を求めるとリスクは避けられないし、求めていないものが飛び込んでくる可能性もあるけれど、そのことが思わぬ形で自分の未来につながるかもしれない。愛がいかにわからないもので、いかに非合理なものかを、あくまでもベタなロマコメのふりをして描いているところがこの映画の深みではないでしょうか」

『マテリアリスト 結婚の条件』は全国の劇場にて公開中 Copyright 2025 [c] Adore Rights LLC. All Rights Reserved
『マテリアリスト 結婚の条件』は全国の劇場にて公開中 Copyright 2025 [c] Adore Rights LLC. All Rights Reserved

文/平尾嘉浩

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