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彼女から「もう連絡しないで」が届いた夜、すぐ「了解」と返した僕に、3分後の「嘘」が突き刺さった

  • 2026.6.4
ハウコレ

僕は付き合って1年半になる彼女がいます。新規プロジェクトに入って2カ月、終電帰りが続いて、彼女へのメッセージは「家でちゃんと返そう」と先延ばしにする日々でした。けれどある夜、彼女から届いた短いメッセージが、僕の甘さをはっきりと突きつけてきたのです。

「あとで返そう」が積もった3週間

新規プロジェクトに入ってからの僕は、余裕がなくなっていました。朝の通勤中にスマホを見ると、彼女からのおはようメッセージが届いています。「ありがとう、頑張ってね」と返したいのに、電車を降りた瞬間にもう仕事の頭に切り替わってしまうのです。

夜の「お疲れさま」にも、読むだけ読んで、返事は家でと思っていました。けれど家に着くのは終電。風呂に入って気づくと寝落ちしている。そんな夜が3週間続いていました。彼女には、後でまとめて返せば伝わるはず。そう思い込んでいた自分のことを、今でも信じられません。

画面に並んだ二つの言葉

夜の7時半。会議が長引き、コーヒーをすすりながら開いたスマホに彼女からのメッセージが届いていました。

「もう連絡しないで」

僕は画面を見つめたまま、しばらく動けませんでした。最初に頭をよぎったのは「ああ、本当に怒らせた」という感覚と、「ここまで来てたんだ」という遅すぎる理解です。仕事で頭が回っていなかった僕は、引き止め方も、謝り方も、何ひとつ言葉にできませんでした。

ただ、彼女の言葉を踏みにじりたくない、という気持ちだけがありました。後で長文を打って言い訳するのは違うと思った。だから僕は「了解」と返したのです。あなたの言葉を真っ直ぐ受け取りました、という意味のつもりで。

3分後に届いた「嘘」

「了解」を送って、すぐ会議室に戻りました。3分後、ポケットの中のスマホが震えました。

「嘘」

そのひとことに、3週間分の彼女の沈黙が詰まっていました。本当は「もう連絡しないで」も嘘だったんだ、と分かった瞬間、自分の鈍さを思い知りました。彼女は本気で別れたいのではなく、本気で寂しかったのだと。

それを「了解」で済ませた自分が、どれほど鈍かったか。会議室の机に座り直して、僕はメッセージを打ち直しました。

「驚かせてごめん。今日夜9時に上がるから電話していい?」

そして...

その夜、半年ぶりに長電話をしました。彼女は怒りも涙も挟まず、「分かってもらえてなかったのが、ただ寂しかった」と言いました。

僕は「忙しいときほど、ちゃんと話せばよかった」と返すのが精いっぱいでした。後回しにしてきたのは返信だけじゃない、彼女の気持ちそのものを後回しにしていたんだと、ようやく気づいたのです。

翌朝、僕は通勤の電車を一本見送って、ホームのベンチに座ってメッセージを打ちました。3行の文章を書くのに、20分かかりました。彼女が3週間我慢していたものを、僕はこれから時間をかけて返していこうと思います。

(20代男性・システムエンジニア)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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